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mitsugetsu honey moon
片岡ケイコ先生が好きなので、旧版を選びました。初読みでこれを読んじゃって、実は一瞬萎えかけた…。たまたまこれが合わなかっただけで、積み本の中にはドストライクがあるだろうと信じております。初読みの印象が芳しくなくても、後でメチャクチャハマった作家さまは数知れずですから。ま、その逆もよくあるよね…。
BLあるあるネタの一つとして、受けの姉妹と結婚した相手が実は受けのことを狙っていたっていうのがありますが、説得力を持たせるのが非常に難しい設定なんじゃないかな〜。攻めが当初無自覚だったらキャラ次第で展開のしがいがあるけど、そうじゃなければただの偽装結婚ですもの…。そこらへんが作家さまの腕の見せどころでしょうか。
本作は日本人なのに英国で貴族ばりの生活をしている攻めなので、意図的におとぎ話っぽいラブロマンスを演出しているのかと思いますが、かつて一度だけ二人の間に身体の関係があったにしろ、受けに薬を盛ってイタズラする攻めの行為を正当化させる根拠が疑問。読んでいる側は受けが未だに攻めに思いを寄せているのがわかっているので合意として読めますけど。
このお話の見せ場は意識がない受けを凌辱するシーンでもあるので、そういうプレイに萌える方にはピンポイントかも。
受けの由生も年の割には意志薄弱でなんだか幼いし、一方的に攻めの久我から優しく求められて恋愛ごっこに翻弄されるているだけみたい。由生の姉もヒール役として生かされているような、いないような…。
新装版は未読なので、本編自体に改稿された部分もあるのかもしれませんが、どうも恋愛だけに縋って生きるような受けは苦手みたいなので、この手のカップリングは個人的に萌えないわと思った次第でした。