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今ひとつストーリーのなかに入り込めず。
二人の関係を素直に応援できませんでした。
ひねくれた性格の俺様リーマン(攻め)と、彼を純粋にしたう素直なワンコアルバイト(受け)の恋です。
なぜこのワンコ受けが攻めを好きになったのか、その説明に納得がいかなかったです。くどいほど説明はされてるんですが、説得力がなくて。むしろ、理由などなくてただ外見がタイプだったからというほうが理解しやすいというか。
そう、攻めに魅力を感じなかったんです。私、榊さんの俺様攻めって、たいてい好きなんですけど、なぜかこの小説の攻めはダメだった。
あと、受けの過去のトラウマを巡る話も、いまいちでした。小四のガキがしたことで、すでに何年もたってるのに、近所中がああいうふうになってるなんてあり得ないなァと。それで就職に影響が出るなんてことも、まずないんじゃないかなァと。
山田ユギさんの表紙とあらすじにひかれて読んでみたんですが……うーん、つまらなくはないけど面白くはないというまさに中立作品です。
自分的には榊さんって割とこのパターンが多いんですよね、文章に癖が無く読みやすいんだけど話的にどうだったかと言われると微妙……みたいな。
羽村〔攻〕が、やたらに懐いてくる瑛〔受〕にある種の鬱陶しさを感じるというのは分かるんですが、何故それが犯す事に直結しちゃうのかが自分的には羽村のキャラ的に合ってないと感じました。
その時点で噛み合わせが悪いので、どうも最後まですっきりしませんでした。
あと瑛の過去の出火事件に関しても、ベタだけど死なせた相手が閉鎖感のある町の権力者の息子だったとか、事件を起こした時の瑛の年齢をもっと高くして高校生位じゃないとイマイチ説得力がない気がしましたです、はい。