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dakimakura no kataomoi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
「いつもは暴走するくらい私を思ってくれているのに、どうして今は信じてくれないんだ!」
「だって憧れの人ですよ!大好き過ぎて、俺なんかじゃ釣り合わない!」
kindle unlimitedにてバタバタなラブコメ。
健気受けが両片思いですれ違うんだろうなと予想できる表紙だけど、予想外にめちゃめちゃお喋りな暦に笑いました!
惚れっぽくて勘違いしやすく、でも素直で愛しいキャラでした。
大好きな博士を前に「好きなようにして下さい」と連呼したり、エッチの時も思った事をそのまま喋る実況系受けで攻め(巨根)を直撃してたり、積極的に頑張りつつ、良すぎて淫乱になったかと心配したり夢中になるとこも良かった〜
博士である直城も、外野からそれは運命だねと言われれば“非科学的だが面白い仮説だ”とか宣ったり、暦の抱き枕性能について研究してたりと所々変わってる男だし。
「好き」という言葉を伝えるのも下手で暦も全然気付かないから拗れる…そこを二人の仲介者である間宮が厳しく誘導してくれてgjでした。
冒頭の、項垂れて泣く暦にハンカチを渡して声をかけるスパダリがとても好きでした。昔見た芸者映画を思い出す…辛い時に助けてくれた人こそ大事な人だし、この二人はお互いに何度も助けられている。
自己否定的な暦の意識を変えたいと思っている直城だったけど、そこは落とし所がなくて残念だったな。
作家買いです。
こちらですね、表紙から想像がつく通り、ほのぼの可愛いお話になります。
多少のツッコミどころはありつつも、嫌味が無くて読みやすく「甘くて可愛いお話を読みたいわ~」て時にのんびり読むのに最適な作品。
で、ちょっと失礼ではありますが、それ以上でもそれ以下でも無い感じでしょうか。
もの凄く期待外れでも無ければ、ものすごく心に響いた部分もあまり無いみたいな。
とは言え、個人的にはこういう可愛いお話は大好きでなので、楽しく読めました。
内容ですが、スパダリ博士×ちょっと思い込みが激しく暴走気味の大学生による両片思いものです。
両視点で進みます。
アメリカを活動拠点に世界で活躍する頼富博士。
彼に憧れている大学生・暦は、現在日本に滞在する頼富の世話係として住み込みでハウスキーパーをする事に。
更に不眠症気味な頼富の為に、「抱き枕」になる事を申し出てしまいー・・・と言うものです。
で、こちらですね、暦に絡んでくるサークルの先輩とかは存在しますが、基本的には登場人物皆いい人です。
暦を可愛がるポスドクで頼富の先輩でもある間宮に、間宮の恋人でこちらも才能溢れる若手教授の新山。
みんなで暦を可愛がり、恋の後押しをし、何かあれば血相を変えてフォローに走るみたいな。
そんな様子で愛されてる主人公・暦。
彼はですね、ちょっと抜けてるし暴走気味な所もあるのですが、頑張り屋で素直。
身内から「暦を抱き枕にすると安眠出来る」と常々言われていたため、不眠症気味の頼富に「俺を抱き枕にして下さい!」みたいな。
で、そんな一生懸命で純粋な暦に惹かれてゆく頼富。
無防備に懐いてくる暦に、ついつい劣情を抑えきれずに手を出してしまう・・・。
こちらですね、実は二人ともちょい抜けてるのです。
自分は世話係だから、日本に滞在する間だけでも抱いてもらおうと思っている暦。
要は、性欲解消の為の関係と思っているのです。
そして、暦と恋人になったと思っている頼富。
彼は彼で鈍感でズレてる為、告白もキスも飛ばして寝てしまった事が「恋人」扱いでは無い事に気付いていない・・・。
まぁ、そんな勘違いによるズレなんかも面白いのです。
