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大学の同期同士で、三年前に別れてからの再会物です。
ヴァイオリニスト・藤堂克彦(24)俺様鬼畜攻め×元・ピアニストで社長代理・風宮優(24)健気受け
別れた恋人と、3年振りの再会。
病気になった父親の会社を継ぐので、ピアノを諦める訣別の為で、どうしても克彦と共演がしたかった。
克彦には父親の事は秘密にしているので、従兄弟と親密に連絡をする様は、克彦に誤解をさせて……。
誤解が誤解を生んでの鬼畜エロに、恋人同士ならではの甘い思い出もあって、萌え所はあったんですが、どうも不完全燃焼な感じでした。
既刊を読んでいると、過去の作品の焼きまわしのような印象を受けました。
誤解も想像できてしまうし、誤解がとける過程もお約束すぎて、ちょっと物足りなかったです。
音楽物なのでちょっと期待はしていたんですが、やはりリンクがありました。
「淫らな指先」の鷹生×暁人のカップルが出ています。
先輩に対しての暁人の初々しい反応が可愛かったです。
音楽物で先に発行された「淫らな指先」のイメージが鮮烈すぎたのも、原因にあるかも。
音楽物が好きなら、こちらもお勧めです。
エロ:★3 鏡の前での羞恥責め、鬼畜めなH、恋人としてのHなど。
総合:★3 鬼畜エロも健気受けも好きなんですが、惹かれる新要素が欲しかったです。
コミュニケーション不足ですれ違う、不毛な陵辱愛。
お互いに自己完結しちゃって、全くコミュニケーションとる気がない。
それでいて、身体の関係だけでも、ってなるから、エロは思いの外濃厚なんだけど、「思いがすれ違ったままの不毛なセックス」ばかりだと、なんか幸せじゃなくって、素直に萌えられない。
優は、自己完結なうえに、健気もここまでくると「おい、おい、、」って感じだし、
克彦も、人の言葉を鵜呑みにして、思いこみだけで自己完結って、、、
この二人、最終的に誤解が解けて、ハッピーエンドになるんだけど、
どうせだったら、最後に『気持ちが通じ合った幸せなセックス』のシーンがあると嬉しかったのにな。
ということで、『萌』じゃなくて『中立』