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bokutachi no aisuru akuma to humetsu no niwa
本に巣食う悪魔→絵画の麗人→優しい魔物に続く4作目。ファンタジーとして、とても大好きな世界観のお話です。ただ色っぽいお話が皆無といっていいほど、無い。それでも大丈夫!という方は、是非是非1冊目から読んでください。これ単品読みはちと難しいです。本編のみ250Pほど。これで最終巻との帯にありましたため「あとがき」を楽しみにしていたのですが、これまた無い。先生のこの本に対する想いとかに触れてみたかったんですけどね・・残念。私は家族を思いやる暖かなお話だと思ったのですが、先生はどんな思いを込めたんだろうなあ・・・
大好きな設定をさくっと。
本は人々の想いを吸い取って、だんだんがなり立てるようになるのだけど、玉造家は代々そのような本を助けてあげられる家系。その家の書庫で生活するのが悪魔の仰倉。龍一と洸一はこの家の主、嘉代様に引き取られた子で、洸一は本の声が聞こえる能力を持ち、龍一は別のある能力を持ちます。3巻で不思議な生まれのサクちゃん登場し、メインキャラが勢ぞろいしたところです。そして当巻内でまだサブキャラが増えます・・・これまた個性的なキャラで楽しい。
この「本がしゃべる」という設定がすごく好きでした。本に魅せられ読んでる間の異世界トリップ感もこのお話の中で一つの重要なものとして書かれていて、そこも大好きです。
なんだけど、結局、それがどうなった というか種明かしといったものはほとんど無く終わってしまったので、えーーーーーーーーーーーーーーーーこれだけ????????という残念感が、今かなりあります。何がどうなってこうなったという詳細があればよかったのか というと、それもなんだか違うしなあ・・・と自分として納得できる着地点が今一つ定まりません。
でも2回読んで、これでいいのかな と思うようになったので萌にしました。嘉代様も大変お喜びのようですし、うん、良かったよかった。
そもそもこのシリーズは笠井先生の挿絵見たさで手にとったので、麗しい挿絵情報を。カラー口絵1、モノクロ8.1枚、龍一とサクちゃんのお風呂でキスシーンがあります♡そう、当巻はサクちゃん大活躍!超可愛い!1枚サクちゃんの着物姿があるのですが、本当に美麗でうっとり。龍一、洸一の制服通学姿もいいですが、先生、このサクちゃんをカラーで見たかったです(泣)笠井先生ファンの方でしたら、是非是非手にとっていただきたい。まじで美麗です。新キャラはゴスロリ姿なのですが、先生喜んで描いておられる気がする・・・
なんだかまだまだエピソードを書けると思うのですが、先生、ほんとにこれで終わりですか???寂しいです・・サクちゃんにまた会いたいなあ。