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榎田さんの本だ~と近所の図書館で発見したので借りてみたところBLじゃありませんでした。
恋愛はありますが男女間の恋愛です。
以下、ネタバレ。
【普通】じゃない点をあげるとするならば互いがクローン同士ということ。
ボーイはフェンのクローン=身代わり・代替品。当たり前に呼ばれていた名前さえ自分の物ではなく総称でしかなかった。そして好きな子も。
クローンなのに、同じ人間はできないんですよね…。物語の始まりからフェンとボーイの性格は違うんです。同じようにリトル(ボーイの想い人)も。細胞は同じでもちゃんと【個】なんです。でも、それは違う。代替品は代替品という思考の人がやっぱりいるわけです。
私自身、人間のクローンが出来たらとぼんやりとでも考えたことがあるので、この作品はすごく嵌ってしまいました。自分の想像したことが部分部分書かれているというか…もちろんそれを上回るストーリーですが。
BL要素はまったくありません。
やるせなく、切なく苦しいです。
苦手と取る方が多い作品のような気がしますが、個人的には好きな1冊です。