俺の××(アレ) は君にあげたい

boku no are wa kimi ni agetai

俺の××(アレ) は君にあげたい
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌3
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
11
評価数
5
平均
2.6 / 5
神率
0%
著者
栢野すばる 

作家さんの新作発表
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イラスト
すがはら竜 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
価格
¥630(税抜)  
ISBN
9784775527856

あらすじ

高校時代からの腐れ縁の友達が二年ぶりに帰国した。思いつめた表情の彼に、童貞をもらってくれと突然言われた宏基は…!?

表題作俺の××(アレ) は君にあげたい

宏基の高校時代からの親友で同僚,28
地味で平凡なサラリーマン,28

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数2

ほくそ笑んでいればよろしいのです!!

初読み作家さんです。
あらすじに惹かれて購入しました。
あと、帯の本文抜粋を読んだら、どうにも本編を読んでみたくなっちゃって。
プリズム文庫さんの帯、いつからこの体裁になったんでしょうね?



内容です。
地味で平凡な会社員の宏基。
華やかで優秀な高校時代からの親友・孝海がアメリカから帰国し、二年ぶりの再会となります。
早速二人で飲みに行くと、暗い表情の孝海から「童貞じゃなくなりたい」と相談される宏基。
更に「高校の頃からずっと好きだった」と迫られー・・・と言うものです。


こちら、タイトルやあらすじから、ラブコメを想像してたんですよね。
が、何だろう・・・。
ラブコメでも無ければシリアスでも無い、よく言えばミステリアスですが、悪く言えば全てに置いて中途半端な印象の作品でした。

萌え所としては、超イケメンで優秀な親友が、実は自分(主人公)に恋心を募らせていてと言った部分。
また、超鈍い主人公はその事に全然気付いておらず、(結果的に)親友の気持ちを踏みにじる言動を繰り返して来てしまってと言う所でしょうか。
個人的に、受けがその鈍さで攻めの恋心を傷付けたり、散々煽っちゃうのに萌えるのです。

と、萌え所もちゃんとあるのです。
しかしですね、これは個人の好みの問題だと思うのですが、とにかく攻めの孝海が気持ち悪い。
高校時代から宏基に異常に執着して、彼に恋人が出来ないように影で散々邪魔をする。
そして、自身の気持ちに全然気付いてもくれない宏基に憎しみにも似た昏い感情を抱いたりする・・・。
これが、ヤンデレならヤンデレで、ダークな方向に突っ走ってくれてれば良いのです。超執着ものでメリバも好きなので!
が、重いかと思えば急にギャグテイストになったり、真面目な雰囲気かと思えばライトになったりと、なんか凄く中途半端なのです。
ラブコメならラブコメ、ダークならダークと突き詰めてもらわないと、読者側としても混乱します。どっちも楽しめない・・・。

あと、受けの宏基の感情の変化が理解しがたい・・・。
孝海の言動に薄ら寒さや不気味なものを覚えて怯えていたかと思うと、次に会った時には「色っぽい」とときめいてたりする。
宏基が絆されていってるのは(ストーリー運びで)分かるのですが、もうちょい感情の変化を丁寧に書いて欲しいです。

で、結局、超鈍い宏基が「これが恋かな・・・」と気付いてお終い。

なんかホント、孝海もグジグジずっとやってないで、執着攻めなら執着攻めらしく、もっと振り切っちゃったらどうでしょうか。
受けの邪魔をしては「俺はなんて嫌な人間だ」と苦悩してたりせず、「宏基は俺のものなんだから」とほくそ笑んでいればよろしい!!
と、活を入れたくなってきちゃう。

設定としてはホント好みなので、もうちょっとどっちつかずでは無く突き詰めてもらえれば評価はもっと高かったのですが・・・。

8

気持ちは伝わってくる

両視点なので気持ちは伝わってきます。
あらすじなどから、攻めの孝海がかなり執着しているんだろうなと思っていました。確かに執着していましたが、ちょっと物足りないと感じてしまう部分がありました。顔・頭良しで策略家なのに周りにはバレている様子もあるちょっと爪が甘いのかなと思います。

また、孝海が弱気になっていき、宏基はふっきれたのか、それとも「どこへ行っても俺の所に帰ってくる」と分かっているから平気なのか、精神面では攻めと受けが逆になってしまったのが残念でした。最初からそうならまだしも、最終的に孝海がだんだんヘタレみたいで宏基は小悪魔のように振り回すような言動をするので、何か違うなと思ってしまいました。

宏基も無自覚だった執着のような感情が次第に分かっていくのは良かったです。ただ、両視点だった為感情の部分の揺れがいきなりに感じてしまいました。

大きな事件はなく物足りないかなという部分もありますが、安心して読めるという利点があります。

0

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