吸血鬼であることを隠す帝国軍の将校×無垢な琥珀竜の、運命の恋物語!

吸血鬼は純潔を乞う ~ドラゴンギルド~

kyuketsuki wa junketsu wo kou

吸血鬼は純潔を乞う ~ドラゴンギルド~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神14
  • 萌×210
  • 萌6
  • 中立3
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
2
得点
131
評価数
34
平均
4 / 5
神率
41.2%
著者
鴇六連 

作家さんの新作発表
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イラスト
沖麻実也 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
紅炎竜と密約の執事 ~ドラゴンギルド~
発売日
価格
¥660(税抜)  
ISBN
9784041074534

あらすじ

成体になったばかりの土竜・アンバーは、帝国軍の法務将校・レリウスを慕うが、まだ恋を知らない未熟な竜だ。しかし要人連続殺人事件が発生し、竜結社も捜査に駆り出されることに。アンバーもレリウスを警護するため張り切るが、そこでレリウスの悲しい過去と吸血鬼でありながら帝国軍に志願した秘められた覚悟を知る。レリウスを守りたいという思いと、「ぼくのものにしたい」という竜の本能に翻弄されるアンバーだったが、レリウスへの恋心の裏で第二、第三の事件が発生し…!

表題作吸血鬼は純潔を乞う ~ドラゴンギルド~

帝国軍の法務将校で吸血鬼,27
成体になったばかりの土竜(ゲノムス)

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数2

こんな甘いデレデレ男はシリーズ初じゃないでしょうかね

こちら「ドラゴンギルド」シリーズ第7作目、初のドラゴン受けになります。(オーキッドは除外して。)
今作だけでも読めるようには書かれてますが、世界観がかなり複雑な事、またキャラが多い上にかなり出張ってるので、1作目の「紅炎竜と密約の執事」から読まれる事を強くおすすめします。

で、このシリーズ、めちゃくちゃ大好きなのです。
なんと言っても、ドラゴン達の「好きな相手に支配と所有の本能が働く」と言う設定が超ツボだったりして。
そう、究極の執着攻めがゴロゴロしてるシリーズなのです!!
私は執着攻めが死ぬほど好きなんですよ。

が、今回は初となるドラゴン受け。
ドラゴンは攻めがいいんだけどな~とちょっぴり不満だったのですが、これがこれが良かったんですよ。
だって、表紙を見れば一目瞭然ですが、受けであるアンバーの愛らしい事!!
また、攻めであるレリウスですが、超溺愛攻めなのです。
めちゃくちゃアンバーに対して過保護なのです。
そして甘いのです。
デレデレなのです!
こんなに優しくて甘い攻めて、シリーズ初じゃないでしょうかね。
いや、他の攻め陣は、その執着具合で受けを追い詰める印象のが強いので。
そしてそして、ストーリー自体もかなりほのぼの甘々。
手に汗握るシーンやちょっぴり胸が痛むシーンはあれど、基本的には超ほのぼのなのですよ!!
(番外編集を除いて)ここまで甘々なのも、これまたシリーズ初だと思う。
まぁそんなワケで、ひたすらニヤニヤと読ませていただきました。


まずこちら、吸血鬼で将校のレリウス×成体になったばかりの土竜・アンバーと言うカップリングです。
レリウスは魔物達を守る為、吸血鬼でありながら人間に擬態して帝国軍に入っています。帝国軍の内部から、ドラゴンギルドに協力してるんですね。
で、幼生体の頃からレリウスに可愛がられ、彼を慕っていたアンバー。
成体になった彼がちょっとした挫折なんかを経験しながら任務に取り組んでいく様子。
そして、並行して起こる不可解な要人達の殺害事件を追いつつ、二人が結ばれるまでとなります。

で、先にも書いたように、今回はとにかくほのぼの甘々カラーが強いのです。
アンバーが初めて成体(人間の姿)になる所から丁寧に語られますが、これがめっちゃ可愛いのです。
アンバーはですね、皆にとても大切にされ、大事に大事に穢れを知らぬままギルド内で育てられたワケです。
超世間知らずです。超箱入りなのです。
そんな彼が初めて成体となり、世界が一気に拡がる-。
とは言え、初めて人間の姿で食事を取ろうとして、手摑みで顔をベタベタにしながら食べちゃったり、虫の死骸を拾い食いしないように言われてショックを受けたり、リーゼに厳しく接しられて泣きベソをかいたり・・・。
あと、一人で寝るのが寂しいと、裸で他の兄弟達の巣に潜り込んだり!!
シリーズをずっと読んできて、幼い頃から知ってる身にとっては、もう成長を見守る近所のおばちゃん状態。
微笑ましくて微笑ましくて仕方ない・・・!!

また、ギルド内の皆もそうですが、レリウスも過保護なんですよね。
これでもかと甘やかして可愛がる。
任務で警護しているアンバーに対して、「俺のすぐそばにいて守ると言うのはどうだ?」と外から屋敷内に招き入れ、「アンバー、おいで」と膝に座らせようとする。
いいように操縦されながら、それでも一生懸命任務を遂行しようとするアンバーが可愛い過ぎるよ!!

