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yoiyama koiuta
小川さん、初読みです。
あ、読んですぐにこの方は関西の人じゃないなと分かりました。あとがきまでたどり着いて、やっぱり思った通り(笑)自分と同じ京都好きな横浜市民でした。こういうのってドラマやアニメはすぐ発音で分かりますが、小説でも分かるものなんですね。
内容も、うーん。
十年前に出版されたものなので現在はどうかわからないですが、かなり拙いというか。ちょっと古っぽい少女漫画な挿絵も相俟って、若い子が描いた少女漫画な雰囲気でした。
書きたいものは分かるし、これくらい明快な筋立てでいいと思うんですよ。しかし京都ものを求めている大人としては、京都らしさが足りないのでとても物足りなかったです。
京都もの特有の街の描写や会話で感じられる、独特な空気がないのですよ。
だからといって登場人物の心情が掘り下げられている訳でもないので、何でいきなりセレブの攻めが高校生の受けに入れ込んだのか全く分かりませんでした。可愛かったからだけ??
あと、微妙に受けの性格が可愛くないかも。これは好みの問題ですかね。
色々と惜しいなあ。
純愛:☆☆☆☆
H度:☆
オススメ:☆☆☆☆
登場人物 市原真生(高2道具や長男)高林(青年実業家)
静かなトーンの話です。個人的には好きです。
京都の老舗道具やの養子の真生が、好きな道を進むか、道具やを継ぐか人生の選択をするときに青年実業家の高林に会います。
とても控えめな真生が、高林に惹かれていくところが情緒的でとてもよかったです。
舞台が京都というところもかなりポイントが高い作品でした。