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失業中のヤクザが執事に転職…!?
hirowareyakuza shitsuji hajimemashita
作家さんの新作発表
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根城としている暴力団事務所が跡目の組長の不甲斐なさによって分裂・消滅してしまった三宗は、ヤクザ同士の喧嘩で怪我を負い倒れていたところを通りすがりの香ノ木グループ当主・葵に拾われ、手厚い看護を受ける。
ヤクザ者の俺なんかわざわざ助けてもそっちが迷惑を被るだけだろ、ってつっけんどんな態度の三宗に対しての葵の返事は、何と「私の執事をやってもらいたい」だった。
三宗はヤクザってよりもチンピラの域を出ない青二才なのだが、突拍子な葵の独断にもめげずに慣れない仕事に頑張っているところからして根は悪くない男だと思う。
肝の据わった性格だし、周りが冷ややかで遠巻きに陰口叩いていてもめげないし、前職での経験が役に立っている?部分もあるしで、もしもフツーの職場だったら転職してきた新人の仕事ぶりとしては評価できる点はある。
…といっても元マル暴だし、執事となると知性・品格が問われて俄然ハードルが高くなるからして一般の比較自体に無理がある訳だが、色眼鏡を外せば案外有望な男かも知れない。
肝が据わっていると言えば、若くして父親の跡を継いでいる葵に対してもそう感じたが、三宗曰く、周りの理想の型にはまった通りに立ち振る舞って彼がもう少し喜怒哀楽を気軽に出せるように変化していくのかってのが見処となっている。
確かに三宗を側に留めておきたいならばいきなり執事ではなく、フットマン(使用人)から始めたほうが良かったのではないか?と思うのだが、この大胆な抜擢の結果も後に登場する理解ある第三者の見解でまとまっている。
少しずつ三宗が執事らしくなるにつれ、葵もワガママになっていくって変化は伺えるとは思うが、満足度はいまひとつ物足りないかな。
表向きは主従関係をきっちり保って誰の眼にも触れない所では甘々ってのを期待していたのだが、予定調和でくっついた後は甘さのさじ加減がちょっとだけ自分の好みと合わなかったかな。