in the cafe

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  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神13
  • 萌×20
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
3
得点
68
評価数
14
平均
4.9 / 5
神率
92.9%

商品説明

OPERA コラボカフェ開催記念本
OPERA本誌に執筆された、豪華ラインナップによるコラボカフェの特別描き下ろし漫画
A5サイズ、P158(表紙含む)

■執筆者
中村明日美子(8P)/ZAKK(4P)/春泥(5P)/basso(6P)/新井煮干し子(5P)/
イシノアヤ(6P)/井戸ぎほう(16P)/冥花すゐ(2P)/語シスコ(2P)/
河井英槻(4P)/神戸ゆみや(2P)/四宮しの(5P)/じゃのめ(12P)/
たらつみジョン(3P)/ちみ(5P)/トウテムポール(4P)/西田ヒガシ(8P)/
柊のぞむ(2P)/びっけ(2P)/日乃チハヤ(8P)/日野雄飛(4P)/風呂前有(8P)/
ホノジロトヲジ(1P)/松尾マアタ(16P)/美川べるの(4P)/柳沢ゆきお(8P)

レビュー投稿数3

小冊子というよりも、単行本並みの分厚さ

もっと薄いものを想像してたら、厚さは12mmもあって、これは小冊子というよりも立派な単行本!
ZAKKさんによる表紙がこれまたオシャレ!いかにもBLって感じではないし、中身もエロ度が限りなく低い。(日野さん作品でアナルプラグ挿入したままカフェに来て…という描写があるくらい)
99%電子派なんですが、これなら所持してても家人にバレなさそうだと購入しました。

コミックス既読のものについて掲載順に幾つかレビューします。

冒頭はやはり中村明日美子さんの [同級生]シリーズ
【夜のコーヒー 番外編】
卒業生-冬-のカフェが舞台で、高校時代の二人です。
光が聴いてた音楽(光の自作で、ボーカルも光)に興味を示して、イヤホンを貸してもらって利人もそれを聴くという筋そのものはたわいないのだけど、これがとても良かった…。

イヤホンを耳に入れてくれと無言で催促する利人とか、じっと目を瞑って聴き入ったり、ちょっと所在無さげに様子を伺う光。
会話は少ないからこそ、二人の表情や感想が私の心に響きました。

【Cafe in the HOME ・[CANIS]シリーズ 番外編】ZAKKさん
仕事場で皆にコーヒーやらブラウニーやら生姜紅茶まで甲斐甲斐しく皆にサーブするリョウ。
「リョウがいるとどこでもカフェになる。」「リョウがカフェ開いたら絶対人気出るだろうな…お客は女の子だらけ。その中にポツンと一人、店長が…」という英子ちゃん。
「なんで俺がいるんだよ 家もカフェみたいなもんなのに」とサトル。
わー、リョウったらワンコかつスパダリ化しちゃってる!という二人の家での様子が伺えるお話でした。

【あやまちは紳士の嗜み・番外編】松尾マアタさん
レヴィのお店が舞台。エンジェルとうまくやってる様子です。
ジョナサンが遊びに行きドーナツを食べていたところ、教授もやってきて、教授とエンジェルがばったりと再会…。
あんなに会わせないように苦労していたのに…。
相変わらずの二人で、なんだかんだ言っても仲良しそうです。

【やさしいあなた…・番外編】 西田ヒガシさん
春本が出所して初めてのデートについて。一年ぶりの再会らしい。
7時に映画館前で待ち合わせ予定だけど、映画館が見える喫茶店で、なんと5時から待っている水田。
実は春本とは背中合わせに座っているのだけど、いかにいい雰囲気で再会できるかイメトレに余念がなくお互いの存在にちっとも気づかない…。
いかに二人が再び会う日を待ち望んでいたのかがわかる素敵なお話でした。

【片道映画一本分・番外編】日乃チハヤさん
映画前にカフェで時間を潰す倉持。そこへ遅刻の連絡が時尾から入ります。
アイツは映画に興味がない、どうせ多少遅れたって…と思っているんだろうと思う倉持。
でも一方で「あんたに会いにきてんじゃん。」という時尾のセリフも脳裏をよぎって、時尾の真意がつかめずイライラする倉持。

これも良かった!
その後うっかりカフェで居眠りしてしまい、映画に間に合わないから今日は解散しようと言う倉持に対して、ごく当たり前に「は!?なんで?じゃあお茶しようよ。」と提案する時尾に萌えました。

【イトウさん・~in the cafe~】冥花すゐさん
これ良かったー。
映画デートの後、カフェでお茶をする二人の様子が描かれています。
それぞれの好きなものは何かという会話なんだけど、イトウさんは恭介のことが、恭介はイトウさんのことが何よりも一番好きというのがわかるやり取りが沁みます。

【やさしくおしえて・番外編】井戸ぎほうさん
弟同士カプ・聖とさちおのお話。聖の大学の文化祭で動物の仮装喫茶をすることになり、さちおが遊びに行くというお話でした。
さちお、相変わらずショタっぽい…。兄カプは登場しません。

【先輩・番外編】びっけさん
本編に登場していた煌の絵の予備校隣にあるカフェが舞台。そこで待ち合わせして、久しぶりにわざと「先輩!」と呼びかける姿が描かれています。

