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作家さんの新作発表
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シリーズの1冊目。ヤクザ×バーテンダーの借金モノです。続き物じゃないので、シリーズが苦手な方にもお勧めです。表題作とショートの2作品が収録されています。
「ご主人様はヤバい奴」
怜(受け)が主人公。大学の非常勤講師なのですが、生活のためにバーテンダーのアルバイトをしています。例は店のオーナーにだまされて借金を背負わされてしまい、取立てにきた将典(攻め)に飼われることになります。強引に抱かれ、食事に連れて行かれるうちに段々とほだされていく怜。しかし、将典は怜を商品として売り飛ばすと言い…という話です。
「性悪なペット」
将典(攻め)が主人公。二人は温泉に来ます。怜は温泉を楽しんでいますが、将典には不満があります。店の客にまで嫉妬する将典が可愛らしいですし、怜がやれやれと思っている心中がバレているのも面白いです。
セックス1回で100万円、フェラ1回50万円、と言いながらも、なんだかその場しのぎっぽい感じだと思っていたら、怜に一目惚れして実は助けていたという王道パターンでした。
すぐ怒鳴るし、何かとペット呼ばわりする将典ですが、怜への好意がすけてみえて、怜は悩むけれど読者は結果がわかりニヤけてしまいました。とはいえ、素直じゃないので、陽子(将典のいとこ)が背中を押さないと両思いにはなれなかった二人です。
ただ、将典のモデルのような容姿と、乱暴な話し方がなかなか一致せず、読んでいてどうにも違和感が拭えなかったです。内容的には別に将典を美男子にする必要はなかったのでは…と余計なことを考えたりしました(笑)
あと、麻生先生のあとがきイラストの「しつけ失敗?」に笑いました。なんだかんだ言いつつ、振り回されているのは将典の方なんだろうなと思います。
素直になれないヤクザ攻め、借金のカタに強姦される受け、ヤクザ×バーテンダーがお好きな方におすすめです。女性キャラがキューピットになりますので、そういうのが苦手な方はご注意ください。
いま、改めて読むと懐かしい感じを受けますね。騙されて借金漬けにされて無理やり身体を…から始まるヤクザとカタギのラブコメです。
登場するのは経済ヤクザの横溝さんと大学講師の高村さん。展開は割と甘々。
これは個人の好みなんですが、この作家さん独特の軽め一人称の語り(地の文)が、ちょっと読みづらい。独り言のようで、設定では「大学講師」という知性派のキャラとなっていても知性派らしく思えないんですよね。…学者バカで、専門以外は抜けているということではありますけど。
特に辛すぎる展開などもなく、軽く読めるところは良いと思います。
甲山さん
ヤクザ×先生職が好きなんでしょうか。この作品も非常勤講師のかたわら夜はバーテンダーが主人公です。
俺様ヤクザ・借金のかた・囲い・不器用な愛といった王道だけども大変萌え嗜好を突いた設定となっています。
バーテンダーが主人公なだけあっていろいろなカクテルについての講釈で勉強になりました。
しかし状況はかなり整っているのにあまり評価は高くありません。
というのも作家さんとの感性の違いを肝心なところで感じてしまうので。
なにがいけないのか・・・設定がかなり好みな分期待しすぎなのか、この展開にきたらこうあって欲しいというのをあらゆる場面でハズされてしまうのです。それがセリフであったり、受けの思考や行動であったり、キャラの性格が途中変わってしまうように思える違和感だとか。
それもまたお話全てがおもしろくないわけじゃないので評価が難しい・・・。
とはいえあくまでわたしの偏った意見なので他の方はどうなんだろう?と気になるところです。