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いやぁ。設定が強引だなぁ、と思わず笑ってしまいました。
お金持ちのおじいさんが残した遺言で、
おじいさんの外孫・諒人との結婚を条件に遺産が相続できる
という話が高校生の幸紀の元へ舞い込むところから、物語が始まります。
(※幸紀は、おじいさんに、女の子だと勘違いされていました。)
病気の父親の治療費が欲しい幸紀は、諒人に、
なんとか形だけでも結婚して貰おうと頑張るのですが、
なんといっても男同士ですし、海外で籍を入れると言っても
やっぱり現実的な話ではないので、まーったく相手にされません。
ろくでなしの兄貴に唆され、女装で諒人を誘惑しようと頑張ってみたり
間違った方向に、ひたすら突っ走ってしまった幸紀が、面白かった。
それにしても、どう考えても現実的に無理のある設定にも関わらず、
後半は幸紀の一途さ、一生懸命さに、
ついついホロリときてしまいました(ヤラレタ…。)
諒人がほだされちゃったのも、なんだかわかる気がするんですよね。
物語にリアリティを求める方には、ちょっと厳しいかもしれませんが
細かいことは気にしない、なんでもどんと来い!という方、
または、ツッコミどころが盛りだくさんな作品が好きな方なら
それなりに楽しめる作品に仕上がっているのではないかと思います。
系統としては、吉田 珠姫さんの「旦那さま」シリーズと同じかと思われます。
私はあのシリーズが好きだったので、こちらもかなり楽しく読めました。
ただちょっと、物足りなかったかな~。
もうひと悶着、二人の間に事件があったほうが良かったように思います。
攻が、誤解から、なんとなく受を避けるように仕事で出張に出かけたり、受もなんとなく避けられてるなと思いながらも健気に雪の降る中を、攻との約束のために待ち続けたり・・・
攻の、雪の中で待たせた理由が新幹線が遅れただけであったり・・・
攻は、受が雪の中で待っているとは思っていなかったわけだけど、新幹線が遅れただけか・・・・っと、もっとドラマティックな理由を期待していただけに、なんか肩透かし。
明確な感情の流れの描写が少なかったところが、萌を半減させている。
攻に「嫌われた」「避けられている」っと、思っ時点で、受には、攻のそばを離れてほしかったな~そのあとで、必死に受を呼び戻そうとする攻とか、そういうのを読みたかったです。
なんていうか……酒乱の攻めなんて、初めて見た気がします。そういうところが新鮮! と、言えなくもないのかな……?
いや、酔うと、受け……というか、惚れた人間にだけ、絡んでくる攻めとか、まぁ、受けも見なくもないんですが。
酔うと、惚れてる惚れてない関係なしに行ってしまうキャラクタってある意味、BLの常識をぶち壊しているような気がするんですが……(苦笑)
まぁ、それでも最後はしっかりとBLでした。
というか。
ここからネタバレなんですが……
遺言のことがあるにせよ、最後に二人で(しかも、弁護士立会いの元)、結婚式を挙げてしまうのはなんか、すごいな……と思いました。
いやまぁ、しっかり形にしておいた方が、後々いいし、ロマンチックっていうのも、わからないこともないんですが……
個人的な趣味として、「秘めた愛」の激しさ、というのが好きなので。
あんまり、おおっぴら……というか、何というか、将来的にリスクが大きすぎるような行為はあんまり好きじゃなかったりするのは、まぁ、僕の個人的な好みですかね。
でも、本当はおおっぴらにできないような愛なのに、形で示してくれた方が、嬉しい! というのは、何となくわからなくもないとは思います。