愛に縛られて

愛に縛られて
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
1
評価数
1
平均
2 / 5
神率
0%
著者
森岡由宇子 

作家さんの新作発表
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イラスト
四谷シモーヌ 
媒体
小説
出版社
芳文社
レーベル
花音ノベルス ~Hanaoto Novels ~
発売日
価格
¥854(税抜)  
ISBN
9784832212077

あらすじ

光原一樹は平凡な大学生だったが、友人にだまされてSM写真集のモデルに―。彼を縛る縄師として現れた天王寺操は、何故か一樹の苦痛を減らすために心を配ってくれるのだった。撮影後、一樹を誘惑する天王寺からは、女のような美貌に似合わぬ危険な匂いがして―スウィート&ハードな森岡由宇子短編集。

表題作愛に縛られて

着付師兼縄師兼大学の学生総長・天王寺操(21)
友人に騙された平凡な大学生・光原一樹(19)

その他の収録作品

  • 偽りの花
  • コレクション
  • 終わらない夢
  • ちぎれた薔薇

レビュー投稿数1

いろいろな話が楽しめる短編集

 表題作は、4つ目に入ってました。
 全体的に、若干、あっさりしてて物足りないものを感じてしまうような気のする話でした。
 でも、短編集ですからね、そんなものといえば、そんなもののような気もします。

 1つ目が、弁護士の先生と大学の法医学の教授の話。
 でも、どちらかというと、事件がメインになっていて、二人の関係がどういうものなのか、というのはさらっとしか触れられず……でした。
 ただ、キャラクターはどっちかっていうとクセの強い感じのキャラクターなので、もっと掘り下げて書いてくれたら面白そう……と、思ってしまいました。

 2つ目は、同級生、3人組の話。
 和臣と真純と啓一は、大学で仲良くしている3人組で、ただ普通と違うのは、和臣は真純によからぬ想いを抱いている……ということだけ。
 和臣は啓一に、秘密を打ち明けるけれど、真純には黙っていてほしいとお願いする。
 けれど、啓一はそれを守らず、真純に話してしまう……。
 という話。
 なんか、こんな書き方をすると、完全に啓一が悪者のように見えるし、実際に、物語を読んでいても、何故、啓一が和臣の秘密をあっさりばらしてしまったのか、かなりの謎が残ります。
 この物語のラストを予想してのことだったら、いいと思うんだけど、そうじゃなかったら、ただの約束を守らない、口の軽い奴……になってしまう。

 3つ目が、祖父と美しい不思議な青年の話。
 まぁ、ありがちなネタ……のような気はしますが、綺麗です。
 ただ、主人公がどうこうなるものじゃないので、ちょっと幽霊話的な怪談っぽい話なのかな?

 4つ目、5つ目が、今回の表題作とその続編。
 なかなかにえろくて嫌いじゃないです。
 SMの背徳感的なドキドキは充分に味わえるかも。
 でも、過度に期待すると、ちょっと拍子抜け……ってことになりそうかもしれません。
 個人的には5つ目の終わり方が好きです。「おおおおおお!」ってなりました。
 続きも出てるようなので、ちょっと読みたい気もしますが、これはこれで、ここで終わらしておくのもいいかもしれない……と思ってしまいました。

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