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jounetsu no kuni de dekiai sarete
表題の「情熱の国で溺愛されて」だけじゃなく、短編3つ収録の一冊。
「情熱の国で溺愛されて」ビセンテx那月
スペインに兄の遺品を受け取りに行った弟・・いきなり出だしから閨シーン。
溺愛されて、観光もできないし、もう日本に帰れないかもしれない
「恋するマタドール」 クリスティアーノ x 浅木流依
二番目の「恋するマタドール」は、よく似たタイトルの「恋のマタドール」と別で登場人物も違う。
闘牛師は下着をはかない、万一牛にズボンを破られても平気でいないといけない、の件は、知らなかったので面白かった。
「ラブ アンド ホース」ルシート x ラファエル
3番目は、馬と闘牛士の話、神話構成で一番面白かった。
柵を越えて侵入した雄牛に片目をつぶされ、脚を怪我した仔馬のルシート。
使い物にならないと、処分される寸前、助けてくれた少年。
ルシートは、騎馬闘牛士になる夢を持つその少年に恋をする。
片目のルシートは、騎馬闘牛士のラファエルとペア。
実はルシートは神馬、愛が溢れるときに人化する。・・続くBL的展開。
華藤えれな&えすとえむのスペイン闘牛物と言ったら、これはもうお馴染みのテッパンです。
美貌の闘牛士に絡むのが医者だったり医学生だなんて設定も、これもお馴染みな感じで、そんなテッパン作品が2作品に加えて、ちょっと毛色の変わった、騎馬闘牛士と馬のお話の詰め合わせ。
短編のオムニバス形式なので、それぞれの作品がちょっと駆け足なのがちょっと物足りないともいえるし、ギュッと濃縮された違う味わいのエッセンスを1冊の中で複数味わえるのがお得ともいえる。
私としては、騎馬闘牛士と馬の関係を馬目線で描いた作品がなかなか珍しくて面白かったのでプラス評価です。
スペイン舞台で闘牛士が題材のオムニバス3編。
それぞれトーンが違っているので華藤えれな先生の作品がどんなのか知りたい人にも良いかな~と。
そして、スペイン&闘牛愛に溢れる作品でした。細かいディテールやリアルさからもそれが感じられました。どの作品もエロシーンは少ないですが、スペインの気候や匂いが感じられ濃密濃厚です!
「情熱の国で溺愛されて」
成分は少なめですが、表紙のちみっこ君も出てくるので癒されます。スペインの美味しい料理も!
本筋は受くんの家族(特にお兄さん)との関わりからスペインやこれからの進む道について、今まではなんとなく流されていたのが、自分の意志でしっかりと考え、自分の足でしっかりと立った感のある成長感じられるお話でした。
「恋するマタドール」
義兄弟モノ。少年が初めて目にした義理の兄の美しく神々しい闘牛士姿に惹き込まれていく様やそのシーンのイラストが好きです。短編ではなくもっと1冊しっかりと読みたいと思った作品でした。
「ラブ&ホース」
ファンタジーです。短いですが、個人的にはこのお話が一番好きです!
馬目線の語り口が可愛いくって最高ですっ!
個人的に大好き傾向の作品です。
騎馬闘牛初めて知りました!
賛否両論あるみたいですが、闘牛、一度生で見てみたいです。そしてスペイン行ってみたい!
