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yakushi no negai wa kanawanai
電子書籍で読了。挿絵あり(非常にお話の雰囲気に合っていると思いました)。あとがきあり。
お話の内容は上記あらすじにとてもよくまとめられていると思います。
付け加えるとすれば、主人公の翡翠(ゲーム内ではジェイド)の父は重症のゲームオタクでVRMMO『銀星の導き』を製作・運営・販売している会社の社長であること、翡翠のパーティを構成する幼馴染み5人にはとても強い結びつきがある(これには深刻な理由があることが物語の途中で解ります)こと、『銀星の導き』の運営は翡翠が拾ってきた『野良(?)アンドロイド』瑪瑙が行っていること、位でしょうか。
VRMMOはウェブ小説ではメジャーなものだそうですが、私は初読みでした。
あとがきによれば『ムーンライトノベルス』で『自分の好きなものを好きなだけ詰めて』書いていたものだそうです。
その所為だと思うのですが、筆が走る走る。その勢いは読んでいて気持ちが良かったですし、後半部あたりから徐々に明らかになる、現実と仮想社会のリンクは「はぁ~……そうなるのね」と感心いたしました。
視点は幾人かに変わりますが、主に主人公の一人称で進められる軽い語り口も好きです。
ただ、私に合わなかったのは、いわゆる『無双』なんですね。
無双最強。
でも、無双って最強故にドラマを軽くしてしまう様な気がするのです。
あれだけ重い背景を用意しておきながら、その軽さがちぐはぐと言うか、とてもとてももったいない様な気がしちゃうんですね。
『得難いものは艱難辛苦とともに訪れる』という考え方は古いのかも知れないですけれど……でも、私、おばさんなんだもん。
この類のウェブ小説に慣れている、かつお好きな方には、大層楽しめる一冊ではないか(すごい大冒険がくり広げられています)と思います。