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koyoi tobikiri no pudding meshiagare
タイトルからして甘々そう!
と、あらすじも見ず衝動買い。
まさかのオメガバース(帯をしっかり見てませんでした笑)。
しかも甘々若干切なさ満載という…
俳優×料理人(一般人)という設定が好きな自分にとって、+オメガバースというのは
最高の組み合わせでした。
これで甘かったら神評価だったかもなんですが、
オメガバースというジャンル自体難しいというか切ない内容になってしまううえに
だからいいんだよね!と納得してしまう、複雑さ…笑
アルファやベータとの接触を極力避けて生きているΩ性の受けさん視点と
摂食障害を抱えるα性の攻めさん視点の交互で展開される1冊。
会わないという契約の元、 俳優宅へ毎日出張料理人として通うことに。
最初はプリンしか食べてくれなかったこの俳優。
お互いをイニシャルで呼び合いながら置き手紙のやり取りをすることにより、
会うこともないままどんどん距離は縮まっていき
俳優の些細なスキャンダルがきっかけでついに知り合うことに。
惹かれ合いながらも友達を続け、気持ちがようやく通じあった矢先に…
と、通じ合えるまでがまずじれじれ!
これ、いつ2人は出会えるの?とやきもきし、
やっと出会えた!と思ったら引き離されるし…
地雷があるとすれば、受けの容認なしに
強姦まがいのえっちに取られなくもないのがあるとこでしょうか…。
私はこの時点では既に両思いなので問題なく読めました(^ ^)
なかなか安心して読み進めることが出来ない、波瀾万丈瀾万丈な内容ですが、
ちゃんと最後は落ち着くとこに落ち、
家族も増えるというハッピーエンドが待っているので、
2人にたくさん振り回されながらおたのしみください(*˘︶˘*)笑★
個人的に伊吹の幸せも見れたらよかったな…と思います。
今回は売り出し中の人気俳優と出張料理人のお話です。
攻様が摂食障害を乗り越え運命のつがいを得るまで。
世界には男性と女性という性とは別に
アルファ、ベータ、オメガという
個体種が存在します。
8割以上を構成する普通種のベータに比べ
アルファとオメガはともに
1割程度という希少種ですが
華麗な容姿で優れた能力を持つアルファは
上位種として活躍しているのに比べて
オメガは発情期と特有のフェロモンのために
他種を誘惑するとして冷遇されがちです。
受様はアルファの両親を持ちながらも
オメガ種として生まれたために
様々な弊害の中で生きてきました。
料理人である受様が現在、
出張料理人というフリーランスなのも
かつて務めていたフレンチレストランを
オメガ種を理由に解雇されたことに
端を発しています。
そんな受様が攻様と出会ったきっかけは
攻様のために毎日の食事を作って欲しい
という特殊な依頼でした。
今回の依頼主である攻様は
俳優という身体が資本の仕事をしているのに
何年も無理に食べると吐く生活を送り続け
栄養補助食品と飲料以外に口にできるのは
TKG(卵かけご飯)だけだと言うのです。
攻様は大きな仕事が舞い込んでいて
所属事務所でも今の攻様の食生活では
体調管理もままならないと
切羽詰まっていたところ、
ある俳優の個人パーティで攻様が
受様のつくったプリンが食べられた事から
受様に依頼が回ってきたのです。
受様は攻様と顔を合わせないという
条件で依頼を受ける事にしますが…
オメガの母との悲しい過去のから
食事が出来なくなったアルファの攻様と
オメガであるがゆえに料理人として
コンプレックスを抱いていた受様の
恋物語となります。
受様はプリンをきっかけに
攻様に食べさせる事に成功し
2人は手紙のやりとりとを通して
少しづつ打ち解けていく事で
食事ができるようになりますが
そんな時に
攻様絡みのスキャンダルが発覚
報道から攻様の正体を知った受様は
契約解除を申し入れます。
最後の食事の日に攻様が
受様との接触を図ったことで
「運命のつがい」だと確信するのです。
しかし、
オメガである受様はアルファである攻様の
職業と将来のためと別離を選びます。
攻様は受様を諦めずに邁進するも
また摂食障害を起こしてしまうという
