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amaku midara na ori no naka
この作家さんは、デビュー当初から読ませて頂いています。
年の差、素直じゃないひねくれ攻×大人しめの健気な受の設定が美味しい作家さんです。あと、攻と受けのちょっとした勘違いや、すれ違いのお話が多いと思うんですけど、私はいつも楽しく読ませてもらっています。
今回は、男前スーツ•自信家社長×健気な高校生受の年の差、愛人もののお話です。
借金系で、俺様•執着攻めに囲われ、好きなようにされる愛人ものを想像して読んでしまうと失敗するかも。
愛人ものでも、ある勘違いから、受け様は愛人としての生活を送っていくお話になっているので…。その勘違いがせつないんです。体の関係になって甘い蜜月なのに、受け様は「愛人」、攻め様は「恋人」としてすれ違ったまま過ごしていく…みたいな感じです。
攻め様は強引だけどいい人で、受け様が可愛くてしかたがないあまあまな方です。受け様は、義父と義兄に酷い仕打ちを受けながらも、母親のために我慢している、健気なで優しい美人系です。
シリアス系のせつないお話なんですけど、攻め様が頭を撫でたり、仕事をしながら受け様に甘えたりと、スキンシップするシーンを上手にいれてくれているので、意外にあまあまなお話になってます。ここがこの作家さんの萌マジックだと、私は常々思ってニヤけながら読んでます(笑)
いちゃいちゃスキンシップ大好きな方にはオススメです。
お互いの思いが通じ合い、いつも萎縮して流されがちだった受け様も、攻め様のおかげで少しずつ変わっていきます。その変化も楽しく読めました。
読んだ後も、幸せそうな2人を思い浮かべながら、温かな余韻に浸れる作品でした。
これは、どこがとは上手く説明できませんが、かなり好きなんです。
なんというか、読む前はあらすじからもっと別のイメージを持っていたので、ちょっと嬉しい誤算というか・・・『家のため』『愛人』というキーワードから連想するキャラクター(特に攻)やストーリーとはまるで違っていて、私はそこがよかったんですが、『借金のカタに強引な攻が受を無理矢理』的な流れが好みの方にはまったく物足りないでしょうね。私は真逆なので、期待していなかった分、評価が上積みされたのは否めないかもしれません。
でもそういうギャップだけではなく、ストーリーがわかってからも何度も読み返すくらいにお気に入りではあります。
私は柊平さんの『健気な(いっそありえないくらい健気過ぎる)受』が好きなんだと思いました。
しかし、夏音の義兄(義父もですが)は『悪役』とは理解してても気分悪かったです。こういうの、ストーリーには必要悪だとわかってるんですけどね~。でも、最後の母の思いには、『ちゃんと夏音のことは思ってたんだな~』とホッとしました。
これ、最初に読んだ時に。
そう、これこれ! と、思ってちょっとテンション上がりました。
個人的に、こういうテイストのBLが読みたかったの! と、思ったBLでした。
気持ちはあるのに、すれ違って、回り道して……とういような恋愛! というようなBL。
元々、夏音は、榊間に好意を持ってて。
でも、愛人として引き取られるって聞いて、失望して。
他にもいろいろあって、気持ちがうまく伝わらなくて、すれ違って。
でも、最後は綺麗にまとまる……。
すごくよかったと思います。
夏音の切なさがうまく伝わってくるような作品でした。
まぁ、その前後に読んでた話が、かなり「んんー」だったので、そのせいでちょっと評価が底上げされてるかもしれないのは、否定できない……(苦笑)