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kamisama no iutoori
浅見先生のモフモフものが個人的にすごく好みで、毎回楽しく読ませていただいてます。
今回はアステカの神様によってジャガーの戦士になった攻め。
ちょっぴりハラハラドキドキさせられるシーンはございますが、とにかく最初から最後までカラッと明るく、肩の力を抜いて楽しめる作品に仕上がっていると思います。明るいエロも最高でした。
内容ですが、親友から告白され戸惑っていた大学生・理人。
その親友・亮真は、メキシコから帰国してから何故か別人のようなワイルド系のイケメンに変貌しておりー・・・というものです。
こちら、先に書いたとおりとにかく明るく楽しい作品です。分類としてはラブコメになるのでしょうか。
オドオドと控え目な性格だった亮真が、急に自信に満ちたイケメンになって強気で押しまくる。
そして、戸惑いながらも基本人が良いため、呆気なく流される理人。
親友と寝てしまったと言うのに、たいして悩む事も無くサラッと事態を受け入れているのが通常なら違和感を覚えると思うんですよね。
ところが、「気持ち良かったしね!」と言った感じで、やたら前向きと言うか順応力の高い反応を見せ、キャラクター上、それが違和感を覚えさせないのです。個人的に、こうゆう前向きな強気キャラと言うのに好感を持つのです。
また、理人とは正反対の情けない系になる亮真。ヘタレっぷりが可愛く思えてくるのですよ。理人の事が好きで好きで仕方ないのが伝わってくるだけに。ドヘタレながら、いざと言う時には決めてくれるのも、これまたキュンとさせてくれました。
あとですね、亮真をジャガーの戦士にした神様・テペヨロトルですが、こちらも人情味?溢れるなかなか素敵な御仁でした。空気の読めなさは天下一品。
と、失礼ながらストーリーとしては深みは少な目ですが、とにかく笑って読める明るいエロエロ作品として楽しく読めました。
夏休み、青柳理人(受け)は友人の不破亮真(攻め)が中米から帰国してから、いきなりキャラが変わっていて驚きます。素材はいいのにどちらかというと地味でおとなしく控えめだった不破が派手な俺様イケメンになっていたのです。
3週間ほど前に理人は不破に突然告白され、驚きのあまり速攻で断っていて、気落ちしていた不破のことを心配していたので拍子抜けします。
不破はお土産と称して黒曜石のついたバングルを渡し、理人のことをあきらめないと宣言するのです。このバングルは渡した相手がつけると自分が相手の好みの姿になれるという曰く付きのもので、何故か不破は突然ジャ
ガーになってしまいます。
特にネコ科動物が大好きな理人は大喜びで撫でまわすのですが、興奮し変化を解いた不破にあっさり食われてしまいます。不破がメキシコへ行っていた冷却期間に速攻で振ったことを後悔し、できれば今までのママがいいけど、このまま疎遠になるくらいならお試しで付き合ってみてもいいと考えていた理人はいきなり食われてしまい戸惑いますが、ジャガーをモフモフし放題というおまけもつき嫌だったわけでもなかったので、お試しのおつきあいをすることにするのです。
毎晩啼かされ、エッチの後はジャガーで添い寝という至福の時を過ごす理人ですが、もらったバングルを外そうとした途端、メキシコの神テペヨロトルが現れ、不破はジャガーの戦士の契約をしたので、お前は生贄の花嫁になれと言われ驚きます。
不破がジャガーに変身できるようになったのは、この神との契約だったと知り、神に頼り勝手に契約したことにショックを受けるのです。
理人はちょっと流されすぎでした。
抵抗していたのははじめだけで快楽に流されあっさり食われてしまうのですから。読んでいておいおいと思ってしまいました。はじめの俺様キャラの不破はかなり強引だったので仕方なかったのでしょうか。
地味でおとなしい不破・帰国して俺様キャラになった不破・神様と契約したことがばれて自信がのなくなってエッチする時だけ雄全開になる不破といろいろなバージョンの不破がいるのですが、どんな不破が現れても嫌いになれない理人は自覚してなかっただけなのかもしれませんね。
