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patissier yuuwaku recipe
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
私の中ではですけど。
こちら、ショコラティエとパティシエによるお仕事BLです。
表題作の中編の方は普通に面白いとしか思わなかったのですが、書き下ろしの中編の方がめちゃくちゃ好みだったんですよね。
自信家で余裕綽々だと思っていた攻めが実は受けにメロメロで、彼の一挙手一投足に一喜一憂してると言うのが楽しくて仕方なかったりするんですよ~。
コイツ、意外と可愛いヤツじゃないかよ!
ところで藍生先生と言うと、近親相姦とかのダークで超エロエロな作品と、今作のような正統派の甘めラブストーリー。
この二つの両極端でして、実は二人居るんじゃないかと疑っちゃうくらいなんですけど。
今回、受けの弟くんが、兄弟愛としてはちょっぴりはみ出し気味な言動を見せてくれまして、やっぱ同じ作家さんだわ~と。
濃すぎる兄弟愛、私も大好きですよー!!
内容ですが、ショコラティエの高科×パティシエ・英一によるお仕事BLです。
前半の表題作が英一視点で、同じ商業施設内に店を構えてライバル店と目されるオーナー二人が、企画によりコラボ商品を開発・販売する事になりー・・・と言うものです。
で、後半が同内容+αを高科視点で。
前半が雑誌掲載作で、後半が書き下ろしとなります。
まずこちら、身体先行ものなんですよね。
コラボ企画を話し合う為、高科に誘われて食事に付き合った英一。
飲み過ごして記憶を無くした翌朝、目を覚ますと裸で高科と同じベッドに居て・・・と言った感じで。
個人的にですね、このシチュエーションが大好きだったりします。
ワケが分からずオロオロする受け。これは何かの間違いだ!!と。
しかし身体には、明らかに情交の痕・・・みたいな(*´▽`*)
動揺しまくってる英一が可愛いったらないのですが!!
で、この件により、いけ好かないと思っていた高科を意識するようになる英一。
こちらの作品の素敵な所ですが、ラブと仕事が凄くバランス良く書かれてると言う点なのです。
コラボ商品を作ると言う仕事を通して、二人の距離が近付いて行く様がとても自然に描写されてるんですね。
かなり生真面目で融通がきかない英一に、自信家で柔軟な考え方の高科。
亡き父の味を頑なに守り続けようとする英一に対して、彼自身の「味」を商品にしたいと、英一の殻を破ってゆく高科の言動がシビれさせてくれると言いますか・・・。
また、そんな高科の仕事と自分に対する姿勢を知り、当初の「いけ好かないヤツ」から、「気になって仕方ない」みたいな英一の心情の変化にニヤニヤが止まらないんですね。
甘酸っぱいよ!!
で、個人的に萌えまくったのが高科視点の後編。
彼はですね、前半では自信満々で超強気に見えたのです。
「あんたは俺に惹かれてるだろう?」みたいな。
年下なのに生意気だなーて具合で。
が、後編で分かる彼の意外な可愛げ!!
実は英一の事が好きで好きで、毎朝英一の作業風景を通りすがりに見る事を楽しみにしてたり、テナント会議ではさりげなく隣の席を陣取ったり。
気の毒な事に、仕事以外に興味の無い英一には全然相手にされて無いんですけど。
で、そんな高科に訪れた千載一遇のチャンス。
酔って前後不覚で、目の前に寝転がる英一!!
据え膳状態の英一の前で、ああでも無いこうでも無いと、理性と欲望の間で懊悩してる高科にニヤニヤしちゃうんですよね~。
結局、あまりに可愛くて色っぽ過ぎる英一に、辛抱堪らず襲っちゃうワケですが!!
また、このエッチシーンが長いのです。
後半は半分くらいがエロ。
それもエロエロなドギツイものでは無く、受けを好きで好きで堪らない攻めが、壊れ物のように大切に抱くと言う甘々で可愛いエロなのです!!
英一の反応自体も、エロ可愛い過ぎるよー!
高科も、意外と健気で可愛いじゃないかよ!!
と、ひたすらニヤニヤが止まらないお話なんですよ。
朝になり、記憶が無い英一に冷たい対応をされてるのが、なんか可哀相に思えてきちゃう。
頑張れ、高科!!
まぁそんな感じで、個人的には表題作より書き下ろしの方が萌えまくる作品でした。
受けにメロメロの攻めと言うのは、それだけで存在意義があるのです!!