で、まだまだ幼かろうと、竜は竜。
アンバーはレリウスに対して、強い執着と所有欲を覚えます。
ひたすら甘くて優しいばかりの男だと思っていたレリウス。
彼の凄絶な過去だったり、実はアンバーに対する強い情欲なんかが語られるのが上手い!!
アンバーの無垢過ぎる媚態に、煽られまくってるレリウスにニヤニヤが止まりませんでしたよ。

こちら、「要人殺害」の事件自体は解決しますが、黒幕であるとある人物の謎はまだそのまま。
シリーズもとうとう完結に向かうみたいです。(と、匂わせてあります)
終わって欲しくないよー!!
いや、違うかも知れないけど。

とりあえず、次作も楽しみに待ちたいです。





14

最強の竜の無自覚な恋心

本作はドラゴンギルドシリーズの6作目で
帝国軍法務将校として侵入している吸血鬼と
ギルド内で初めて孵化した土竜のお話です。

帝国軍の要人暗殺事件を絡めつつ
吸血鬼と竜の恋模様が進展します。

広大な土地と海洋を保持する帝国には
人間のほかに魔界獣や一角獣、吸血鬼等の
数多の魔物が存在しています。

魔物の頂点に君臨するのが竜であり
強い魔力と知恵を持つ魔女と並び立って
魔物たちを統一し守護していました。

しかし、数十年前に帝国が
産業革命を興して魔物との共存共栄を止め
魔物を人類の進歩を阻むものとして
魔物狩りを行うようになります。

帝国軍の急襲により
魔物と共に多くの竜と魔女達が数を減らし
最高位にして最後の魔女ジゼルが
命を賭してドラゴンギルドを設立したことで
竜は魔物狩りを免れる道を開きます。

ドラゴンギルドの竜を狩った時
帝国は滅亡するという魔女の呪いは
帝国軍と政府の人間を脅か続けますが

ドラゴンギルドは帝国軍の末端に位置づき
結社に所属する竜は帝国所属の軍士として
人間達を守護することを義務付けられます。

竜は帝国軍の命を受け働かされ続け
その間にも多くの魔物がかられ続ける中で
ドラゴンギルドの面々は閉塞感を募らせます。

そんな中、琥珀色をした土竜の受様が
ドラゴンギルド内に完成した飼育小屋で孵化し
受様は竜達の歓喜と希望を一身に受けて
すくすくと成長します。

そして25年の月日が流れ、
受様はそろそろ成体化が近いと
目されていました。

受様は優しい兄竜も慕ってくれる弟竜も
龍の世話をしてくれるバトラー達も
大好きでしたが

10年前に出会って以来、
名門貴族出身で帝国軍の人間を装う吸血鬼が
誰よりも大好きな存在となっていました。

その吸血鬼こそ今回の攻様です♪

攻様は擬態を得意とする吸血鬼であり
帝国軍の情報収拾のため人間を装い
法務将校を務めています。

受様は攻様の訪れを
とても楽しみにしていますが

帝国の要人暗殺事件が起こり
新元帥に調査担当に指名されてた攻様が
しばらく訪問出来なくなると知ると

成体になって人型になれば
自分から会いに行けるのではと
思い立ちます。

それが引き金となって
受様は生体化し人型に変容しますが
成体となった竜はギルドの一員として
様々な役目を負わなければなりません。

受様は無事に役目を果たす事が出来るのか!?
帝国軍の要人暗殺は誰の仕業なのか!?
そして攻様との関係は変わるのか!?

本シリーズは世界最強の竜と
竜の本能で支配と所有の対象とされた
魔物達との恋を描いたシリーズになります。

本シリーズは
それぞれ独立した単巻読み切りですが
基本登場キャラがリンクして進むので

単巻でも読め無くはないですが
通して読まれたほうが世界観と
キャラ同士の繋がりが深く読めて
より楽しいと思います。

既刊5カプは全て攻が竜でしたが
6カプ目にして初めて
受が竜という組合せに読む前から
とってもワクワクしておりました (ӦvӦ。)

なにせ今までの竜は
所有の本能の赴くまま体格的にも性格的にも
受様を押し倒しても自分のモノにするぜ!!
的な展開だったのですよ。

成体化して間もなくて
失敗を繰り返しながらも頑張る受様が
自分を過保護に可愛がる攻様を
どうやって手に入れるか!?

新元帥にちょっかいを受けつつ
帝国軍の要人暗殺事件の謎を追いながらの
展開はアクション有り、スリル有り、
勿論ラブなエロスもしっかり投入され
ハラハラ&ドキドキ要素盛り沢山♪

暗殺事件そのものは解決しますが
更なる謎は深まるばかりという
素敵な結末でしたので
続きは早めにお願いしたいです (>_<)/

今回は竜繋がりで宵さん『竜の棲み処』を
おススメ作としてみます。
こちらの竜も執着が半端ないですよ(笑)

4

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