そして、ジャガーに変化した不破を抱きしめたりもふもふするのはさぞかし気持ちの良いものだったでしょう。エッチの後はいつもジャガーで添い寝してもらえるなんて羨ましすぎる。
でも、理人が好きすぎて、猫カフェの猫はじめ、サファリパークのライオンその他の大型獣を威嚇する姿はちょっと笑ってしまいました。
威嚇するなら人間相手にしようよって。ジャガーに何度もなりますが、獣姦はありませんので苦手な方もご安心を。
テペヨロトルが現れ契約がらみでのごたごたと理人の就職試験などを経てちゃんと不破への気持ちを自覚する理人。
流されほだされてしまった感のある理人ですが、彼は自分でちゃんと出した答えなので不破の捨て身の粘り勝ちだったんだと思いました。
結構深刻な事態になった場面もあるのですが、全体的にはすぐにエッチに雪崩れ込むエロエロでコミカルな印象だったと思います。
不破は神との契約で自信をつけたとき以外はヘタレで、その分あまり深く考えない前向きな理人との相性はよいと思いました。
最後の理人の告白が、愛の告白のはずなのに疑われてむかっ腹立ててるので啖呵きってるようで笑ってしまいました。
不破は初めに理人に断られ追い詰められたせいで勝手な行動をしてしまいましたが、本当に理人が好きなんだということが行動の端々でわかって、かなり強引でしたが好感は持てました。理人だけが好きで、初めても理人という一途さがすごく良かったです。
ただ、ジャガーの戦士と生贄の花嫁は結局よくわからないままだったのはちょっと気になりました。
そしてイラストがとても美しい。
特にジャガーがすごくきれいです。二人でじゃれている口絵なんて一人と一匹が
とても幸せそうで、猫のようながわいさと大型ネコ科動物のかっこよ
さの両方を兼ね備えていてとてもよかったです。
表紙買い。牙と爪がなければ、本当にぎゅうしたいネコ科動物の美しさ・・
浅見先生のお話で読んだものは、ぶつだんやあにだんといったファンタジー関係でエロは少な目かなと思っていたのですが、今回は動物ファンタジーかつ色っぽいシーン多め。さっくり数えただけで5回はありました(笑)リアル変身ものの印象が強く、せつなさもあったと思うのですが吹っ飛んでしまいました。もっと変態的な感じでコミカルだと嬉しかったんだけど、ちょっと期待と違って自分的に軌道修正できなかったので萌にしました。書き下ろし210Pほど+先生のあとがきです。
夏休みがそろそろ始まる頃に、大親友の不破(素材はいいが全く磨いていないダサ男)から、突然告られた理人。大親友としか考えていなかったので驚愕、「むり!」と後先考えず叫んでしまい、不破はかなり落ち込んだ様子でそのまま旅行に行ったらしく・・・それが突然「空港に迎えにこい」と高飛車なメッセージ。どうした?何があった?ととりあえず迎えにいったところ、ゲートから出てきたのは芸能人オーラ満点の不破で・・・・と始まります。
他にかかわってくる登場人物としては、アステカ神話の神様(この方の挿絵もありますが、なぜか私は吹き出してしまう。イケメン風なんですけど)ぐらいです。
挿絵情報:カラー口絵は受け(着衣)とリアルジャガーのじゃれあいシーン(笑)飼育員さんがこういうのやってるところをたまに見るが、かなり心臓がバクバクする・・・モノクロは全部で10.猫カフェで猫とにらみ合いをする攻めの図が一枚あるのですが、私はそれを見るたび、どうしても吹き出してしまいます。大人げなさすぎ(笑)
******以下はより個人的感想
ジャガー→人間 となるとマッパという設定なので、そこはとっても安心。なぜか着衣に戻るのはどうしても違うだろーとつい変にこだわってしまうのです。ジャガーさんになった時の強い性格は面白かったのですが、その前のややヘタレっぽい性格の方が少し印象が弱く、もう少しヘタレ記載で笑えると嬉しかったんだけどなあ。。。と思いました。
あと受けさんはしっかり目な性格でかつ全うな方に思ったので、もっとネコ科動物への執着なんかを変態っぽく出してくれるとより嬉しかったかも(笑)個人的願望ですが・・・
発売記念ペーパーは、その受けさんの変態っぽい面がちょっぴり出ているので、面白かったです!
先生、また動物もの、よろしくお願いします!!!