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作家さんの新作発表
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とうとう15作目が出てしまった(『しまった』ってのはあくまでも私目線ですので)『Dr』シリーズの1作目になります。
個人的に、所謂『お仕事もの』がすごく苦手なんですが、中でも『医療もの』は特に読みたくない。←単なる『職業・医師』『病院が舞台』が即ダメなわけじゃないですよ。『医療ものでお仕事もの』が受け付けないだけです。特に、実在の深刻な病気が絡むのは最悪。
というわけで、日向さん作品でもこちらは後回しにしていました。
日向さんのシリアス色の強い作品は基本的に好みじゃないんです。
で、長らく積んでいたのをきっかけがあって(いまから数か月前に)ようやく読んだ結果・・・正直いまひとつでした。
結論だけなら『やっぱり医療ものは無理だった』ってことになるのかなあ。
仕事ばっかりじゃないのにすべてがクドくてうんざりしました。
しかし、これは『医療ものだから』という以前に、キャラクターやラブに興味を持てなかった(魅力を感じなかった)のが大きいです。
とにかく、お互いの本当の気持ちはわかっているとしても、実際のラブ・Hの内容がまったく好みじゃなかったので、読みながらすぐに意識が逸れて困りました。目が滑るというのか。
そもそもプロローグでの、5年前に清水谷(受)が伊達(攻)との別れを選んだ理由からして理解不能でした。
その時点で(つまり初っ端からだよ・・・)、ラブにもストーリーにも置いて行かれたような気がします。
個人的に、日向さん作品に求めるのは主に『突き抜けたコメディ』か『個性的・魅力的なキャラクター』かなんですが、こちらはそのどちらもない(足りない)んです。←ストーリーその他にそれらを補って余りあるくらいのものがあれば別ですがそれもない。
ただ、つまらなかったというよりは単に私の好みじゃなかったので、シリーズのこの先のキャラクターやCPによっては楽しめるかもしれないとは思いました(そして実際そうだった)。
日向さん作品は、ほとんどが『ラブストーリー』としては好みじゃないんですが、キャラクターがすごくイイとかコメディとしてなら面白いと思える作品も結構あるんですよね。
この後のシリーズにも『すごく好き』も『まったくダメ』もあります。
それはそうと、日向さんは文体がどうにも苦手でなかなか読めなかったんです。冗談じゃなく、年単位で何十冊も積んでました・・・(『いつ読む!』と自分に突っ込みながら買っていた)
でも、こちらはあれほど合わなくて苦痛だった文体がそれほど気にならなかったんです。
イヤ、モノローグの入れ方や多さ、ハートマーク乱舞は相変わらずなんですけどね~。あと、キャラクター名のあとの(年齢)ね・・・
それとも、私が慣れて来ただけかもしれません。←こちらのシリーズの前に、日向さんの(山ほどの)積み本をかなり読んだので。
どちらにしても『きわめて個性的』な文体には違いないと思ってます、ハイ。
あとは、シリーズ通してですが、水貴さんのイラストがほんとに綺麗で素敵です。
伊達克明(正統派実力男優 大河の主役に抜擢される)×清水谷幸裕(外科医 5年前克明と付き合っていた)
※この作品は「白衣シリーズ」の1作目になります。
5年前、医大の同級生だった伊達と清水谷は恋人として付き合っていましたが、清水谷は白衣を纏う自分が伊達を溺愛し過ぎている事に危機感を持ち、別れる事を選択します。5年後、外科医になった清水谷が務める病院に、ドラマの撮影中の事故でケガを負った伊達が運ばれてきます。医大を中退し俳優になった伊達は、大河ドラマの主役に抜擢され意欲に燃えていましたが、事故でのケガをきっかけに大きな疾患が見つかり降板を余儀なくされてしまいます。
かつての恋人が医者と患者という関係になって再会するのですが、一方的に別れを告げられた伊達は清水谷を許しておらず、しかもせっかく大きな仕事(大河ドラマの主役)が決まったのに、命に関わるかもしれない病気の疑いがあるため降板しろと清水谷に言われたことで、二人の関係は更にもつれてしまいます。
5年前と同様強い想いを抱きあっている二人なのに、お互いそれを伝えることができず…という切ない雰囲気の話なんですが、ストーリーを楽しむ以前に、文章の後尾にハートマークがついていたり(許せる部分もあるのですが、あきらかにそんな雰囲気ではないだろう!という部分についていたので)、会話なのか思っている事なのかいまいち分かり難かったり、(同シーン内で)伊達と清水谷の思っていることが並んで出てきたりと、細かい所が色々気になり、何だか読んでいて気が散ってしまいました(苦笑)。キャラにしてもイマイチはまれず、微妙なまま読み終わってしまった感じです。