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ubu na ayakashi no oyomeiri
あーかわいい。
表紙も、挿絵も、翠も、他のあやかしも。
全部が全部可愛くて、ほわほわ癒される1冊でした。
でも、ただ甘いだけではなく、結構シリアスなシーンもあり、しかも長い。
始まり方がまた絶妙で、『え?翠はタイムトリップしてきたとか??』と、
読み進め、『あ、あやかしか~!』と分かるまでだけでも
ワクワクしながら楽しめ。
だから、ストーリー性もきっちりまとまっていた感じがして、
本当にどれをとっても満足のいくお話で。
受けさんの翠が本当に世間を知らない山から降りたてのあやかしで。
行き当たりばったりで行動したことで死にかけるも、
攻めさんの大地と、大地と一緒に生活するいちごとさんごに助けられ
恩返しもあって大地の店で働きながら、
色々なあやかしと出会い、世間を知り成長していき。
恋を知ることで、人間とあやかしとの壁にぶち当たった翠は…
という、何も知らなかった翠が、恋をするまでになるんです。
読み手としても狐のあやかしのように、保護者目線になっちゃう気持ち
めっちゃ分かりました…笑。
大地はねー…、勇気があるのかないのか、積極的なのかそうでないのか
ハッキリしない場面も多々あったんですが、
誰しも恋をしたら散々悩むうえに、あやかしと人間という種族超えですからね。
よく考えたら、本当にこの2人は凄いなあ…と。
いつか、いちごとさんごの成長した姿と
その2人と一緒に暮らす翠と大地のその後を読めたらいいな、
と楽しみにしています(。・ω・。)
あやかし大地を拝ませてください(>人<)
今回は会員制レストランのオーナーシェフと
あるきっかけで山から出てきたあやかしのお話です。
生まれた山から出た事のなかった受様が
攻様のレストランで働く事で
沢山のあやかし仲間と素敵な恋人を得るまで。
受様は山に住むあやかしです。
気づいた時からずっと1人だっので
どうやって生まれたのかも
なぜあやかしになったのかも知りません。
川を辿った先に人里を発見し、
自分が里人には見えないと知った後も
時々人間たちを眺めては知識を得て
ひっそりと暮らしていました。
そんなある日、
木の実を探していた受様は
あちこち渡り歩いているという
あやかしと出会います。
かなり横柄な男ですが
受様は初めてのあやかし仲間を
友達としてもてなし、
以来彼はたびだび
受様の棲み処にやってきて
何も知らない受様を
自分にとって役立つ駒の1つとして
ぞんざいに扱っていましたが、
ある日受様が
「サトリ」の力を秘めていた事が発覚、
自分の心を覗かれた事に腹を立てて
受様の元から去っていきます。
受様は彼に詫びて
また友達として付き合ってもらう為
里山で何か彼の気に入るものを
探そうと山を降ります。
しかし、
山を出てからは鼻も利かず
人に認識されない受様は
空腹から倒れてしまいます。
そんな受様を助けてくれたのは
可愛らしい双子ちゃんと
大柄な男性シェフでした。
このシェフこそ今回の攻様です♪
攻様は人間ですが
叔父のあやかし専門レストランを
オーナーシェフとして引継いで
沢山のあやかし達に美味しい食事を
提供していたのです。
受様の事情を知った攻様は
世間知らず過ぎる受様を心配して
自分の店でバイトをしないかと
持ち掛けます。
九死に一生を得た受様は
自分の勉強と攻様への恩返しの為
住み込みでアルバイトを始めます。
受様の人間界ライフはどうなる!?
