あらすじ
東京の名門校、秀麗学院高校三年の不破涼は、天涯孤独の身の上だ。
その涼が、近所のお屋敷町に住む少年を、家庭教師するようになった。
彼の家は、昭和初期に建てられた、優雅でレトロな煉瓦造りの大豪邸。
正門をくぐった向こうは、まさにイギリスを思わせる美しさであった。
涼は、その家に通ううち、屋敷と現実の世界の間に、ある種の時間的な隔たりが生じていることに気づく。
一歩踏み入れた邸内は、いつだって懐かしく、優しく―古き良き昭和の想い出でいっぱいだった…。
しかし、ある夜、閉ざされた大門の向こうで、涼が目にしたものは、信じられないほど荒廃しきった、まるで―幽霊屋敷のような姿だった。
涼に起きた不思議。昭和ロマンの感動完結編
不思議な洋館に出入りするようになった涼だが、突然意識不明で入院。回復したものの、何か腑に落ちない仲良し3人組。原因究明に乗り出すが、涼が体験したことは、昭和30年代のことばかり。洋館でいったい何が…!