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kin no oujisama
北欧の架空の国に伝わる『黄金の王子』の伝説のため、不吉とされる黒髪・すみれ色の瞳で生まれたため忌み嫌われて、軟禁に近い状態で隔離されて暮らす王子・アウル(受)。
接触するのは世話係のグレンと、ホワイトタイガーのフレイのみ。
う~ん、いわば『いつか王子さまが助けに・・・』系統?いえ、アウルは王子さまなんですけどね。
緒方(攻)は、、普段から恵まれた容姿を自覚しフェロモン垂れ流しで『来るもの拒まず』の適当な付き合いを繰り返し、結局勤務先の会長の孫娘に手を出してトラブルを起こし、取引が困難な外国へ派遣されます。
ま、報復で飛ばされたわけですね。
何の娯楽もない派遣先の国で出会ったアウルに、軽い気持ちで退屈しのぎの遊び半分で関係を持つんです。さすがにいきなり最後まではしないんですが(それにしてもベッドへ行くの早過ぎだよ・・・)、そのあと緒方が『何も知らない子どもにいたずらしてるような』って、『ような』じゃねえだろ!と呆れました。で、結局その夜にはやっちゃうんだけど。
それがいつの間にか(ホントにいつの間に?)本気になっちゃって・・・あ~、アホらしい。
BLにはよくある設定には違いないですが、それでもせめて緒方がもっと誠実なキャラクターなら、同じありがちだとしてももう少ししっとりした切ないストーリーになった、かもしれません。
とにかく、この緒方ですべて台無しだと感じました。
遊び人が本当の愛を知って翻意するのがお約束だとしても(・・・自分で書いてて虚しくなって来たんですが)、もうちょっと心情描写をきちんとしてくれないと、薄っぺら過ぎて読むのがツライです。
あとがきで担当さんと作家さんの合言葉は『エロエロで!』だったと書かれていましたが、イヤまさにその通り。
なにかと浅い分、すべてをHでごまかして流そうとしてんのか!?と思っちゃうくらいのHの連続で、もう読んでてうんざりしました。