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hanayaka na meikyuu
FLESH&BLOOD第6巻に出てきたフランス人、ベルナール・アルトヴィッチが攻め様のお話です。
時は16世紀、所はフランス。ベルバラで有名なブルボン家の前の王朝、ヴァロア家のアンリ三世の爛れた宮廷の恋と陰謀の物語り。
イギリスとスペインの争いが注目されている時、フランスでは『聖バルテルミーの虐殺』や『王妃マルゴ』のアンリ三世は、お気に入りの『小姓達』に女装させはべらせております。髭にドレス。寵愛と裏切り。
ドロドロとした宮廷で田舎出の『天使の伯爵』ガブリエルは、ベルナールと出会い歴史の渦に巻き込まれていくのです。
FLESH&BLOODでは、エチ無しで萌えを追求する作者様ですが、今作ではかなりエチシーンあります。しかし私はエロスより、歴史絵巻としての面白さを堪能させて頂きました。
全5巻を通して『萌え』評価とさせていただきます。
叔母を頼って王宮へやってきた青年貴族・ガブリエル。美しい姿と心の持ち主、ガブリエルは「天使の貴族」と呼ばれるが、彼の存在は、快楽に倦んだ王宮でいきなりの嵐を呼び、決闘を申し込まれることとなった。
決闘には立会人が必要で、彼はその任を陽気な騎士ベルナールに頼むことになった。
そこには、時の王、アンリ三世の思惑も絡んでいたのだが、それとは関係ないところで、二人の友情は次第に深まっていく。
ところが、ベルナールの感情は次第に「友情」からずれていく……
見た目と中身の異なるガブリエルはそのことに激高する。
結局、その最初の決闘は相手が逃げ出したことにより、なくなってしまうのだが、また、別の相手がガブリエルの前に立ちふさがり、今度はベルナールの手を借りたくない事から、立会人を立てずにガブリエルは決闘を受けることにした。
ところが相手が卑怯な手を使ったことから、ベルナールの手を借りて、危機を乗り切ったガブリエルは再び、ベルナールと仲直りを果たす。
その後も、襲いかかる危機の連続に、ガブリエルはその度に、ベルナールの手を借りて生き延びることとなる。
しかし、いくら手を借りても、ガブリエルの心はベルナールに動くことなく、この巻は終わります。
最初から「1」と書いてあるので、もちろん、続きものなのですが、これから二人の関係がどうなっていくかそれが見所。
今はまだ、二人の関係は一方的なベルナールの片想いです。
ただ、どうにもならなくはなさそうな予感はひしひしとしてるかな?
それでも、この気高き貴族をどうやって落とすのか、ベルナールにとってはかなり難しいと思います。
それくらい、ガブリエルの精神は気高い。
まぁ、あんなことしたのに悪い感情を抱かれてないだけいいのだと思いますが。
まだまだこれからが楽しみな1巻でした。