先生のスペインもの、久しぶりです。どんなだろうと思ったら、スペイン男3点盛りでした。萌えないタイプの男2、短くて萌える暇なしの男1であったため、すいません、中立です。マタドールがお好きだった方には、2編目がいいかもしれないです。おかしいなあ、マタドール好きだったのに。
1.書下ろし 表題作 70P超
スペイン男(マタドール→フラメンコダンサー)と日本人(医大生、もうすぐ国家試験)のお話。スペインにフラメンコダンサーになるべく行ってしまった兄(義一)が、フラッと帰ってきた日本で事故死してしまったため、遺品を取りにスペインまで来た那月。もうすぐ国家試験だから、さくっと荷物とって帰る予定だったのに、パスポートなんかは盗られるわ、自分はケガするわ、義一の子供が出てくるわで、スペイン滞在がのび・・・ と続きます。
2.恋するマタドール 140Pほど ディアプラス掲載分
スペイン在住ハーフ日本人が義父に育ててもらってマタドールになり、義父の息子は元マタドールだけど引退して今は医師(!)、そんな二人のお話。流血沙汰に弱い私は、ちょっと怖かったです(泣)。そして二人の闘牛に向ける狂おしいまでの想いがすごかった・・・
3.ラブ&ホース 25P超 ディアプラス掲載分
最初の2編からうって変わって人外ものファンタジー!馬と騎馬闘牛士のお話です。
獣姦はないので、ご安心ください・・・ これも短いので、!と思ってる間に終わってしまった・・・
*****以下は個人的感想
1編目は、ビセンテがさっさと惚れモードになってしまって、「はやっ」でした。
そしてビジュアルがなー。眼鏡日本人に今一つ惚れられず、クールな性格は良かったんですけど、萌には至りませんでした・・・ あちらの方って、あそこをキレイになさるのが普通っぽい模様で、剃られた受けが「スカスカする」って言うところは笑ったし、ペペ(お子様)は可愛かったんですけど何せ短かった。
2編目、これはほんと闘牛場の記載や、あの日差しの記述など、ああ、えれな先生!という気がするのですが、牛に負けかけるシーンがあって、そこがコワかったー死ぬかと思った。流血沙汰に弱くて、申し訳ない、無理でした(涙)あと、攻めさんの思考が、凡庸なのんびり日本人な私にはちょっとついていけなかった。
3編目、ファンタジー読むことが多い私には一番馴染みやすい題材だったんだけど、あまりに短かった。でもこれが一番好き。(馬ちゃんが自分を助けてくれた飼い主に恋をするお話♡です)
中編、短編とは知らず、やはりちょっと盛り上がりにくかったです。残念。
こちら、闘牛士をネタとした中編が2作、短編が1作です。
テーマとしては「情熱」と「溺愛」そして「光と影」との事。
が、私個人としては、一番強烈に感じたのは「生と死」。そして隣り合わせのエロス!!
何故、生と死の狭間と言う極限状態で求め合う男達は、こんなに色っぽいのか・・・!! ホント、最高じゃないかよ。
「情熱の国で溺愛されて」
医師国家試験を控えた医学生・那月。
兄の遺品を受け取りに灼熱のバルセロナを訪れますが-・・・。
こちら元闘牛士のスペイン男・ビセンテと、素直で心根の真っ直ぐな青年・那月と言うカップリングです。
実は兄の遺品と言うのが忘れ形見である甥っ子・ホセで、那月はしばらく滞在してホセやビセンテと過ごす事になりと言う流れ。
タイトルにもある通り、とにかく溺愛なんですね。
まさにスペイン男と言ったビセンテ。
共に過ごす事で二人は惹かれ合いますが、真っ直ぐに、そして情熱的に那月を口説きます。
また灼熱のバルセロナと、空気の暑さまで伝わってくるような情景描写が秀逸。熱に浮かされるように、那月がビセンテと抱き合ってしまうのが、すごくリアルに感じられます。
ラストも希望に満ちたとても爽やかなもので、読み終えた後は満ち足りた気持ちになりました。
「恋するマタドール」
スペインーアンダルシア地方。
スペインと日本のハーフである流依は、闘牛士として命がけの現場に立つ日々。
そして闘牛のあとは、どうしようも無く火照った身体を義兄と抱き合う事で静め-・・・。
こちらですね、元闘牛士で医師である兄と、闘牛士として働く弟の義理の兄弟ものです。
二人の出会いから、それぞれ離れた場所で自分の道を進む様。そして再会と、闘牛士と言う仕事を通して葛藤だったり「命」と言うものが語られます。
で、強烈に感じるのが「生と死」。
まさに闘牛士と言うのは命がけの仕事なんだなぁと。また、本人だけでは無い、闘牛士の家族の心情もしっかり描写されてます。
そしてそして、一番ガツンと来たのがエロス!
