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kyuutei shinkan monogatari
榎田先生のアジアンファンタジー2冊目。元ビーンズ文庫なので、明らかに対象年齢外のはずなのに、超どつぼ、面白い!!!!!(私が精神年齢低いんだろうか・・・)非BLでも大丈夫な方、冒険もの、アジアンファンタジーが好きな方、榎田先生ファンの方は是非1冊目からどうぞ。1冊目では「山猿」と思った「天青」(主人公の一人)が、今回の表紙です。(リカコ先生、有難うございます!!脳内イメージが山猿じゃなくなった♡)
天青は慧眼児といわれる子供(♂)。額に第三の目を持つ子で、くそ田舎で親無し子として育てられていましたが、慧眼児を探しにきた鶏冠(1冊目の表紙)により、都に連れて帰られます。都に行って1回目の能力発揮をするところまでが1冊目。2冊目は都で過ごすことになって、お勉強することになり学校に行ってはみたものの・・・とお話は続きます。
登場人物は、鶏冠(お肉大好き♡神官 天青を発見したから出世しちゃった)、天青の兄みたいな役どころの男、王子(美女に変身可♡)、王子の護衛、白虎の子供(表紙にいる子)等が出てきます。どのキャラも面白くって、どいつでもエピソードが書けそう。そして新しいキャラが3人追加されます。
当本内でも事件が起こり、慧眼児の力を発揮するシーンがあるのですが、そこの記述がすごく好きです。青い光を発して・・・というくだりが、脳内でカラーで動いて思い浮かぶぐらい、格好いい&キレイ!これ、アニメにならないかなあー とマジで思うんですがー。
まあそういう異能あるところもカッコよくて良いのですが、それより何より、鶏冠や様々な登場人物がお互いを思いやるその気持ちが心地いい。癒されるー。優しい気持ちになれるお話です。疲れた時にも是非是非読んで、この舞台の中でトリップしてほしいと思います!
冤罪に貶められて処刑された側室の無実を証明する慧眼児の話。
慧眼児が発現するには、依り代の心身が安定しなければ、封印されたも同じ状態で、慧眼児が出てくることが出来ない。
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感想
「魚住君シリーズ」も好きな著作でしたが、「宮廷神官シリーズ」も根底のテーマが素晴らしい。分かりやすく「君民統治の理想形」を読者に考えて欲しいと投げかけているテーマで、天青が理想論を挙げています
「支配するのも、支配されるのも嫌い」
これは「君民統治の理想形」で、民自らが支配関係がなくても調和した生活を営める統治システムを作り上げるという理想論。
民自身が深く学び円熟した人格を保有していないと成し得ない理想の統治システムで、それが出来ずに歪な統治体制を作っているのが共産思想。共産思想は、キリスト教の博愛から生まれた平等システムを理想としていますが、実際は一部の権力者の恐怖による支配が行われています。
「支配者を生まない政治システム」は、民の全てが円熟しないと無理。神的支配者や崇拝対象を不要とする精神状態で調和した判断ができる状態を保てる、安定した生活を営める環境が無いと、出来ないので、中々理想の現実化が出来ていません。
天青の台詞は、意味が深いです。
非BL作品だし、若い人や、子供に読んでもらって、社会の在り方について考えて欲しいテーマだと私は思いました。
・・・と、思ったら、著者自身もそう願っていたようなので引用。
担当者:「このシリーズはどの世代の方にも楽しんでいただけるはずです!」
著者:「こちらのシリーズは、中学生高校生でも楽しくお読みいただけると思いますし、そのお母様世代の貴腐人のみなさまでしたら、主従萌えなどもご堪能いただけるかと思います。」
≪宮廷神官物語が復活です 榎田@楽屋から≫