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omocha no oukoku
剛しいら先生は、作品ごとに文章表現を変えるので、作品ごとにアタリハズレがある。
この作品は、地味な題名、中身も地味だけど、心情描写が上手でよかった。
「花扇」のように、心の機微の描写が上手で、世界観に浸れます。
2012年発刊。電子版には、あとがきなし、挿絵あり。
・・剛シイラ先生は、あとがきが面白いのに残念。
特許取得の零細工場経営者と買収屋
たかがおもちゃ、なのに、二人ともおもちゃに対する思い入れが深い。
MA前の視察で、「君の会社を買収しに来た」と言うつもりだった、
天王寺グループ社長の三男・大手おもちゃ会社社長・泰明。
買収先の海原工業の発明家・聖の早とちりの勘違いで、
ただの玩具ファンの男として街工場経営者で働くことになる。
二人とも玩具への思い入れが深い。気が合う二人は恋に落ちる。
当て馬役は、聖の幼馴染。ガラは悪いけれど、いじわるではない。
・・王道。 物語の進捗は、やや遅め。心理描写が丁寧。
上り坂の活気ある頃の昭和のレトロな雰囲気が良かった。
挿絵担当の緋色れーいちさんの野球漫画が面白そう。
エロい方じゃなくて大人でも遊べる玩具がテーマで、売る側・泰明(攻め)と、作る側・聖(受け)の話です。
巨大カンパニー・天王寺グループの総括代表取締役の三男である泰明は、「おもちゃの王国」の社長。売り上げが芳しくないことから、高い技術を持つ海原工業を買収しようと訪れるが、対応してくれた聖に好意を持ってしまい、買収の話どころか、身分を偽り「鳴神信也」の名で営業として働くことになってしまう。一緒に過ごすうちに互いに好きになってしまい、父親が入院したのをきっかけに心も身体も通わせるが、泰明の秘書・鳴神が横やりを入れたうえ、泰明の会社に脅迫のような電話が入り…。
物語半分に至るまでの部分で、二人は両思いになります。
その以降は、やってくる障害への対応、改めて想いを通じ合わせます。
邪魔は入りますが、泰明は聖と別れる気はなく、鳴神と対峙します。聖は裏切られたと憤ったり、身を引こうと自己完結して決めたりせず、泰明が姿を現すのを冷静に待ちます。前半部分では、泰明は正体がバレたらと時々不安になるのですが、聖がそういう態度ですから、切なさはありません。
初めてのエッチの場面で、拒絶するならジーンズを穿いてくれ、と泰明に言われて全裸で待っている聖が可愛かったです。エロでは、聖が泰明じゃない他の男におもちゃで悪戯される場面があるので、苦手な人はご注意ください。
あと、緋色れーいち様のイラストが素敵でした。バスルームでのキスシーンもですが、特にあとがきイラスト、片思い相手を想って?のちょっと乱れた鳴神は色っぽくて良かったです!
仕事もの、大人なっぽい年上攻め、可愛い年下受けのハッピーエンドがお好きな方にお勧めです。
おもちゃ会社社長の泰明は買収したい会社の聖に一目惚れ。
経営難の聖の会社に、就職してしまう。
経営難でも、父親を支えながら、健気に働く聖にときめく泰明。
聖の幼なじみの嫌がらせで、泰明の正体を知らされる。
設定もキャラも新鮮さがあるわけじゃないんですが、ちゃんと読ませてくれるあたり、アイディアだけで終わらないなあ、と感心します。気楽に読める大人のロマンスかな。
電子書籍で読了。挿絵あり。
ただし私のipadではものすごく小さくしか表示されません。見えません。
まず面白いと思ったのは、描かれる大人のためのおもちゃ(おもちゃと言うよりインテリア寄りの様な気がしましたが)たちです。水中で本物のように泳ぐミニチュアのタコやイカ、鳥にそっくりのラジコン飛行機(飛行機?)、花びらの開閉で時間を知らせる薔薇時計等々、大層夢があるグッズの数々が出て来ます。
いやー、こういうの欲しくなりませんか?
「欲しい!」ってなっちゃうとあら不思議。理系でもないのに、これらの『おもちゃ』の開発・販売に夢をはせる天王寺と聖くんの一生懸命さが可愛らしくもいじらしくて、応援したくなっちゃうんですよ。
Loveの方は色々障害を作っている割には二人の気持ちがあまり揺らがずに、安心して見ていられます。
「仕事が好きだから頑張る男っていいよね」という方は、とても楽しく萌えられることうけあいです。