独りぼっちだったあやかしの受様が
あやかしと共存する人間の攻様と出会い、
成長していくお話であり
素っすぐで純で初心な受様が
タイトル通り「お嫁さん」になるまで
レストランの常連のあやかし達に
助けられつつ頑張るお話です。
受様はあやかしとのお付き合いも
アルバイトも超初心者ですが
攻様のレストランを訪れる
常連客のはとても気の良いあやかし達で
受様を仲間として受け入れ
励ましてくれます。
少しづつ仕事にも
ここでの生活にも慣れていく中で
受様は攻様に惹かれていきます。
常連客達には
2人の両片思いはバレバレですが
当人達はお互いの思いに
なかなか気づきません(笑)
2人の恋の進展に
受様が山を出るきっかけとなった
初めて友達だったあやかしや、
攻様の叔父と双子の父親との関係等が
ほどよく絡まり合って進み
2人が恋人としてお互いの手を取るまで
とてもすんなり楽しく読めました♪
あやかしと人間という種の違いから
悲しい結果に終わった関係もでできますが
目立った悪人は受様の初友達くらいで
攻様達は受様の一生懸命さを
そのままに受け止めてくれているので
受様のあわあわな言動も結果的に
ほのぼの感を盛り上げていますし
すずくらさんの
優しい雰囲気のイラストも
お話の雰囲気にすっごく合って
ほっこりさせて頂きました (^_^)v
今回は妖の花嫁繋がりで
金坂理衣子さん『可愛いのも嫁のおつとめ』は
いかがでしょうか。
こちらは押しかけ女房です♪
気が付いたら独りぼっちで山にいて、自分があやかしであることも知らなかった
「サトリ」のあやかしが町へ出てきて、あやかし相手のレストランの店主に拾われ、愛する人と優しいあやかし仲間たちに囲まれて幸せになる話でした。
<あらすじ>
翆(受け)は友人への贈り物を探しに、初めて山から町へと降りてきます。
人里におりたことはあっても、荷車や天秤棒や瓦版など自分の知っているものは一つもなく、車やビルやアスファルトに驚き、うろうろしているうちに空腹で目を回してしまいます。気が付いたらあやかし専用レストラン「琥珀亭」を経営する近衛大地(攻め)の家に保護されていました。
翆を見つけ運んでくれたのはこの家で面倒を見ている半妖の双子(いちご・さんご)でした。翆の生い立ちに同情した大地に、家にいてレストランを手伝ってほしい言ってもらい、翆はその厚意に甘えるのです。
翆は一人でいることが寂しいということにも気が付かないほど、ずっと一人で暮らしていました。人から視えず話もできないため誰とも接触できなかったのですが、たまたま山へやってきたあやかしの篝により、自分があやかしであることを教えられます。初めてできた友達と一緒にいたいため篝に都合よく扱われていることにも目を瞑り一生懸命歓待します。そんな関係が何年か続いた後、たまたま翆の手が触れた際に篝は翆が「サトリ」であることに気が付きます。翆は他の人と接触することがないため知らなかったのですが、プライドを傷つけられたと激怒する篝は下僕になれと脅すのです。初めてできた友達を無
くしたくない翆はなんとか機嫌を取ろうとお詫びのものを調達しに山を降りるのでした。
独りぼっちだったが故に純粋培養された素直で純粋で健気な翆に、読んでいて可愛すぎてどうしようって感じでした。
人を悪く思ったりしない翆は機嫌が悪かったり邪見に扱われたりしても、篝が疲れているのかと気を遣う姿が不憫で、篝の言いがかりに腹が立ちました。
大地は人間でもともと料理人でしたが、あやかしが視える体質だったこともあり、同じくあやかしが視えあやかし専門のレストランを経営していた叔父が亡くなったのを機にその後を継ぐことにします。現在はレストランを軌道に乗せるため尽力してくれた叔父の親友の子供
(いちごとさんご)を預かり、一人で切り盛りしています。
双子が拾ってきた行き倒れていた翆に食事を与え、友達とは一方だけが搾取される存在ではないと教え、翆をレストランに雇うこと
にするのです。
大地は自分のことよりも預かっている子供のこと、何も知らずに利用されてきた翆のことを心配するとても優しい人物です。
翆は触れた相手の心が読めるという特技を生かして、店内で占い(本心を読み取り背中を押す仕事)を始め、レストランの手伝いとともに自分の存在理由をみつけて喜びます。
純粋に良くしてくれる大地を慕う翆ですが、大地の方は色々込みで翆を愛するのようになるのです。純粋培養過ぎて恋というものもわからない翆は大地の深い気持ちを怖いと思ってしまいます。
やっと、翆が大地の気持ちを受け入れようと思ったときには、大地がヘタレてしまってすれ違ってしまうし、なかなか二人の気持ちが繋がりません。このあたりは両想いなのになんでうまくいかないんだろうと読んでいてもだもだしました。
そんな時、篝が翆を追ってやってきます。
篝がやってくるだろうってのはなんとなく想像していましたが、篝の真意は何だったのでしょうか。丁度良い下僕がいないのが不便だったのでしょうか?わざわざ遠くの町まで着物や草履をぼろぼろにしてまで追いかけてきたことを思うと、篝はうまく愛情表現できなかっただけで翆のことをが本当は好きだったんじゃないか、そうだったらいいのに思いました。
両片想いだとお互い知らなくてなかなかうまくいかない話はよくありますが、互いがお互いの気持ちを知ってるのにうまくいかない展開は切ないやらじりじりするやら・・・
