クロージング

クロージング
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×23
  • 萌4
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

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レビュー数
3
得点
30
評価数
10
平均
3.2 / 5
神率
10%
著者
義月粧子 

作家さんの新作発表
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イラスト
有馬かつみ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
シリーズ
オブジェクション
発売日
価格
¥855(税抜)  
ISBN
9784344804050

あらすじ

裕福な家庭に生まれ、容姿にも恵まれながら、優秀な姉たちにコンプレックスを抱くニック。彼が新しく働き始めた事務所にも、聡一という優秀な弁護士がおり…。弁護士シリーズ第2弾。(ill:有馬かつみ)

表題作クロージング

新米弁護士
弁護士

その他の収録作品

  • backroom deal ─裏取引─
  • 奉仕する美男

レビュー投稿数3

LA弁護士事務所でのアダルトラブ第2弾

「オブジェクション」の続編。2004年発表。
一冊丸ごと「オブジェクション」の3話目「下僕な美男」のCP、ニックと聡一でまとめています。
「オブジェクション」のレビューでは聡一がニックを「手玉に取っている」と表現しましたが、果たして。
「下僕な〜」ではニックが聡一にメロメロで下僕をしているのが周囲公認、という2人。
本作「クロージング」も3編構成で、まず2人の出会いから。
ニックは家業が弁護士事務所。恵まれた実家と恵まれた容姿、しかし少年時にゲイ自認をしてから周囲に言えない家族に言えないの悩みが深く、カモフラージュで女性と表面上付き合い、勉学にも身が入らない。家業は超優秀な姉が継ぐ事も決まり、アーニーの事務所でのインターンは形式だけこなせば…という気持ち。
…という背景あっての〜。
聡一はクールでしごでき。ゲイもオープンにしていて自己を確立している。
そんな自分とは正反対の聡一に引け目を感じて、距離を置くニック。
で、事務所に持ち込まれる事件の弁護方針や準備を通じて、聡一に助けられ、救われて、逆に自分から交際をお願いするようになるニック…という流れです。
一方聡一は人を見る目が鋭くて、ニックにはキレ者揃いのアーニー事務所の面々が持ってないものを持っている事を感じ、またニックの育ちの良さ、善良さを評価している。同時に自分を補ってくれる何かも感じて、見た目に反して実は聡一の方が本気っぽいんですよね。
そんな2人のバランスが絶妙にいい。

0

アメリカの弁護士事務所が舞台

ヤング&ウエスト弁護士事務所シリーズ2冊目です。
単独でも読めますが、主役二人の他にも2カップルがちらりと登場します。
ロニーとエディは1冊目「オブジェクション」、ヴィクターとアーネストは3冊目「リーガル・アクション」でメインになります。この2冊目ではどちらのカップルもスッキリしていない状態なので、3冊まとめて読むのが良いようです。

「クロージング」はニックが聡一と初対面から恋人になるまでの回想する話、「backroom deal ─裏取引─」は聡一が裏取引の絡む事件を担当する話、「奉仕する美男」は二人の甘い休日の話です。

まず、自分的には序盤にずらずらと登場する人物の名前と特徴を覚えるのが辛かったです。弁護士事務所だけでジャック、ロニー、エディ、黒石聡一、ニック、所長のアーネスト(アーニー)、共同オーナーのヴィクター。それに秘書のバネッサ、唯一の女弁護士ケイト。その他にも依頼人や関係者でぞろぞろ登場するので、私が元々カタカナに弱いせいもあり、キツかったです。

あと、ちょっとしたことなのですが、つじつまが合わない部分や言葉足らずに思える部分があって、そこの理解にもかなり頭を使いました。
たとえば表題作では最初に「七人の弁護士全員が男性」と書いてあるのに、その後に「事務所唯一の女弁護士」としてケイトが登場しています。また、続編では、アガタの副大統領の孫うんぬんの行もこれのこれがこうなってとか、全体的にあれもこれも裏取引してばかりで、頭フル活動でした。
リーガルものなので当然かもしれませんが、軽くさらっと読みたい方には不向きかもと思いました。

それと、私が一人視点の作品に慣れていためか、途中でちらちら入り込んでくる主人公でない方の視点に慣れず、今これは誰の思考なんだと戸惑う部分がありました。特に「裏取引」は聡一だけに絞って、ニック自身に語らせずとも聡一が読み取るというので十分だったのかなと。

それにしても、「裏取引」は読んでいてニックの鈍さにイラッとしました。聡一はそんなところが惹かれると言っていましたので、あなたが良いならいいですけどって納得しましたけど、早くもっと成長して欲しいなと思いました。そのくせ、「奉仕する美男」ではニックがちょっとエラそうに攻めているので、なんだかなぁともやもやしました。

聡一が年上らしく、そんな弁護士として未熟かつ恋人として鈍いニックを、寛容に許しつつリードしています。弁護士モノ、男前受け、互いに嫉妬しつつも信頼しているという設定がお好きな方にはお勧めだと思います。

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魅力的な誘い受けでした

受けのキャラが私の好みど真ん中でした。
やっぱり義月さんの書かれる受けはいいなー。健気タイプでも誘い受けタイプでも、どんなキャラの受けも私好み。
今作の受けはふらふらしてるワンコな攻めくんを手なづけちゃう誘い受けなんですが、カッコよくてツボでした。
初えっちで「う、わ…。うまそー」って舌舐めずりしちゃうお下品さ、イイヨイイヨー。

アメリカを舞台にした弁護士同士の恋のお話です。
ワンコな攻めがアメリカ人で、誘い受けが日本人。
ストーリーは、弁護士としてのお仕事の話が大半をしめてます。お仕事の話は若干ビミョーでした。事件そのものもビミョーなんですが、攻めの持ってる正義感も純粋な正義だと思えなかったもんで。
あとがきを読んで思ったんですが、義月さんは司法システムについてアメリカ>>(越えられない壁)>>日本だと思ってらっしゃるんだなぁと。そうかなぁ。詳しくないから分かんないけど、訴訟大国アメリカの司法システム、いいとは思えないよw

2

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