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kemono na ousama
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
主人公は獣医資格を持ち、いつかサファリで働きたいと夢見る綾野里希(あやのさとき)。
以下、少しあらすじを紹介します。
綾野は地方の小さな遊園地で働いていたのですが、その遊園地が閉鎖することになり、新しい就職先を探し始めようとしていた矢先、ガラシュという国の国立保護区で働く大学時代の先輩の杉から欠員が出たので来ないか?という誘いを受けます。
里希は長年の夢がかなうというので喜んで現地に赴くのですが、そこで憧れの美しいライオンに会い、魅了されます。
実はこの国には王族とライオンにまつわる不思議な噂があって…。
里希が動物大好きな心優しい青年で、傷ついたり密猟の危険にさらされている動物達に接する度、私も里希と同じ気持ちになりました。
私も動物好きなので、動物好きの方は里希に感情移入しやすいんじゃないかと思います。
天然なところもお愛嬌で、先輩の杉やレンジャー仲間達とのやり取りも楽しく読めました。
まるでお伽噺のような要素も含まれていて、「ファンタジーなのかな?」と思いつつ読んでいたのですが、こういう要素も謎めいていて良かったと思います。
攻め様は俺様で傲慢ですが幼くて可愛い所もあり魅力的でした。
実は表紙の小山田さんの絵でこの作品を見つけたのですが、中の挿絵もとても素敵です。
無駄のないしなやかな筋肉と色香漂う表情が美しいです。
面白かったんです!ええ、すごく面白かったんですよ。まあ『イロモノ』的面白さだというのは否定しませんが。
なんというか、ギリギリファンタジー・コメディに行かずに踏みとどまった感じでしたね。
いえ、私はファンタジーもコメディも好きなので、別に踏み越えたとしても気にしませんが。
それなのに!あの『無理矢理』さえなければ、と惜しくて堪りません。ものすごくダメなんです『無理矢理から始まるラブ』ってヤツが。
しかもサバンナのど真ん中でいきなりって、そういう意味ではまさにケダモノだよ。
ただ、他の『無理矢理から~』よりはまだマシでした(あくまでも比較の問題でしかないですが)。
キング(攻)の野性動物的キャラクターのせいでしょうが。それよりも作中のおとぎ話マジック!?でもそれを言うなら、里希(受)こそ『おとぎ話マジック』にかかってると思ったよ。雰囲気に呑まれてるだけで『恋愛』じゃないんじゃないのか?
確かにそのおかげで普段なら『無理矢理』の時点で気持ちが離れてしまうのになんとか読めましたけどね~。やっぱりイヤだな。
ギリギリファンタジーじゃないと言いましたが、実際、読みながら『ファンタジー展開』だとばかり思っていました。
私は先にも言いましたがファンタジーも人外ものも好きでよく読んでますし、そういう流れになっても違和感はなかったですね。
いっそのこと、ホントに『ファンタジー(変身もの)』で、アーネストの所業もケダモノの本能だからという方が、イロモノなんだからしょ~がないとまだ何とか自分を納得させられたかもしれない。←納得できるかどうかはわからんが、可能性としては。
しかし、このタイトルはどうなんだろう・・・直球で潔いとも言えるのかなぁ。あんまりセンスいいとは思えませんが。
イラストですが、私は小山田さんはもともとあまりご縁がなかったのもあり最近のイメージしかなくて、正直なところちょっと苦手だったんです(キライではないんです。お上手な方だとも思ってますし)。
でも、これはすごくよかった。表紙イラスト見たときも、小山田さんだとわかりませんでしたよ。絵柄が変わられたんでしょうか。
動物に優しいだけじゃなくて、人にも親切な里希が一番大きくて偉い動物に好かれる話です。
キング・アーネスト(20)俺様攻め×童顔レンジャー・綾野里希(25)純心受け
長年の憧れだったサバンナで働く夢が叶って、気合でいっぱいの里希。
密猟の監視の為にパトロールをしていると、獣のような男に襲われて。
住人が言っていたライオンの化身のように綺麗で、夢だと思っていたら、密猟の監視中にまた出会って。
動物愛が強くて正義感のある里希の性格の良さは伝わってきたのですが、展開に唐突さを感じました。
里希の性格が気にいったからって、いきなり同意なしの青姦はいかがなものなのだろうか。
同意なしであっても、それでも萌えるって勢いも感じられずで、不完全燃焼な中途半端さがありました。
あまりに唐突過ぎて、萌える感じはなかったです。
動物の密猟事件も不発に終わり、あっけなく終了してしまった感じで、印象に残るシーンがなかったです。
気になる不可がない代わりに、萌える可もなくて、物足りなかったです。
エロ:★3 青姦、甘いH
総合:★2 盛り上がりの山がなかったです。