スイーツものであり蓮川先生!という至福この上ないと予想されていた本!予想以上に嬉しい一冊でしたー♡びっくりするようなものがない王道路線のため萌2にしていますが、めちゃ良かったです!夜読み厳禁★な本編150P弱+本編の攻め視点ver100Pほど+あとがき。本編は2009年小説アクアに掲載されたものを大幅改稿しているそうです。いやースイーツものがお好きな方には是非!とお勧めしたい。可能ならば超絶美味しいエクレアかチョコレートを手元に揃えてからお読みください(笑)
冬の朝が苦手な受けさん。ベッドの中に暖かいものがあるんで、すりりと寄ったら、なんか肌色でw
という驚愕の朝を迎えた訳です。肌色の主は同じ複合施設に店を構えるショコラティエ。あわあわしていたら、店にいる弟からの電話があり「助かったー」と脱出したものの、ご近所だし、そもそも3月末のイベントでそのショコラティエとコラボ商品を出してほしいと依頼されていて・・・とお話は続きます。
攻め受け以外の登場人物は
受け弟、複合施設オーナー(こいつ!この余裕たっぷりおっさんの話が読みたい!!)ぐらい。
好きすぎる蓮川先生の挿絵話を。残念ながらカラー口絵がないのですが、モノクロしょっぱなが上半身すっぽんぽんのベッド風景♡攻めがややウェービーな黒髪で、ちょっと垂れ目気味っぽくて。その上、制服が黒のシェフコート♡♡♡萌ど真ん中をぶち抜かれた感・・・・たまりません、蓮川先生・・・
**以下はより内容に触れる感想
何がいいって、スイーツを探求する二人の姿勢!!!!!エクレアがキーアイテムとして登場するんですが、その味が王道バニラはおいといて、残り2種類にキャラメル・サレとフランボワーズの効いたチョコ!!!!!うああああああああああああ食べたいーーーーーーーーと悶絶っ
ラブもいいんだけど、スイーツものって、やっぱりこういうスイーツを探求する記述が、私にとってはとっても大切!その点ではこのお話、神!です!王道なんだけどね。
それと、後半の攻め視点のお話がとても良かったです。本編の味わいをしっかり深めてくれて、一つのお話で二回美味しい!でした。ああ、スイーツもの万歳。
今回は新進気鋭のカリスマショコラティエと
父の味を引継ぐパティシエのお話です。
受様視点で2人が
コラボ商品を造り上げて恋人になるまでと
攻様視点で
攻様から見た本編とその後を収録。
受様は複合施設トリニティヒルズに
店を構えるオーナーパティシエです。
工場跡地の大規模再開発で作られた
トリニティヒルズは商業棟と住居棟、
オフィス棟で公園を囲む大型複合施設です。
受様の店は父親が始めた洋菓子店で
元々は今の住居棟の駐車場部分にあり
商業棟が完成後は1階に移転して
順調に営業していました。
ところが昨年父が急逝し
フランスで修行だった受様は帰国して
弟と2人で店を切り盛りする道を選びます。
毎日が慌ただしく過ぎる1月半ば、
バレンタイン商戦で頭がいっぱいな中、
月に一度のテナント会議で
トリニティヒルズの3周年記念祭にて
チョコレート専門店とのコラボ作品制作を
依頼されてしまいます。
件のチョコレート専門店は
カリスマショコラティエの店であり、
このショコラティエこそが今回の攻様です♪
扱う菓子類が重複する為
何かと比較される事が多い両店ですが
受様は攻様と挨拶程度のお付き合いしか
してません。
しかも攻様は迫力のある男で
テレビや雑誌の取材をよく受けていて
まるで芸能人の様な振る舞いが
受様には軽薄に見えて苦手だったのです。
受様はどうにか断ろうとしますが
攻様は統括マネージャーの提案を
あっさりと引受けてしまうのです。
そして閉店後に打合せをしようという
一方的な約束を取り付けられた受様が
待ち合わせ場所に向かうと
食事をする羽目になります。
お互い翌日が休みだと知った攻様に
滅多に飲まないアルコールを勧められ
更に場所を変えてまで飲んだ結果、
受様は攻様の部屋で
攻様に抱かれてしまうのです!!
翌朝攻様のベッドで目覚めた受様は
二日酔いでところどころ
記憶が欠落していました。
攻様によると寒いと言って
受様が抱きついてきた結果が
この事態を招いたらしいのですが
生真面目な受様には
この状況は受け入れられる事態では
ありません。
攻様はコラボ商品の打ち合わせと称して
たびたび受様を呼び出すようになりますが
斬新なアイデアを出す攻様と
父の味を守り続けたい受様では
なかなか意見が合いません。
果たして3周年記念祭の目玉商品は
無事に出来上がるのか!?
そして2人の関係は進展するのか!?
