イラスト入り
時代背景もあって攻受にはこれからもっとたくさんの障害が出てくるんだろうなというところですが、短編としてはキレイに終わっています。
攻は最初から受に惚れているのかと思いきやそうではなく、受が攻への恋心を自覚したことで描くことのできた絵を見て攻も自覚するという流れは、受が絵描きの卵という設定を生かせていて上手いと思いました。
受へ嫌がらせしまくる末松というキャラ。
この末松に対してある事件から攻が報復しようとするのですが、それに対する受の攻への態度がちょっと、合わなかったですね。
報復を止めさせようとするだけならわかりますが、あんなに攻を責めるようなことを言わなくても…元々は勝手に嫉妬して暴力まで振るった末松が悪いんだし。
個人的には受の才能に嫉妬して暴力まで振るった結果、攻に骨折させられた末松の方に魅力を感じました。
受とは違って恵まれた環境で育ちながらも最終的には絵描きとして食べていく道を自ら閉ざすようなことをしてしまった末松の、あそこから這い上がる彼を見てみたいですね。