主人公が皆に愛されまくって、めちゃくちゃ可愛がられている。
そして、攻めは「可愛い暦くんを泣かせたら承知しないよ!!」てな具合で叱られと、こうあまりに主人公中心のストーリーに若干の違和感を覚えたりはするんですけど。
あと、ピンチ時の暦の行動が浅はか過ぎますし。
まぁでも、ファンタジーと割り切って読む分には可愛くていいお話だと思います。
多岐分野に渡り才能を発揮して海外で活躍している天才博士・直城と、彼に憧れるものの同じ大学の物理学科は学力が追い付かなかった為に国文学科に進学した暦(こよみ)。
大学内での女装コンテストに駆り出されていた為に同時刻に行われていた直城の講義を聴けずに泣いていた暦は、そんな憧れの直城と偶然の出逢いを果たす。
暦が直城のファンだと知っている二人の共通の知り合い・間宮が、直城の日本滞在中の家事サポートを彼に依頼した縁で一気に距離が縮まるのだった。
直城と暦の恋愛面に関しては、誤解も浅くサクッと進めて済ませた感が強いかなぁ。
特技は”抱き枕”ですってのも、暦の兄姉や甥姪が実感する安眠効果の事で嫌らしい意味ではない、と言っても誤解を招きやすいよね…
両想いなのはいいのだが、暦がいくら素直だからといっても知り合って短い期間でエッチにまでなだれ込んだのにはちょっと驚いたけれどね。
憧れの気持ちを通り越して心底直城に惚れ込んでいる暦が、彼にどう接すればいいかを間宮に相談する姿はまるでノロケにしか見えない。
読んでいてすぐに、暦は純朴で隠し事ができない性格だってのが分かる。
しかし、暦を微笑ましく見守る立場の者だったらそれでも構わないのだろうが、隙が多く子供っぽくも見えてしまうのは歯痒くもあった。
そんな性格がどうも他人を小馬鹿にしがちな輩に弄られそうだと危ぶんでいたら、案の状同じサークルの派手な先輩グループに見下されていた。
暦自身はさほどクヨクヨしていなかったのが救いだが、田島先輩と暦の関係が苛めっ子と苛められっ子っぽくて、じめっと感じたのが嫌だったなぁ。
あと、暦は学力が足りないと思い込んでいるが、実は頑張れば物理学科への編入も視野に入れる事が可能らしい。
それならば、直城も惜しみなく手助けするだろうってのが想像できるだけに、もう一頑張りしてほしかった。
よく言えば個性的?悪く言えば変人?攻め受けとも、申し訳ないです、あまり好みのタイプではなかったので中立にしました。本編190P超+後日談SS21P+あとがきです。
学園祭で、ややごり押し的に女装コンテストに出てしまった受けさん。ごり押しした先輩と揉めたことや、楽しみにしていた講演を聴けなかったことで、女装したままひどく落ち込んでいたところ、当の講演をした天才博士が「うちに来ればビデオあるよ」と声をかけてくれて・・とお話は続きます。
攻め受け以外の登場人物は
ごり押しした先輩(理解不能なくず)、攻めさんの幼馴染(元華族の美形、敵に回すと怖い系)、攻めさんをライバル視している若手教授等。攻めさんの幼馴染の方が、なかなか曲者で好きなタイプでした。関連作あるのかな?と思ったのですが、なさそう。
**攻め受けの個性について
受けさんが稀にみるぶっとび度合いでして。しゃべればしゃべるほど泥沼にはまるという方を時折お見掛けしますが、まさにそのタイプではないかと。いや、可愛いんですよ、一生懸命で。でもその外れっぷりがちょっと度を越してた気がしますw
攻めさんもこれまたエッジが効いた天才はかくやという方で、世の中の大半の方がぼんやり持っている常識というものをカスミにも感じていないように思います。よくもまあ、こんな噛み合いそうにない二人が噛み合ったものよ、とちょっと感嘆。やはり睡眠に対する欲は本能に根差したものなので、何よりも優先されるのかも。私も抱き枕大好きですし。
ということで、とっても個性的な二人を読んでみたいという方におススメしますw