あらすじ
民俗学を研究しているミケールは、人づきあいが苦手だ。しかし大学時代からの親友はいる。艶やかな金髪と湖のような青い瞳、整った顔立ち、快活な魅力に溢れ、さらに富豪の子息ということで、学内中の注目を集めていたイシュトバンだ。その彼は、今ではフリージャーナリストとして各地を飛び回っていて、なかなか会えないでいた。ところが、学部長の依頼でミケールが訪れた小さな町の宿で、ふたりは偶然再会する。喜びもつかの間、イシュトバンのベッドには、美しい少年が…。吸血鬼、人狼、人魚。伝説を追うミケールと、彼を見守るイシュトバン。友情という名のもとに隠された、ふたりの想いは―。