雑誌掲載作のタイトル作を
大幅に加筆修正て続編を書き下ろしての
文庫化になります。
藍生先生の久しぶりの新刊な上、
大好きなクールビューティ受様と見て
ワクワクしてGETしました (^-^)v
パティシエとショコラティエという
同じ世界で生きる2人の恋物語は
コラボ作品を造り上げる過程の中で
徐々に進展していきます。
生真面目でお堅い受様が
人慣れしていて自信家の攻様によって
受様が父の味を守るだけではなく
自分の味を作り出していく工程が
とっても楽しいです。
受様的には2人の関係は
衝撃の一夜がスタートラインですが
攻様はもっと以前から憧れを抱いていて
酔った受様の色香で完全に落ちちゃう♡
攻様は表現方法がストレートなので
言動に受様ラブが溢れているのですが
お堅い受様はニブちんで気づきません(笑)
そういう微妙なすれ違いが
すっごくMYツボで良かったです♪
書き下ろしのお話は
攻様視点で展開しているので
本編と同じ流れを辿っていても
印象は全く違っています。
受様視点では受様は攻様に
振り回されている感じに見えましたが
攻様視点になると攻様が
受様の言動で一喜一憂しているのです。
視点が変わると新たな一面が見えて
お話に更に厚みが増してて楽しさ倍増し♪
藍生先生の作品というと
3Pなお話を思い浮かべる方が多いと思いますが
個人的には絶対1ペアなほうが好きですね。
本作の受様の弟カプの恋バナも
ぜひ読まて欲しいで~す (^O^)/
今回は藍生さんの既刊から
『時の支配者~音速で恋をする~』をおススメです。
同じ世界で生きる&年下攻が共通点です。
2編編成になっており、全体の2/3を占める表題作は受け視点、後半の「ショコラティエの不埒な誘惑レシピ」は攻め視点になっています。
表題作(受け視点)
父親の急逝でフランスから急遽帰国し、父親の跡を継いでオーナーパティシエになった稲場英一(受け)が酔った勢いで寝てしまった(記憶なし)ライバル店のショコラティエ・高科(攻め)からの強引なアプローチに陥落する話。
「ショコラティエの不埒なレシピ」(攻め視点)
帰国する前から英一に憧れていた高科は酒に酔って据え膳状態の英一を美味しく頂いてしまい、すっかり本気になってしまいます。
英一には完全に忘れられて衝撃を受けますが、めげずに怒涛の勢いで押しまくり恋人になったその後。
長らくフランスで修行しコンクールで優勝するなど実績を重ねていた英一が帰国したのは約一年前。
複合商業施設のパティスリー店のオーナーだった父親が急逝したため、父の跡を継ぎ弟の真二と共に父親の残した店を守ることになったのです。
尊敬する父親の味を守るのに精いっぱいで、自分の味を追求する余裕のない英一が仕事以外全く興味を示さず一生懸命なのが、誰にも頼れない張りつめた糸のような状態だったのではないかと思いました。そんな中で、うっかり寝てしまった高科には挑発されるとスルーすることができず気持ちを乱されるのは彼にとっては良かったのではないかと思います。
高科とのコラボ企画がもちあがり、強引に引き受けさせられた結果、英一の作品と作りたいと言われたことで、父親のレシピを忠実に守ることに手一杯の英一に両方をすればいいというアドバイスは英一にとって一歩前へ進むための背中を押してくれた形になったと思いま
した。絆されたというのもあったと思いますが、仕事に対してより高みを目指すため様々なアイデアを出し挑戦しようとする高科の言葉が英一が高科に落ちたきっかけだったのかもしれません。
表題作はうっかり寝てしまってから恋人になるまでで終わっています。
高科視点は多少前後しますがほぼ同じ時系列で、高科がどれほど英一に憧れ近づこうとして行動に移したことや、初めて寝てしまった時のこと、二人が恋人になって忙しくてなかなか会えない中やっと会えてがっついてしまった話など、どちらかというと絡みの部分に多くページを割いています。
表題作を読んでいるときは「何だこの勝手な攻めは!イラつくな」と思いながら読んでいたのですが、高科視点で読むと同じ場面なのに全く印象が違っていて新鮮でした。英一視点であんなに強引に見えた高科の行動も、心の中では「来てくれるだろうか」不安に思っていたり、英一が仕事している姿を見ていたりオーナー会議の時に隣を陣取ってみても全く気が付いてもらえなかったりと前しか見ていない英一に随分と頑張っていたんだなと可愛く見えたから不思議です。
ただ、弟の真二が高科への態度を急に態度を変えたのはどうしてだったのでしょうか。
兄を取られることを心配したからだけだったのでしょうか。
表題作を読んでいて、たぶんそうだろうと思ってはいたけど、高科視点の話でやっぱりこの二人は恋人かと思った時、高科と英一の距離が近づいていっていた時、真二もいろいろあったのかなーと、そちらに気を取られ知らないうちにくっついたことでちょっとへそを曲げてるのでしょうか。
この二人の話もちょっと気になります。
蓮川さんの美麗なイラストがとても素晴らしいです。
欲を言えば、後半の話にもイラスト欲しかったです。
強気なショコラティエがクールビューティなパティシエに惚れ、コラボ商品を一緒に作りながら次第に心の距離を縮めていく。
真面目な英一には明るく強引な高科がぴったり。嫌いだと思ってるのに何故か心が落ち着かない様子が可愛い。
表題作だけだと高科が英一を好きになった理由がぼんやりとしか伝わらなかったけど書き下ろし作品を読んで高科が強く英一を求めている姿が伝わってすごく良かった。
英一もすっかり高科を好きになったし、仕事も自分らしさを出せるようになって本当に良かった。