やっと翆の気持ちが追いついたと思ったら、寿命の違いに気が付いてやっぱり無理かもとまるでシーソーのようでした。
でも、二人がちゃんと向き合って話ができてからはもうラブラブです。
作者様があとがきで書かれていましたが、まさに飯テロからラブテロへでした。
そして、このレストランの常連さん(美容師の狐に医者のドクター・便利屋の鵺)が本当にいいあやかしばかりした。本当に二人のことを心配しているのがわかって、双子とともに二人がぎくしゃくしていたら間に入ったり、相談に乗ったり、甘えさせてくれたりとすごく優しい気持ちになれました。
全体的に切ないことも多いのですが、周りに恵まれて優しくて楽しくてうれしくてという翆の気持ちがすごく伝わってにこにこしながら読んでいました。
とにかく、翆が可愛くてかわいくて・・・ずっと人生を生きてくれる人が見つかって本当に良かったです。
琥珀亭の話をもっと書きたいとあとがきで書いておられましたが、ぜひともよろしくお願いします。
すずくら先生の挿絵目当てで購入。先生の挿絵ぴったりな、スレたところは一切ない可愛い翠とお子様たちに癒されるお話で本編のみ260P弱+先生のあとがき でした。地雷は思いつかないです。BLあまり読んでない というお姐様方にも安心してオススメできる優しいお話です。刺激を感じる要素があまりないように感じたので、萌としました。
お話は山から下りてきた妖の翠が、あまりにおなかがすいて行き倒れてしまうところから始まります。
目が覚めると可愛い二人のお子様と大柄な男性が翠をのぞき込んでいて・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は、さんご、いちごという可愛らしい半妖のお子様(5歳、双子)、攻めの会員制あやかし専用レストランに通ってくる客数名、翠の初めての知り合いである妖 とそこそこいます。
**************以下は内容に触れる感想
翠が気がついた時から一人ぽっちで、スレたところが全くなく、出会った人、妖みんなを大切に、仲良くしようと一生懸命な様が、奇跡のようで、なんていい子なんだろうと思います。時折、こんないい子いるわけない といったひねくれもの属性が反応する時もあるのですが、今回はそんな感じは一切なかったです。いい子です。そして双子のお子様もそれなりにご活躍されて可愛らしい。その分、攻めの影がちっぴり薄まってしまった気がします。叔父の子を頑張って育てていて、こちらも良い方なんでしょうが、今一つイケメン感が弱かったです。残念。
最後、妖と人間とで生きてく長さ違うじゃん と翠が悩んだりするのですが、そこはさっくり攻めさんが「あやかしになる」とお約束してあっさり乗り越え。そこでもう一山あっても良かったんじゃね?と少々思ったりするのですが、まあ枚数の関係なのかな。
あれこれ思い悩みつつも、二人乗り越えて皆さんに祝福されてハピエン!という可愛らしいお話でした。
うん、めでたしめでたし ですね。
本当に初心で世間ずれしてなくって純粋無垢な受の翠ちゃん、超可愛かったです!
琥珀亭に集ってくるあやかしが皆あったかくて、素敵な場所だな~と思いました。
ほんわかあったかくなれるお話です。
半妖の双子ちゃん達も可愛くところどころ癒されました~。
そしてそして、洋食がとっても美味しそうなので、お腹空いてると辛いです~。
ぜひオムライス等食べてから、もしくは読み終わってからすぐ食べれるように準備して!
本筋からは外れますが・・・個人的に山奥から出てくるきっかけになった篝だけが気になりました。
もう一波乱あるかな?と思ったのですが、ページ数的にも深追いはなかったのがちょっと残念。
篝自身もとても気になるあやかしなので。彼の抱えているものや生い立ちが気になりました。
あやかしとしての付き合い方がわからず、翠に対してもぞんざいでしたが、着物は擦り切れ足元は泥だらけになりながらも翠を探し回った姿から、翠の許で癒されていてわかっていないだけで大事な存在だと思っていたと思うのです。大切にする方法を知らないだけで・・・。
なんだか篝の存在が読後とっても気になって仕方がないのでした。
表紙・あらすじから分かるように、ほのぼのしたお話です。
あやかしである翠が街へ下りてきたきっかけなどは多少波乱めいていますが、出会った攻めの大地や一緒に住んでいる双子のいちごとさんご、他のあやかしなど翠にとって良い人です。さとりである力の使い方なども教えてくれます。
街へ下りるきっかけとなった、篝というあやかしの存在が雑というか、性格が捻くれているけれどボロボロになってまで探しに来たという事は翠の事を大切に想っていたのかな?とかちょっと疑問に感じる部分もありました。もう一波乱あるかなと思ったらあっさり引いてしまい、なんだかモヤモヤです。
また、周りのあやかしが良い人すぎて大地の存在がちょっと薄かったかなと…
翠にとっても双子にとっても良い人で優しいし口数が少ないが良い人だという事が分かるのですが、もうちょっと何か欲しかったかなと感じました。
翠の知らない事があっても一生懸命に取り組む頑張り屋さんな部分、料理が美味しそう、双子可愛いしあやかし達は良い人ばかりと幸せな読後です。