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受けのキャラが私の好みど真ん中でした。
やっぱり義月さんの書かれる受けはいいなー。健気タイプでも誘い受けタイプでも、どんなキャラの受けも私好み。
今作の受けはふらふらしてるワンコな攻めくんを手なづけちゃう誘い受けなんですが、カッコよくてツボでした。
初えっちで「う、わ…。うまそー」って舌舐めずりしちゃうお下品さ、イイヨイイヨー。
アメリカを舞台にした弁護士同士の恋のお話です。
ワンコな攻めがアメリカ人で、誘い受けが日本人。
ストーリーは、弁護士としてのお仕事の話が大半をしめてます。お仕事の話は若干ビミョーでした。事件そのものもビミョーなんですが、攻めの持ってる正義感も純粋な正義だと思えなかったもんで。
あとがきを読んで思ったんですが、義月さんは司法システムについてアメリカ>>(越えられない壁)>>日本だと思ってらっしゃるんだなぁと。そうかなぁ。詳しくないから分かんないけど、訴訟大国アメリカの司法システム、いいとは思えないよw
ヤング&ウエスト弁護士事務所シリーズ2冊目です。
単独でも読めますが、主役二人の他にも2カップルがちらりと登場します。
ロニーとエディは1冊目「オブジェクション」、ヴィクターとアーネストは3冊目「リーガル・アクション」でメインになります。この2冊目ではどちらのカップルもスッキリしていない状態なので、3冊まとめて読むのが良いようです。
「クロージング」はニックが聡一と初対面から恋人になるまでの回想する話、「backroom deal ─裏取引─」は聡一が裏取引の絡む事件を担当する話、「奉仕する美男」は二人の甘い休日の話です。
まず、自分的には序盤にずらずらと登場する人物の名前と特徴を覚えるのが辛かったです。弁護士事務所だけでジャック、ロニー、エディ、黒石聡一、ニック、所長のアーネスト(アーニー)、共同オーナーのヴィクター。それに秘書のバネッサ、唯一の女弁護士ケイト。その他にも依頼人や関係者でぞろぞろ登場するので、私が元々カタカナに弱いせいもあり、キツかったです。
あと、ちょっとしたことなのですが、つじつまが合わない部分や言葉足らずに思える部分があって、そこの理解にもかなり頭を使いました。
たとえば表題作では最初に「七人の弁護士全員が男性」と書いてあるのに、その後に「事務所唯一の女弁護士」としてケイトが登場しています。また、続編では、アガタの副大統領の孫うんぬんの行もこれのこれがこうなってとか、全体的にあれもこれも裏取引してばかりで、頭フル活動でした。
リーガルものなので当然かもしれませんが、軽くさらっと読みたい方には不向きかもと思いました。
それと、私が一人視点の作品に慣れていためか、途中でちらちら入り込んでくる主人公でない方の視点に慣れず、今これは誰の思考なんだと戸惑う部分がありました。特に「裏取引」は聡一だけに絞って、ニック自身に語らせずとも聡一が読み取るというので十分だったのかなと。
それにしても、「裏取引」は読んでいてニックの鈍さにイラッとしました。聡一はそんなところが惹かれると言っていましたので、あなたが良いならいいですけどって納得しましたけど、早くもっと成長して欲しいなと思いました。そのくせ、「奉仕する美男」ではニックがちょっとエラそうに攻めているので、なんだかなぁともやもやしました。
聡一が年上らしく、そんな弁護士として未熟かつ恋人として鈍いニックを、寛容に許しつつリードしています。弁護士モノ、男前受け、互いに嫉妬しつつも信頼しているという設定がお好きな方にはお勧めだと思います。