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作者買いでしたが、今作はちょっと期待外れ。
バスケット部の先輩後輩だった阿部×関のカップルのお話。当時ぼんぼんで我が儘だが体格に恵まれていた後輩、阿部のお世話係をしていた関。
その後二人は会っていなかったが、阿部は父親の後を継いでフレンチのグラン・シェフとなり、料理の腕は抜群だが経営力がなく、店は経営不振に陥っていた。そんなとき、店のてこ入れのため関がマネージャーとしてやってくることに。
関の手腕であれよあれよという間に経営は軌道に乗る。おいしそうで具体的なメニューの数々、TVでの料理対決でのアイデアメニューなど料理面の描写はなかなかです。
一方、オレ様なはずなのにただのワンコ攻めなキャラが不安定。お互いが好きになる過程に説得力がなく、萌えないまま終わってしまった。
檜原さんの作品は医療ものがよくて作者買いしているのだが、恋愛処方箋や今作など少し前のものはまだこなれていない印象。
学生時代の先輩後輩の再会ラブなんですが、中盤過ぎまでは恋愛色は薄いのです。
学生時代から何故か受け様の言う事しか聞かない攻め様、ワガママで自己中でオレ様で
良いとこ無しの攻め様ですが、唯一素直になれる相手が受け様なんです。
この攻め様は幼い時から誰にも甘える事が出来なかった生い立ちがあって
受け様だけが心を許せて、自分を本気で叱ってくれて、時には甘やかして褒めてくれる
大好きで信頼している先輩としてワンコちゃん状態で懐きまくるんです。
でも学生時代も恋愛的な意味と捕えた事は互いになくて、攻め様はただ懐く、受け様は
そんな自分の言う事だけは素直に言う事を聞く後輩が可愛くて面倒を見ていた。
でも、受け様がクラブを引退して進学のための勉強を始めると攻め様はクラブを辞め
バスケの才能があった攻め様の退部に怒り心頭だった受け様は絶縁宣言。
そして10年の歳月を経ての再会はフレンチレストランの総料理長になっていた攻め様と
でも、その我儘な性格が災いして、レストランが傾きかけていた時に
経営のアドバイザーとしての再会だったのです。
それも攻め様は何も知らされず、学生時代に受け様の言う事だけは聞いていた事から
攻め様の父親からの依頼でレストラン再建のをする事になる受け様。
10年もたっているのにまるで昨日の事みたいに懐きまくる攻め様に、受け様も過去の
こだわりを忘れ、また位置から子守状態になるのです。
この攻め様は、ホントに成長していない子供と同じなんですよね。
嫌なことがあると顔に出るし周りに八つ当たりしちゃうくらい我儘なんです。
それに愛情が欲しかった時に物だけ欲しいだけ与えられて育っているから自分勝手。
受け様と再会してから仕事が忙しくなって遊ばなくなった攻め様は二人で飲んだ時に
受け様を抱きたいと迫りまくり、酔いに任せて受け様を無理やり状態で抱いてしまう。
そこから、受け様と険悪な状態になり、落ち込む攻め様。
こんな段階でも受け様への気持ちが何なのか分かっていない攻め様なんです。
でも、受け様が女性と付き合っているのではと思うだけで独占欲で感情を制御出来ない
そして受け様を酷く怒らせる事になってしまう。
ダメワンコくんと、攻め様限定のお世話係の受け様とのフードラブです。