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monitoring heart
この作品は私がうえださんを知るきっかけになった本であり、彼女の作品の中でも一番好きなお話でもあります。
内容は校内一モテ男の桐野晴佳と女の子に縁のない吉水寿の青春ラブコメ^^ 王道とも言える美形×地味のカップリング設定に、この時点で読む前から既に期待感☆☆☆でした(笑
ひょんな経緯から自分の失恋の原因にもなった晴佳から恋愛のノウハウを学ぶ事になった寿。最初は余裕たっぷりでいけ好かない態度の晴佳に反感持ちまくりだったけれど、恋人ごっこという擬似恋愛を通してどんどん彼のペースに乗せられていく寿はいつしか擬似カップルの枠を越えて本気で晴佳に恋をしていく訳なんですが…。
とにかくこのお話はキャラの性格がみな等身大ですごく身近に感じられたのが良かったです^^特に寿が面白いくらい本当に残念な子で(笑!!
自分を含めたモテない仲間といつか彼女が出来た日に備えてエロ知識を情報交換したり(まだ彼女もいないくせに)がっつりコンドームを財布に装備させてたり(笑
反対に晴佳の方はといえばモテるというだけあって嫌みなくらい全てにおいて立ち振る舞いがみなスマート^^…女の私ですら「なるほどね」と唸らせる場面もしばしば(笑)
でもそんな余裕綽々にみえる彼にも実は恋愛の悩みで苦しんでたり。
エピソードに絡め、そんな彼らの心理描写が細かく丁寧に書かれていたので凄く感情移入しやすかったです。
で寿が恋に自覚するまでの2人のやり取りが本当に自然で可愛かったです~≧∇≦v
つい街中でじゃれ合ってる高校生を思い浮かべてニヤニヤしっぱなしでした^^
冷麺を食べに行くとこなんかもうメチャメチャ萌えた~(≧∇≦)
あとこのお話を語る上で欠かせないのが初エチシーンですね!!!!こんなにほのぼの(?)したエチシーンは初めてでした(笑)お互い男同士は初めてなもんだから色々模索しながらするんだけどとにかくやってる最中喋る喋る!!寿にいたっては挿入されてる時に「女って…なんかすご…」とおかしな反応しちゃう始末(笑
けどエロさはないのかと言われれば全然そうではなくて、2人の反応が素直なぶん余計にリアルに感じられてドキドキしました^^
現実は案外こんなジタバタした感じなのかもな~みたいな?(笑
小説を読むのは結構時間のかかる私ですがこのお話は一気に読めた作品でした^^
人気の『ロマンスの黙秘権』シリーズあたりは未読なんですが、今まで読んだうえだ真由さんの小説のなかで一番好きでした。
学園モノです。
主役ふたりが可愛くて可愛くて、青春っていいなァとキュンキュンしました。
主人公の寿(受け)はごくごくフツーの高校生。巨乳好きのノンケです。彼女が欲しいけどなかなかできない。
告白した相手が好きだというのはいつも、同じクラスのモテモテの晴佳(攻め)なのだ。
なぜ晴佳ばかりがモテるんだ?と、半分イチャモンつけるつもりで、寿は晴佳に近づいていく。
晴佳は「じゃあ俺と付き合ってみない?モテる秘訣を盗めばいい」と提案します。
なぜか付き合うようになった二人は、だんだん互いを意識するようになってきて――。
後半になればなるほど、加速度をつけて面白くなってゆきました。
コミカルタッチな二人の会話をニヤニヤしながら読みました。
セックスも良かった。
ただエロエロなだけじゃ萌えないんだけど、こういう、会話しながら迷いながら緊張しながらするセックスが新鮮で萌えまくってしまった。
続編の『手をつないで、好きって言って』は、攻めの晴佳目線のお話。
モテモテ晴佳の内面は、実は独占欲と嫉妬だらけで、そのギャップに、萌えるというより笑えました。
ほんといいお話だった。
まだまだ続く積読消化。
読んでて、やっぱりうえだ真由さまの文章はいいなぁ〜と思いました。
うえだ真由さまの文章のすごいところは、登場人物の心理を繊細に描写されるところ。
キャラクターの迷いや苦しみ、喜びや切なさが文字を通して、心にじんと沁みるように伝わってくる。多分ご本人自身が繊細で、想像力があるんでしょうね。なかなか拝見できない素晴らしい書き手だと思います。
しかしながら、この本はコメディらしいのですが、コメディ…と呼べるのか?コミカルさはほぼ感じませんでした。そして2話目は特に面白くない。笑
あと、その繊細さを影木栄貴さまのイラストが攻撃力∞でブチ壊しにかかっています。笑
絵のタッチが強すぎる…合わないのよ…!
