お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
shirobara wa junketsu wo sasagu
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
時代はちょっと古く、妾の子供で不遇な扱いを受ける悠里は、薬を盛られて強姦されそうになったところを、華族の冬馬に助けられ、しばらく恋人として一緒に暮らすことになります。
「恋人のふりをする」という設定なんですが、最初から冬馬は悠里に甘く大事にしていますので、ほとんど本当に恋人という感じですね。
お話は甘いお屋敷での日々がメインなので、冒頭に一悶着あるものの、甘やかされたことのなかった不遇な少年がベタベタに甘やかされるというシンデレラストーリーのような感じです。
綺麗な服を着せられて、庭を眺めてお昼寝して、目がさめたらココアを作っ手もらってまたお昼寝。夜はベッドで可愛いがられる。なんとも微笑ましいし、こんなに愛されて羨ましい、という感じです。
冬馬の従兄弟の馨も、少々皮肉屋だけど誠実で良かったと思います。
しかし中立にしたのは、悠里がどうしても少女のように見えてしまい、これが絶対にBLじゃないといけない、ということもないような…という気が、最初から最後まで抜けなかったからです。
後半には冬馬が悠里に女装をさせて女の子として晩餐会に連れていくシーンがありますが、もともと悠里に恋人のふりを頼んだのも、言い寄る周りの女性を遠ざけるため…という理由もありますので、悠里が女の子でもとくに問題はないのでは…という感じです。
それと、女性をしてのHシーンがありますので苦手な方はご注意。
こんな可愛らしいお話なのに、中身は以外えろくて、ベッドシーンも多いです。ドレスを着たときに下着がつけられなくて、ドレスのしたにガーターだけ、…というシーンはなかなかえろくて良かった…。
もう一つ、ちょっとう~んと感じたのが悠里が慕う兄が女装した悠里を彼だと気付かずにダンスに誘い、結局その後ばれるのですが、家に帰った悠里を襲ったこと。
今まで目にもかけて来なかった腹違いの弟の、女装シーンを見た後いきなり弟に襲いかかるって、かなり唐突ではないでしょうか^^;BL的にお約束なのかもしれないけどちょっと痛々しかったです。
攻めに受けがひたすら甘いセレブものがお好きな方、女装もOKな方には楽しめるのではないかと思います。
雪代さん作品では珍しく、攻めが一番悪い奴じゃないです。
受けが食べ頃になった所を、攻めが優しく頂いてしまうという漁夫の利万歳な話です。
華族でプレイボーイの御園生冬馬(23)マイペース強引攻め×妾腹の次男・佐東悠里(16)健気受け
兄の手紙に呼び出されて行った場所には、雰囲気がよくない若者達がいて襲われて、怪しい媚薬を敏感な部分に塗られ、必死で抵抗して裸のまま逃げだした先で冬馬に拾われます。
妾腹の子で使用人同様に働かされていたが、兄が弟と認めてくれたことだけが悠里の唯一の支えで、喜びだった。
このエピソードからして、健気でいじらしい悠里の性格の良さがわかります。
あんな酷い目にあわされても、まだ兄のことを信じていて、冬馬に助けられて意識を取り戻すなり、兄に行けなくてごめんなさいと伝えてと、媚薬に犯されながら必死に言い募る悠里の姿が愛おしくてなりませんでした。
性格のいい可愛い受けが好みなので、とても親身になって読みました。
プレイボーイで女にもてもてで一夏の遊びと言っている事から心配させられますが、事情があるという事と、ちゃんとマイネ・リーベ(我が恋人)と呼びあう甘い甘い関係になるので、途中切なくなっても大丈夫です。
もっと違う形で関わっていたら兄×悠里もあったかと思うのですが、王子様のように颯爽と冬馬がピンチを救ってくれまます。
悠里に去られた後の兄様を思うと、切なかったです。大事なものは失ってからでないと気付かないというか。
そんな脇役萌えもありました。
安心して切なさと甘さに浸れる話で、いつもより鬼畜成分少なめです。
性格のいい健気受けが好きな方にお勧めです。
エロ:★4 初心な子を教えるというのがエロかったです。羞恥責め多し。
総合:★4 山あり谷ありが適度で、バランスがよかったです。