ページ数自体は少な目なのですが、生と死、そして隣り合わせのエロスと言うのがすごく官能的。
まさにセックスと言うのは、生そのものだなぁと。
読み応えがありました。
「ラブ&ホース」
こちらは短編。
神馬の血をひくルシート。自身を救ってくれたラファエルを一途に慕いますがー・・・と言った所。
神馬なのでとある条件が満たせれば人間に変化も出来る設定です。
こちらはとっても可愛いです。
短編なのでアッサリ感は否めませんが、ご主人様である闘牛士・ラファエルを一途に慕うルシートが健気で。
なんともほのぼのな作品でした。
なかなかスペインを舞台にした作品てお目にかかれなくて、私個人で言うと、えれな先生の作品しか知りません。
で、例えばハンガリーが舞台だと物静かで静謐。スペインが舞台だと灼熱の揺らぐ空気と言った感じで、それぞれの舞台にあった情景描写がホント秀逸。
舞台によってこれほど印象を自由自在に操る文章力が素晴らしいと思います。
と、その文章力にも感嘆した作品でした。
表題作を含む中編が二作と掌編が一作が収録されている、マタドールシリーズのオムニバス作品集。シリーズのイラストが朝南かつみさん→葛西リカコさん→えすとえむさんと、個人的には大好きな方ばかりで、特に今作は垂涎ものです♡
(6/11追記:レビュー投稿当初、第一作目の挿絵担当を誤って小山田あみさんと書いていました。大変失礼しました。)
「情熱の国で溺愛されて」
医者一家の末っ子で医学生の那月が、兄の遺品を引き取りにスペインへ向かうところから始まるお話です。兄の義一はフラメンコダンサーとなるべく家族の反対を押し切って現地に渡りました。家族の中で唯一応援していたのが那月。真面目な性格で真摯に医師を目指していた彼は、半年後に国家試験を控えているためろくに観光もせず、用事を済ませたらすぐに帰国する予定でしたが…。
スペインで義一がお世話になった人と那月が落ち合ったバルで提供される美味しそうな手料理は、義一の義兄によるもの。彼はぺぺという小さな男の子とともに暮らしていて、二人と過ごしているうちに那月の心境に変化が訪れます。兄に抱いていたわだかまりの感情が解放され、人生の選択肢がはっきりとするのです。もちろん、エロスにも目覚める那月でした。
「恋するマタドール」
フラメンコを学びにスペインへやってきた日本人の母親を持つ流衣。10歳の時に奔放な母親がアンダルシアの牧場主で元闘牛士のホセと再婚し、ホセの前妻の息子でマタドールのクリスティアーノと義理の兄弟となります。流依は彼の闘牛に憧れ、自身も闘牛士を目指しますが、クリスティアーノは18歳で引退し、医師となるためにバルセロナへ旅立ってしまいます。二人は8年後、約束を交わしたとおり再会を果たすのですが…。
このお話には『神に弄ばれた恋』のサタナスと『愛のマタドール』のユベールがチラリと出てきます。ストーリーのテーマ自体は『裸のマタドール』を含めた全作品(特に『裸の〜』)に描かれたものがギュッと凝縮されたような印象を受けました。全てを説明するには短いのでダイジェスト感は否めないかもしれませんが、闘牛のバックグラウンドや闘牛士の宿命に興味を持たれたら、ぜひシリーズを読んでみることをおすすめします。
「ラブ&ホース」
騎馬闘牛士と馬のファンタジー。
ケガをして殺処分される寸前だったルシート。飼い主の息子、ラファエルに助けられて彼の馬となることを告げられた瞬間、ルシートはラファエルに恋をします。いくら自分を大切にしてくれる彼と心が通じ合っているとはいえ、ルシートはしょせん、馬。言葉で愛を交わせなくても、馬と人間は交尾できるのか…ルシートの冷静なツッコミが笑いを誘うコメディーです。
えすとえむさんの『equus 』に収録されている「Bay Silver」がどうしても思い出されて、イメージをオーバーラップさせながら読みました。だいぶトーンは変わりますけど笑
華藤えれなさんの描く子供と動物が大好きで、いつもかわいくて癒されます。今回は「ラブ&ホース」に思わず笑わせてもらいました。