個人的な感想として、この本はうえだ真由さまの作品の中で高評価はつけられません。もっと素敵な繊細なお話を書かれる方なので!!!!この本だけ読んで作者を評価しないで欲しい。気になった方は是非ロマンスの黙秘権や、スノーファンタジア読んで下さい!!!!
あとがきで言われていた通り、うえださんには珍しい学園コメディ。
ご自分にとって『学園もの』も『コメディ』も鬼門のはずなのに楽しく書けたそうです。
私は、うえださんも王道も学園ものもコメディも好きなんですが、こちらは『確かにうえださんにはあんまりない題材だよね』という以上の好意的な感想はどこをどうしても出て来ません。ゴメンナサイ。
前述の通り、私は学園ものもコメディも好きな方です。そもそも高校生同士が大好きですから。
でも、こちらは無理でした。とにかくキャラクターがどちらもまったく好みじゃない。というよりものすごく苦手です。
特に、寿(受)のアホさが我慢の限界を超えていました。
私は、攻はともかく受に関する許容範囲は自分でもどうかというくらいに広いんですが、これはもう『おバカ・アホの子』なんて可愛らしいものじゃなかった。個人的に嫌悪感さえ覚えるレベルのただのバカ。
また、晴佳(攻)にも一切魅力を感じません。
たぶん『どこにでもいそう』なのが完全に裏目に出た感じです。
『現実的』なのも『ありそう・いそう』なのも一向に構わないんですよ。それ自体はいいんです。『等身大・地に足がついた感じ』はむしろ好きなんです。
でも、あくまでも『感じ』であって『(ありそう・いそうであってもやっぱり)絶対いない!』でないと夢も見られないんだというのがこれ読むとよくわかりました。ある意味キャラクターが『ふつう(リアル)』過ぎたんです。←極論に過ぎますが、私はBLに『リアリティ(現実味)』なんて別に求めてないんですよ。『ファンタジー・ドリーム』でいいんです。イヤ、それどころかその方がいい。
もちろん『BLになる』時点で実際にはまずありえないのはよくわかってるんだけどね~。
微妙なニュアンスをうまく説明できないんですが、とにかくこれは無理だった。
う~ん、なんというかどうせ『王道学園もの』なら『BLファンタジー男子校もの』の方がまだしもマシだと思いましたね。
決してそれが好みとは言いませんし、実際には読んでアホらしくなることの方が多いんですが、それでもこちらよりはまだいいとさえ感じました。それくらい受け付けません。
私は高校生キャラクターならかなりの部分は『若い・青いんだから!』でサラッと流せるんですが(←だから高校生ものが好き)、これはその許容範囲をはるかに超えていました。
面白くないわけじゃないんですよ。イヤ、私はまったく楽しめませんでしたが、たぶんキャラクターがOKならストーリーはすごく面白いんだと思います。
とりあえずひとつだけ言えるのは、私はうえださんにこういうものは一切期待してないんだってことですね。←『うえださんのコメディ』がダメだという意味ではまったく!ないですから、念のため。
さらに、影木さんのイラストが非常に苦手なので、個人的好みにおいてはホントにいいところのない作品でした。
イラストに関しては、絵柄が苦手だというのがいちばん大きいですが、それに加えて個人的に『見た目で受攻がハッキリしてる』のが好きなんです。というよりそうでないと読む気が失せるくらいです。
ですから、もう表紙イラストの時点で拒否反応が出そうでした。頑張って読みましたが、あらゆる意味で苦痛でした。
うえださんでは数少ない『いっそ読みたくなかった』作品でした。