お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
JUNE時代の名作ですね。
閉塞感に胸が詰まり、息が苦しくなり、ひりつくような感情を持て余しながら読みました。
この感覚は、若いときに太宰治や村上春樹を読んだときの感覚に似ている。似て非なるものではあるけど、確かに似ている。
こういうBLはもう読めないのかしら。
ネクラな作品が好きな方にオススメですw
「才気あふれる俺様攻めと、凡庸で弱気な受け」の話であったはずが、途中からじわりじわりと変化していきます。
表面上はなんの変化もないのに、心理下では支配の構図が反転していく。そのさまに、ゾクゾクさせられました。
受けの一人称でありながら、攻めが味わった恐怖も嫉妬も、そして、認めたくない受けへの愛も、手に取るように分かりました。いや、分かったつもりになって読んでました。
金丸マキさん恐るべし。
BL小説は説明過剰な小説が多いので、ひさしぶりに「行間を読みまくる」という行為にいそしんでおりまして。
それがとても楽しかったです。