堂々巡りからハッピーエンドを迎えるまで
楽しく読み進めました。
但、オメガ種の下位性と発情、
運命の番、オメガの妊娠というオメガ設定が
お話のターンとはなっていますが
オメガバースじゃなくても
2人の恋愛は描けたのでは!?って思ったので
「萌」評価とさせて頂きました。
オメガバースは作家さんによって
世界設定が微妙に違うので
単純な好みもあるかとは思いますし
アルファの出生が貧乏で特別施設育ち
アルファの両親を持つ富裕層が実家のオメガと
2人の背景&種の属性が普通と逆転している点と
タイトルの「プリン」が
2人の関りの色々なところで活きていた点は
面白いと思いました。 (^-^)
私も読んでいて
プリンが食べたくなっちゃいました♡
今回はオメガバース繋がりで
オメガ初心者さんにも読みやすい
ナツ之えだまめさん『蜜惑オメガは恋を知らない』を
ご紹介作とします♪
運命の番もののオメガバース
メインの2人の心情がじっくり丁寧に書かれていたので、読み応えがありました。
ただ、ゆっくりめに話は展開していくので、じれったくなります。
ーーーーーーー感想とネタバレーーーーーーー
話の中ではアルファとオメガの格差が多く書かれていました。
受けが結構オメガ差別を受けてるのでそこがちょっともやっとしました。
でも、この差別を受けた過去があるからこそ、しっかりした受けになっていて良かったです。
あと、攻めがちょっと子供っぽいかなと...
摂食障害により食べるものが少なく、その原因は攻めの過去に起因します。
だからこそ、過去に食べられた記憶のあるものしか受け付けない、というのは理解できます。
ただ、”運命の番だから”でくくるにしては子供っぽいなと思う行動が多かったです。
オメガだからと遠慮したり身を引いた受けを、振り回してる感が否めなくて...
さらには発情期になった受けを無理やり組み敷くのは、あちゃ~って感じですね。
組み敷くまでの2人の関係が、恋人っぽく変化していたので雰囲気は甘かったのですが...
本能なのでわからなくはないけれど!!!
受けがしっかりしたように書かれていたので、余計に攻めの子供っぽさが目立ったのだと思います。
ちょっと微妙なところもありましたが、心理描写自体は丁寧でよかったです。
好きになる過程がしっかりと書かれていました。
手紙でやりとりするのも、ゆっくりと恋を育むのには重要な要素ですね。
最後はしっかりとハッピーエンドです。
オメガバものでポイントの妊娠と子供の要素もあって嬉しかったです。
攻めの年齢がわからないのですが、精神的には受けのほうが上だなという印象です。
最後の、受けに花束を渡すところで、他の人がいるからと隠れちゃうのは可愛かったです。
表紙&プリン買い。タイトルからは予想してなかったのですが、オメガバース設定でした。オメガバースは得意ではないのでプリン萌えが差っ引かれて(先生ごめんなさい)、中立より萌です。ゆっくり心が通う系統のお話、本編のみ270P弱+先生のあとがき。
葉室悠歩は料理人を目指し店で修行していましたが、新しくきたシェフの「オメガは悪影響を与える」という理由により解雇されます。出張料理人をして生計を立てていましたが、従兄弟の伊吹からの依頼によりある俳優さんの食事を毎日作ることになります。その理由は、摂食障害の彼が、あるイベントで出した悠歩のプリンを食べられたから というもので・・・
攻め受け以外の登場人物は、その従兄弟(ベータ)と攻めさんのマネージャーとちっぴり女子が攻めに絡んできます。
******以下はよりネタバレ
プリンは多くの人にとってスイーツのソウルフードではないでしょうか。受けさんの作るプリンは、やわらかーいトロトロタイプのものではなく、昔ながらの湯せんで固めるやつで、個人的に大好きなタイプ。攻めさんも母の記憶に直結するこのシンプルプリンを泣きながら食べてましたw
食べられたかどうかを知りたいということから始まったメモ、手紙のやりとりで心が通い・・・というくだりは納得。面が割れては困るということでの文通話は、なんだか可愛らしかったです。
ただただオメガバースの階級設定とそれに伴うアルファの偉そうな態度が苦手で、普通のスパダリ設定の方が嬉しかった(泣)でした。
あー今日はプリン作って食べよう。