イラスト入り
nemuri no mori no noir ou
2015年刊、リブレ小説アンソロジー『エロとじ♡悦』からの電子分冊版。
有名な童話が元になっているが、最初に読み終えた時はがっつりエロ度は低めかな?とは感じた。
主人公が美姫と見紛うばかりの王子さまで、長年眠っていた王さまも美形とあって、キラキラした登場人物好きな人の好みに当てはまるかとは思ったが…
それにしても王さまってば、100年もの眠りから目覚めて目の前に居た王子さまに一目惚れしたのは分かるが、速攻で組み敷いての執着度合が半端ない(笑)
それを何度か読むうちに、本当に悪いのは呪いをかけた魔女なのにな…と思った途端に閃いた!!
この話、内心の腹黒さを秘めた美しい王さま視点だったほうが萌え度が数段上がったのではないだろうか。
口づけだけでは呪いは完全に解けない、というのもキモで、初心な王子をがっつり毒牙にかけた展開で読めたらさぞかしエロかったに違いない。
秋山先生×稲荷家先生だったからちょっと読んでみようかなと思ってre〇taさんで購入。2015年9月に発売されたエロとじ 悦に掲載された作品の電子化(30P)とのことです。
眠りの森の美女?白雪姫?そのあたりの童話のBL版で、登場人物は、金髪ロン毛碧眼の王子、黒髪イケメン王だけです。
エロとじのお話って最初から分かってるのと、買ってから分かるのとではちょっとがっくり度が違います。色っぽいの!を求めてる時だと良かったんですが、今は色っぽいシーンにそんなに熱心に引き込まれる方ではないので、うーん失敗したという気分でいっぱい。いや色っぽいんですよ、なんだかんだ言いくるめて、うぶうぶな金髪王子を手籠めにする、永の眠りから目覚めたばかりの黒髪イケメン絶倫王。あんたの体どうなってんのw、目覚めた後は、おやりになられて終わりというお話でした。
稲荷家先生の挿絵は表紙の絵の全体像が1枚のみです(泣)。うう、せめて金髪碧眼の王子をカラーで見たかった・・・。
色っぽいシーンはキライではなかったので、中立にします。好きな先生が挿絵してると我慢するのが難しい。