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アフター明けのホスト・八木勇人は、高級ホテルのエグゼクティブフロアから降りてきた男とエレベーターを乗り合わせる。
男は勇人を見て、一瞬、驚いたような顔をするものの「ホストか」と蔑むように呟いた。
それに怒った勇人は、男に名刺を押し付けると、「いつでも相手してやるぜ」とタンカを切ってしまう。
勇人にしてみれば、ただの嫌がらせのつもりで、男が本当に現れるとは思っていなかったのだけれど、その夜、男が店に現れた。
同席していた女性客に、「あの男をオトせたら、お店を持たせてあげる」と唆される。
傲慢な態度の男の正体は、大手グループ企業・穂高コーポレーションの若き社長・穂高秀彰だった。
「男だろうが女だろうが、俺の魅力に墜ちないやつはいないさ」と早速、穂高に近づく勇人だったが――
という感じでした。
アフター明けに穂高と遭遇した勇人は、穂高の発する「ホストか」の一言に腹を立てるけれど、実は、勇人そっくりな知り合いが穂高にはいて、その知り合いがまったくしそうにない格好を勇人がしていたから驚いた、というのが裏にあり。
そんな知り合いに似ている勇人が、ホストなんかをしているのに興味を持って遊びに来た、というところから物語は始まって。
勇人は早い段階で、穂高に惹かれていくので「穂高を落としたら店を持たせてあげる」という女の人の言葉に、「落とせた」と返事をなかなかしない。
そのうちどんどん惹かれていくけれども、実は穂高が、勇人に似ているというその知り合いのことが「好き」だということを知り、勇人はやけになってしまう。
穂高を問いただすことができず、ついふらふらとその人物・若水が助教授を務めているという大学にふらふらと足を運んでしまう。
そこで、若水に遭遇するが、たまたま大学を訪れていた穂高にも遭遇してしまう。
穂高の若水に対する態度に、自分は「身代わり」なんだと思い知った勇人は、穂高を陥れようとする作戦に乗ってしまう――
そんな感じで、最後は若水より勇人が好きだと言ってもらえてハッピーエンド。
いわゆる王道の身代わり話ですね。
ポイントとしては、勇人が自分に対して自身があるというところでしょうか?
普通のBLとしては十分楽しめると思います!
本庄作品の中でお気に入りの作品です。
出会い最悪のパターンから恋に発展する話が好きなので、その点で心惹かれたのかも。
ホストの主人公が女性客に「あの男を落とせたら貴方にお店を持たせてあげる」とゲームを持ちかけられ、のってしまいます。
野心もある主人公、男に気があるフリで接近していきます。
が、そんな主人公の内心を見透かすように男は全くつれません。売れっ子ホストの意地から予想以上に男を落とすのに燃えていくのですが・・・
本庄さんの作品て金持ち・傲慢・俺様攻めが多いようです。
このお話の攻めも、そんなタイプの攻め様。俺様攻めに翻弄されまくってそのままモノにされちゃう受けのお話が多い中、他作品とちがうなと感じたのは受けキャラの性格かな?
攻めに翻弄されてもただでは転ばない意地があるというか。
気持ちの上では相手に心が傾いていくのに、ホストという職業柄なのか素直になれず駆け引きめいたつれない言葉でかえすという・・・
かといってツンデレでもない。
欲求に忠実で驚くほどあっさり気持ちを告白しちゃう素直さがあり、熱い性格です。
意地っ張り単純受けという見方もできます。おバカなとこも可愛い奴というタイプ。(子と言わないところがポイント)
だからって攻めにペット扱いされては当然面白くなく、プライドもあるのでそうそう攻めの思い通りにもいきません。
二人の掛け合いがテンポよく面白かったです。
攻めに関していうと、受けほど興味を魅かれるタイプではなかったのでこの作品では主人公の頑張りに注目しました。
ご都合主義な場面もあったけどまあまあ良いと思います。
いろいろテンコ盛りで、サービスたっぷりなストーリー展開だったんですが、全体的には微妙でした。
なんか地に足のついていない話の流れが違和感で、ストーリーを楽しむことができなかったです。
こういう金持ちな俺様攻めみたいなタイプに萌えを感じないせいかなァ。BLではよくあるタイプの攻めだから、かなりの需要はあるんだと思いますが、このタイプは私の萌えどころじゃないというのがツラいところです。
受けのほうは結構好きでした。ほどよいアホで、良かったw
うじうじ悩みすぎることもなくへんな意地を張りすぎることもなく、自分のなかに芽生えた恋愛感情を早めに認めてくれたのが意外でしたが、これは予想外で嬉しかったw(受けをぐるんぐるん悩ませて引っ張りに引っ張った末に「俺はアイツに恋してるんだ!」みたいな展開、基本的に好きじゃないもんで)