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danshiryo ni youkoso
電子書籍のため挿絵なし。
問題児ばかりが入寮する高校の寮で母親の手伝いをしている凡人受けと父親の都合でアメリカから帰国せざるを得なかった天才攻めとの話。
<あらすじ>
優秀な人材を多く輩出する桐生高校には寮が3つ。
スポーツ特待生の多い東寮、学力特待生の多い南寮、そして一芸に秀でた天才と引きこもりなど人間関係を構築するのが苦手な生徒
が入寮する西寮。
高校2年生の朝倉陽太(受け)は凡人ですが、母親が西寮の寮母をしている関係で、西寮で母親の手伝いをしています。
新たに転入してくる生徒はアメリカからの帰国子女・二階堂琉生(攻め)。
父子家庭で父親が帰国するのに合わせて無理やり帰国させられ入寮。
不機嫌オーラ全開の琉生に対し、陽太は慣れていることもあり全く気にせず対応します。転入するクラスも同じなため、学校生活から寮生活までの世話係に任命されたこともあり、四六時中一緒にいて世話をすることになります。
初めは不機嫌だった琉生も陽太の作るおいしいおやつに釣られ反抗することなく、学生生活をつつがなく送れるかと思われましたが・・・
陽太は母親が寮母をしている西寮に5歳のときから住み、今では食事の手伝いとおやつ作りを引き受けています。
おやつ作りに関しては一任されており、入寮条件に入っていないこともあり好きなものを作っては提供しています。
このおやつを使って扱いづらい寮生たちをうまく操縦するのです。
小さい時から西寮に住んでいることもあって、人付き合いの苦手な天才や引きこもりたちとの付き合いもお手の物です。
琉生が不承不承入寮してきた際も、早々におやつで胃袋を掴んでうまく誘導します。
琉生は天才肌でアメリカでスキップを繰り返し、帰国前は大学院に通っていました。
父親が帰国する際、未成年の一人暮らしができないアメリカでは父親についてくるほかなく、しぶしぶ帰国してきます。
が、忙しい父親が面倒見切れなくなり、日本ではまだ高校生ということで桐生高校の西寮へ放り込まれてしまうのです。
初めは不本意だったのですが、大味なアメリカでの食事に飽いていた琉生にとって陽太母子が作る料理のおいしさに食事の楽しさを思い出し、すこしずつ打ち解けてきます。
寮での生活は順調でしたが、学校ではそうはいきませんでした。
琉生がクラスメイトと仲良くする気のない態度だったことと、クラスのボス的存在・加地大輔が体格もよく運動神経も顔も頭もよい琉生を勝手にライバル認定したため陽太は調整に一苦労します。
陽太にとって不幸だったのは、以前から大輔からアプローチを受けていたことでした。
その気がないの陽太はうまく躱していたのに、常にいっしょにいる琉生に嫉妬した大輔が必要以上に琉生に絡んでくる上、琉生はわざと煽るような態度をとるため気苦労が絶えません。
そんな毎日が続いていたある日の買い物の帰り、琉生と陽太はアクシデントでキスしてしまい、それを大輔に見られてしまうのです。
それがきっかけで大輔の我慢の限界がきてしまいます。
大輔が本当に陽太が好きだったのかはわかりません。
以前から口説いてはいたけど、本気だったかというとそうでもなさそうだったので、琉生と張り合ううちに後に引けなくなっただけのように感じました。
ただ、大輔だけが悪いとも思えませんでした。
突っかかっていく大輔も悪いとは思うけど、煽りまくった琉生も悪い。
陽太がもう少し大輔の気持ちをくんでフォローできていればと思わないでもない。
(陽太は完全に巻き添えですが)
でも、大輔だけが割をくったみたいでちょっと気の毒に感じました。
やったことは許せないのですが、完全に横から掻っ攫われた形になった彼だけを責める気にもなれなくてちょっと複雑でした。
ま、とにかく間に合ってよかったってことですね。
二人とももともと女性が好きだったはずなので好きになった下りはちょっとあっさりだったかなとは思いますが、琉生はアメリカ帰りで違和感がなかっただろうし、陽太が琉生の不機嫌だったり不満だったりしてもおいしい料理やおやつの前には不本意ながら素直になってしまうところをかわいいと思ってしまう気持ちはよくわかるので、おかん気質な陽太が琉生に落ちたのは仕方なかったのかな。
この作者様のお話は基本的に会話文が多く、漫画を読むような感覚でサラーっと読めるので疲れているときとか、軽く読みたいときとかにおすすめです。
とにかく飯テロです。
お腹がすいているときに読むとよだれが出そうです。