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kishi to majo no yashinaigo
仮面の皇帝・後宮の花がとても良かったので、こちらも秋山みち花先生ということで購入。北沢きょう先生のイラストもとっても綺麗で世界観にぴったりです。
ただ内容としては、出だしは良かったものの終盤の展開が少し早すぎてついていけないかな〜…という感じ。どんでん返しがあるわけでもなく、まさかの展開もこれといって無くあっさり終わってしまった印象でした。ファンタジー読みたいけど読んだことがない、という人の入り口としては丁度良いかもしれません。
個人的に、口絵で描かれている序盤のあのシーンは可愛くて好きです笑
個人的な基本萌えポイントを盛大に押さえているので、萌2にしたかったのですが、やっぱりちょっと足りず萌です。
銀髪、金髪系、騎士、魔法、細っこい子がパワーある、しゃべる猫科動物 なんていうものに弱い方は是非是非。ああファンタジー、基本設定まっしぐらで、そんなにせつなさ100%という訳でもないため、ファンタジー入門編としてうってつけではないでしょうか。
また、北沢先生の挿絵が、こういうファンタジーに特にぴったりだと感じます。騎士なんかを描いていただいたら、個人的にはTOP3に入る気がする。カラー口絵2、モノクロ6でしたが、どれも本当に素敵でした。
冒頭は、谷底の小さな家でエレミアーシュが山猫のルルと会話するシーンから始まります。少し前に養い親のイーラが消滅(!)した崖の上が気になってしょうがなく、見に行きたいと訴えるエレ。引き留めるルルを振り切って見に行くと崖の下にケガした騎士が倒れていて・・・と二人は出会います。
登場人物は攻めさん家族、王家の方々、山猫のルル(クールなつっこみを入れてくれる)等です。
*********以下はよりネタバレ
エレは天真爛漫といった方が近い気がします。健気というのとはちょっと違う印象です。ルドヴィークはうーん、設定的にはスパダリなんでしょうけど、エレが気になって気になってしょうがないという部分の印象が強かったかな。エレは好きでしたが、ちょっとルドヴィークに萌えるポイントが少なかったため、もうひと押しほしい!という気分です。あっさり家族が二人の関係認めちゃったり、最後、魔女さんの日記が出てきたり・・・うーん、いや種明かしは欲しいけどな・・・と言う気持ちもちょっぴり。
そんなこんななんですが、大好きな基本設定であるファンタジーを読めて、やっぱり嬉しいです。私にとってはごはん茶碗に入った白飯みたいなものなので、これからもこのような本を定期的に読めると嬉しいなと改めて思った一冊でした。