挑発の15秒

chouhatsu no 15byou

挑発の15秒
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×23
  • 萌6
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
42
評価数
13
平均
3.4 / 5
神率
15.4%
著者
秀香穂里 

作家さんの新作発表
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イラスト
宮本佳野 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
価格
¥514(税抜)  
ISBN
9784199003356

あらすじ

衝動に支配され、欲望のまま夜も昼も求め合う―。
大手広告会社の敏腕CMプランナー・保坂の情事の相手は、年下の同僚・風間。
職人肌なフィルムで定評のある男は今、大手CMを賭けて社内コンペを競う、油断できないライバルだ。
保坂を追うようにマンションの隣室に越してきながら、会社では眼鏡越しのクールな態度を崩さない。
保坂はその本心が掴めずに…!?スリリングLOVE。

表題作挑発の15秒

CMプランナー
CMプランナー

レビュー投稿数5

クリエイターもの

営業で叩き上げ、そこからクリエイタになった保坂。
営業出身らしく、明るく人当たりも良く、ノリもいい。対してライバルの風間はストイックな作風で、実は保坂は前から一目置いていたクリエイターだった。

しかし、風間は何かにつけて嫌味を言うわ、どうも嫌われているらしいが、その割に無視されるわけでもなく…
鍵を無くした保坂は合鍵を作りに来たら、なんと風間も鍵をコピーしに来ていて、そこでどうやら入れ違いにして受け取ったらしい。
帰宅した保坂を部屋で待っていたのは風間で。

ライバルの風間を意識してしまい(クリエイターとしては前から意識していたものの)、とうとう風間から告白されてしまう。
子供みたいに好きな子に意地悪する感じで。風間がかわいくて(笑)

仕事関係では恋愛を持ち込ま無いという保坂の我慢と風間の素直にぶつけられる気持ちとのせめぎ合いが読んでてテンポ良くて。当て馬として出てくるモデルの瑛がいい男で。

最後には横恋慕が高じて引っ越してくるという。
この後の三人のわちゃわちゃでお話が出来そう〜

3

ライバルが恋をしたら

秀香穂里さんによる「お仕事BL」。
お仕事と言っても、いわゆるリーマンの〜というより、CMのプランナー&ディレクターというクリエイティブ系のライバル同士が繰り広げる業界BLという感じでしょうか。
ケンカップルというよりももっと敵対度が高い2人ですが、元々同じ会社(電○がモデルと思われる最大手広告企業)の社員です。
主人公は保坂一彰。派手で明るい作風で、本人も酒が入ると羽目を外して騒ぎまくるような人物です。
お相手は風間仁志。保坂とは違ってシンプルだが染み込んでくるような、本人の職人気質が現れるような作風。
保坂としては悔しいけれど風間のCMには一目置いていていますが、風間はやけに突っかかってくるのでいつも喧嘩のようになってしまう2人。
そんな2人が、新しい車のCMを制作するにあたっての社内コンペで一騎討ち、という展開。
ケンカップルを通り越して、本物のライバル、お互いの個性・信条・プライドのガチンコ勝負で競います。
BL的には、真面目で一本気な風間が本気で保坂を追いかけ、軽い恋愛に慣れていた保坂は風間をはぐらかし続ける。
憎まれ口ばかり叩いて仕事面では余裕綽々だった風間が、保坂の身体だけでなく心も欲しいともがくその様!保坂も風間をもてあそんでいるわけではなく、真剣になられて戸惑うのです。
保坂はモテ期到来で、風間の他にもう1人、トップモデルの瑛にも言い寄られますが、そこは初めて自分を熱く熱く求めてきた男・風間を選びます。
瑛が諦めたか?というとそれがそうでもないんですけどね。ラストシーンはクスリと笑える展開が待ってますよ。

2

逆なようでどこか似ている二人

営業を経験後、転局試験を受け
CMプランナー(兼ディレクター)として活躍し始める保坂ですが
いちいち引っ掛かってくる2つ年下の風間が手掛けるCMに
秘かに惚れ込んでいました。
その風間がマンションの隣に引っ越して来て
部屋のスペアキーを取り違えるハプニングを機に
今迄知らなかった風間の素顔が垣間見られますが…。

保坂はゲイですが特定の相手は作らず
その場限りの関係を楽しむような男で
作るCMもパッと人目を惹く派手さがありますが
決して軽薄なだけではないところが魅力的でした。
仕事相手とは寝ないポリシーもありますし。

風間も実はゲイで、保坂に想いを寄せていたものの
素直になれずつい保坂を煽るような口しかきけないって
可愛いもんじゃないですか…。
シンプルでその被写体の良質さを全面に引き出すセンスは
保坂とは逆で地味ともとらえられがちですが
その堅実さが恋愛面にも表れていて
体だけの関係は好ましくないタイプなのです。

保坂が懇意にしているモデルの瑛とのキスを目撃してしまい
保坂に煽られた勢いで抱いてしまう風間…カッコイイ!!
いつも可愛くない態度の風間を怒らせたくて
瑛とキスしかしてないのにわざと挑発する保坂が
悪いオトコだけど風間にとってはたまらんでしょう!
独占欲でおかしくなりそうだとか…そういうの大好きです!!

瑛を保坂がモデルとして売れさせたようなものなんですが
なかなかの距離感で迫ってくるので
ドキドキさせていただきましたww
贅沢を言わせてもらえれば
もう少し強引でも良かったんじゃないかなーって…。
(風間には申し訳ないけど)

ハシバのグレイスG新モデルのCMを一騎打ちで争うところは
それぞれの良さが出ていて楽しかったです!!
惹かれていても甘いだけじゃない関係って
BLの醍醐味と言っても過言じゃない気がします。
(そして結構他の作品とリンクしてるのもナイス)

誰としても同じだと思っていたのに
風間とだけは特別に感じてしまったとか、
保坂をあんた呼びする風間とか。
瑛も一旦退いたけど諦めてないっていうのが嬉しくて
良い三角関係になりそうなラストで読後も良いです。

2005年発行というともう11年も前になってしまいますが
何度でも読み返してしまう大好きな作品です!!

7

お仕事もの

それ以上でも、それ以下でもない。
仕事のライバルの丁々発止のBLを読みたかったら、いいんじゃないでしょうか。わたしはイラストの人が苦手で、お話を楽しみそこねました。

2

恋のかけひき

本人が自己分析(押しに弱い八方美人、加えて多情)しているとおり、長年の間特定の恋人を作らないゲイとして奔放に生きてきたため、そのスタンスを変えることに抵抗があるラプンツェル保坂と、熱く思っている割に言葉では表せずグルグルしているかと思えば一旦堰を切ったら止まらないムッツリ風間、あっけらかんとアピールができ、軽くて前向きなモデル瑛の恋のさやあて模様です。

この3人の何がイイかといえば、保坂の『ライバルを認められるところ』や『嫌な顔をしないところ』、風間の『子供っぽいライバル心を燃やすところ(保坂にも、瑛にも)』、瑛の『明るく前向きなところ』などです。

この作品は広告代理店が舞台なので、CMプランナーたちとモデルといった関係ですが、この人たちも良く働いてくれるので、おばさん嬉しくなっちゃいます。秀作品は新しいものからハマって、過去作を今読んでいるわけですが、いやー、そもそもはお仕事万歳!な作家さんなんですね。大好き。

そして、最後の最後でブハッと笑っちゃいました。後日談とかあるのかな?

2

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