【謝肉祭にて [Thank you my God] 番外編】河井英槻さん
カーニバルで7日間熱狂に包まれる町。エリの店はカーニバル中でも営業中。
それどころかカフェメイドが欲しいからとメイドの格好をさせられてしまったニコはすっかりおかんむり…。

【ぼんくら日記エボリューション・番外編】語シスコさん
新世界を舞台にした菊ちゃんシリーズが読めるのか!?と思いきや、「ぼんくら日記エボリューション」でした。そっちか…。

【カフェ、ローマ [amato amaro] 番外編】bassoさん
随分読んでないので君たち誰だっけ?状態だけど、それでも問題なし。
だからこそ本編未読の方でも楽しめます。
bassoさんらしいエスプリが効いた作品です。




13

読めて嬉しいオシャレな記念本

OPERA Cafe(コラボカフェ、2018春)記念本。

A5版、156ページ、
ZAKKさんの裏表紙まで続くスタイリッシュなイラストの表紙
真ん中のタイトルの赤い四角はつやのある印刷、という非常にオシャレな作り。
なかなか後日談や番外編を描かれない作家さん達も勢揃い、という
嬉しい1冊です。

最初はOPERAの看板と言えば君たちだよね、という「同級生」の二人から
(エピソード的には「卒業生」からですが……)微笑ましくスタートし、
最後はbassoさんが甘いだけじゃない味わいでOPERAらしく締める。
ホノジロトヲジさんの双子のイラストの口絵に続き、
25人の作家さん達がそれぞれカフェというテーマで短編を描いています。
OPERAという雑誌がお好きならば、読めて嬉しい持っていて嬉しい1冊です。


個人的に特に読めて良かった!と印象に残ったのは、次の二編。

松尾マアタさん 『あやまちは紳士の嗜み』番外編

某ジーンズ店からクレームが来て店名を変えた「angel donuts」、
どうも大繁盛しているご様子でなにより。
久しぶりに店にやってきたジョナサン、そこに教授もやってきて……
昨年やっと続きが読めて嬉しかった本作品、こんなにすぐに番外編が読めるとは!
エンジェルはレヴィと幸せそうで、これまたなにより。
本編の最後は未来がはっきりとは見えない感じで、ちょっと切なかったのだが
この番外編ではどうなったか?は分からず(それがまたいいと思うのだが)
相変わらずのオシャレな雰囲気の中、通常運転の二人が見られます。


西田ヒガシさん 『やさしいあなた…』番外編

モナリザの歌が流れる一編の映画のようだった本作。
裏家業に生きる男達の少年のような可愛らしさと切なさ、そして散りばめられた笑い。
オチにも後書きにも「おお!」という感じだったが、
その後の出所後の二人を見たいと思った方も多かったのでは?と思います。
素敵なその日を見ること、それが叶います。
モナリザの歌は歌っていなかったけれどね。


追記:
bassoさんの『カフェ・ローマ』amato amaro番外編に出てくるブリオッシュ、
あれ?この形ってクロワッサンじゃあないの?砂糖?と思われた方いませんか?
イタリアでは、クロワッサンのこともブリオッシュと呼びます。
例のだるまのようなものもブリオッシュですが、
バターたっぷり発酵させたブリオッシュ生地を使ったものはみんなブリオッシュ。
ちなみにイタリアでブリオッシュは、パンではなくドルチェに分類されます。

4

EDGE COMIXっていいよね。

エッジコミックス自体がそもそも私の中で「お気に入りのカフェで気取って読みたいBLレーベル」的な位置付けのレーベルなので、エッジコミックスさん分かってるじゃん!(上から目線ごめんw)と嬉しくなるような、ここのレーベルの雰囲気によく合ったとてもステキな記念本でした。
作家陣もレーベルファンにはたまらない豪華さで、こうなふうに一堂に会すること次またあるのかな?!なんて思っちゃいます。
これは永久保存本です!

全てのお話が「カフェ」をテーマに描かれていて、言うならば総勢25名の作家様の素敵なカフェを1店ずつ巡って歩いたような感じ。
もうねー、1ページ1ページがほんとオシャレなの!
都会のハイセンスでオシャレなカフェはもちろん、京都や鎌倉にありそうな町家や古民家を改装したほっこり系カフェもいいし、高円寺や神保町にありそうな薄暗い純喫茶もいいし、ドトールのようなチェーン店のコーヒーショップもいい。
カフェって群像劇に最適な舞台装置というか、たくさんのカップル達の日常をそのカップル達の雰囲気に合ったカフェで少しだけチラ見させてもらえる感じが気負っていなくて素敵。
「カフェ」というテーマがEDGE COMIXという個性派作家揃いのレーベルの記念本にいい具合にマッチしていました。
次からは「今日はどこに行こうかな♪」とカフェ特集の雑誌をめくる気分でパラリと開いて読む感じになりそうです。

好きな作品が多すぎて幾つかだけをピックアップするのも難しいので、
「最高です!!!ありがとう!!!」
とだけ叫んでおきますね!

3

この作品が収納されている本棚