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しっかりお仕事してる、リーマン二人の再会ラブです。
切なくて面白かったー。
やっぱリーマンものは、こうじゃなきゃいけませんねー。しっかり仕事してるからホッとしましたよw
岩本薫さんは、癖の少ない文体と安定した文章力を持っている作家さんで、そういう部分にもホッとします。
オフィスでの軽いラブシーンはあるんですが、ストーリー上「ここしかない!」という必要不可欠な場面でのキスです。切羽詰まった感情の発露となったその小さなキスシーンに萌えました。
高校時代は親友だった二人です。
学生時代に酔った勢いで一度だけ肌をあわせ、それから10年近くたってからの再会になります。
自信まんまんに見える攻めが、内面に大きな葛藤と後悔を抱えてること、死ぬほど痩せ我慢をしてること…、私の萌えツボが押されまくりでした。
肩こりも解消されるってもんだ。
面白かったです。
高校時代からの知り合いで、今は同じ会社に勤める阿久津と夏目のお話。
出会いは掴み合いの喧嘩から始まり、親友の時代もあったけれど、一度阿久津に強引にせまられ…という出来事から、疎遠になり、とにかく今では、夏目は阿久津が嫌で嫌でしょうがない。女にモテる阿久津に女の代用品として遊ばれたと思ってるから。
そんな阿久津は今や会社の運命を握る程のスーパー営業マンで、しかも夏目がリーダーとなっている自社ブランドの危機を救うべく異動してきてしまい…というお話。
このスーパー営業マンの阿久津、読んでて本当かっこいいんだろうなー、スマートに仕事をこなすんだろうなー、広尾に住んでるって感じに大納得な好青年。いつも落ち着いてて優しくてって感じ。
一方夏目は、目立った功績は残してないかもしれないけど、やり方不器用かもしれないけど、熱い想いを胸に地道にコツコツと努力して、自分の信念を曲げずに自分の夢であった自社ブランド「HIKARI」を存続させようと頑張ってる。
なので夏目からしたら、なんでも出来ちゃう阿久津の手を借りずに俺は頑張りたいって所。あいつの顔を見るだけでイライラするっていうのがあるんですよねー。なんか解るわー。
でもやっぱり阿久津には助けられちゃうんですよ。大きな事から小さな事まで。その気遣いのスマートさが阿久津、かっこいいんだよなー。確か最後迄阿久津が夏目の事が実は好きって事は書かれてないんですけど(読んでりゃ解るけど)、書かれていないからこそ余計にかっこいいんですよね。
それでふと夏目は「なんでこんなにイライラするんだ」「なんでなんだ?なんでなんだ?」と、自分の気持ちにふと気付いてしまうんです。そこからは夏目は苦しくて苦しくて。何故ならあんな酷い態度とったし、あんな酷い言い方したし、っというより同性だしってなもんで。でも夏目は「新しく人生をリセットする為の儀式だと思って」と向き合う事、つまりは阿久津にちゃんと気持ちを伝えようと決意するんですね。なんか読んでて、ここで私は夏目の株がぐっと上がりました。
ここからはもぅご想像通りの展開な訳ですが、最後、お互いが告白するシーン、良かったです。長年の友達だからこその恥ずかしさがありながら、2人共一生懸命に相手に自分の気持ちを伝えるんですよね。すっごいいいなーと思いました。
書き下ろし作品では、阿久津目線でお話が書かれているんですが、特に物や人に執着しない阿久津が、夏目の事となると執着の塊になっちゃって、それを自分でどうしたらいいのか解らなくなってるのが、見てて楽しかったです。やっぱ人間そうでなきゃ(笑)
脇役の唐仁原さんも良かったですね。挿絵のLEEさんの絵ではカッコよく描かれていましたが、何故か私の中では内田カヲルさんが書かれるようなワイルド男を想像して読んでました。阿久津は日高ショーコさんの絵で、夏目は誰かな…って、LEEさんすみませんだったのですが…ちょっと挿絵が私のイメージとは違いました。
さらっと楽しく読みました。
こういうお話は読んだ後に爽やか感があって楽しいです。
リーマン物です。
阿久津[攻]は本社でバリバリ仕事をこなす強引でやり手な男、同期の夏目[受]は支社で地味に生真面目に「HIKARI」という照明自社ブランドの責任者。
彼らは同期というだけはなく、高校・大学共に一緒に親友としてして過ごした時期もあったのですが、阿久津が夏目を強引に抱いた事から、夏目は彼と絶縁し未だに彼を嫌ってます。
しかし会社の方針で「HIKARI」の継続が危うくなりそのテコ入れとして本社から阿久津がやって来るのです。
大嫌いな男でも仕事上組まざるおえないし、そして夏目自身も己の立ち上げたブランド「HIKARI」への想い入れも深くその為なら、と割り切って共に仕事へと打ち込みます。
その「HIKARI」再生プランと成功にいたるまでの過程はなかなか面白いです。
そして強引で強気に見えていた阿久津が実は、内心夏目に思いっきり惚れていて、お前が立ち上げたブランドを俺も守りたかったとか言われたらそりゃ許しちゃうかもーとか読んでて思ってしまいましたですよ。
後半はジェラシーとか焼いてるし!!
そのギャップにちょっと萌えました。
夏目も生真面目で、誠意を持って仕事をしている姿が好感持てるタイプの受でした。
脇の気難し屋の陶芸家がいい味出してたりと楽しめました。