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チンピラの時田は、船でしかたどり着くことの出来ない孤島とも言える、小さな島におり立った。
人口も少なく、店も殆どない島だったが、時田の仕事はそこに住む、安住という少年から、この島の権利書を奪い取ることだった。
けれどその安住は、初対面で人間を簡単に信じてしまうような、純粋無垢な少年だった。
時田は最初は呆れ、利用しようと考えたけれど、汚れを知らないきれいな心を持つ安住に少しずつ自分も癒されていることに気付いてしまう……
というような、ざくっと言ってしまうと「ミイラ取りがミイラ」的な内容な話でした。
いえ、とってもいい内容だったと思います。BLらしい話。
荒んでた大人が、少年のキレイな心に人を愛する気持ちを思い出していく……というような話です。
まぁ、見所は、安住との関係に葛藤する時田……ということになるんだと思うんですが。
そんなに難しく考えるような話でもないかなー……と。
さらっと読んで、さらっと面白かった! でも、充分に許される話だと思います。
続きがあってもいいのかもしれない……と、思わないこともないですが、ここで終わるのもそれはそれでいいのかな、と思います。