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随分古いシリーズもの。
少年陰陽師のBL版ファンタジー。
出だしの一巻目は、とても面白い展開。
御剣香司:御剣家の跡取り
母は女優、白血病で死亡。
長男不比等が死亡して、愛人の子、香司が本家の後継者になる。
松浦忍:
男子なのに少女に見える呪いをかけられて生まれた少年。
美少年という設定の描写だけど、挿絵では普通のガキ大将風。口調もがさつ。
実は、生玉を継承する玉川家の末裔。
御剣家に住み込み解呪の儀式を100日行う代償として、家出した元婚約者、蝶子の代役になる。
下書きのままだったので遅れて投稿
この作家さんは初めて読みました。
穂波ゆきねさんの挿絵ということで読んでみたのですが、面白かった。
BL小説で妖(あやかし)が登場するお話は読んだことがなかったのですが、話の展開が早く、一気に読めました。
妖と人間界の設定もよく練られているんじゃないかと思います。
あとがきによると、初めから4巻完結の構想で書かれているようなので、今後の展開が楽しみです(最も、4巻以上でているようなんですが・・・)。
この巻では、主人公2人のラブラブシーンはほとんど出てきません。
なので、こちらの方面でも楽しみ。
陰陽師とか、妖の世界がお好きな方にはお勧めです。
妖や陰陽師がでてくるファンタジー作品です。
個人的にファンタジー作品は読みやすいか読みにくいかでかなり作品自体のおもしろさが左右されるのですが、(読みにくいと一般BL小説に比べて内容が把握しずらいので読む気が萎える)これは読みやすい部類の本でした。
ほぼ受(忍)視点で書かれていますが、時々第三者的なナレーションが入ります。
後半はファンタジー特有の単語がいろいろ出てきますが、前半が読みやすく書かれてるので割とすんなり世界観に入る事ができます。登場人物も少なくありませんが、最初に登場人物がイラスト付きでついているので分かりやすかったです。穂波さんのイラストも可愛らしいです。
話はまだ序盤ですが、これからキャラクターにどんどん深みが出ていく予感がします。
御剣は言葉少ない男前ツンキャラですが、これから彼は忍が大好きになってしまうでしょう。
忍の方は生意気っぽいところが可愛いし、オトコっぽく見える事にあこがれるところも微笑ましいです。きっとこれから御剣をぶんぶん振り回すのでしょう(笑)
忍の親友達もいい味出していました。このようなシリーズものでは周りのキャラクラーが良くないと盛り上がりませんから、きっとこれから良い活躍をしてくれるのではないかと思います。
次巻以降が楽しみです。
タイトルに軽くひいていて、読むのを躊躇していたのですが、
ざっくりいうと、攻様が陰陽師で妖退治をする‥みたいな話です。
妖といっても、今回は九十九神遣いが中ボス(?)なので、
使い古しの布巾やたらい、ラーメンの出汁をとるための鶏ガラといった
すかぽんたんな輩ですが。
香司(攻様)はファッション誌のモデルもやっちゃうほどのイケメンで、
忍(受様)は外見こそ女に間違われるけれど、いわゆるショタではなく、
健さんに憧れていて、部活は応援団に入ってる。
この巻では二人はちゅー止まりで、
どっちかというと俺様な香司の方が忍に惚れてる感じですが、
以降の巻で忍の気持ちにも変化が出てくるのでしょう。
三郎や綾人など脇のキャラクターが、
これからどんな活躍をするのかたのしみです。
ストーリー的にはまだ序盤ということで、この評価で。
香司が忍のどこをこんなに気に入っているのか全く分からず、話も中途半端なまま終わるので、このまま続刊を読み進めるか悩む印象でした。
忍はいつも怒っていて、もう少し考えて行動すれば良いのになあと思うのですが、こうではないと物語が動かないのかもしれませんね。
でも仲良くなる要素がこの2人にはない気がします。
敵が狙っていると分かっているのにのんびり通学したり寄り道したり、簪の件も早く言えば良いのに言わないし、起こるべくして起こるトラブルが多くて、なんでー!?と驚いてばかりでした。