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tenjou de koi wo suru
大して期待していなかったわりには意外と楽しめました。
摩天楼に幽閉されたも同然の若き住人と、彼に振り回される元ホテルマン。
摩天楼の中では何をしようが自由、男食い放題って、まぁなんとも退廃的なシチュですが、爽やかなのはその若き住人が心が折れきっていないからです。
二人で何度も脱走をしていくさまはどこか胸のすくものがあり、汚い東京の空気がすがすがしいほど。
さらに、後半では元ホテルマンの成生が前職をやめるきっかけになったことを追跡していく、ちょっとしたミステリー要素もあってなかなか盛りだくさんです。
エロ描写もなかなか。定番なエロス場面でありながら、成生がいかに感じているかがよくわかる。ことに公園で人目を恐れながらも絶頂を迎えてしまうあたり、BLではよくありがちですが、官能性十分です!それでいて、どこか突き抜けたさわやかさがあります。