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ukatsu na harinezumi
松幸先生のデビュー作です。懐かしいです。最近の作品とは違ったスパイスが盛りだくさんなので、新しい発見もあって楽しく読めるかも?
リーマン•上司×部下のセクシャル•オフィス•ラブのお話です。働く男前•スーツに萌えを感じる方、年の差、あまあま•ラブラブ大好きな方にはオススメです。
男前な攻め様に、情熱的かつ甘いアプローチを仕掛けられ、最初は、ハリネズミのように警戒心むき出しだったのに、受け様の天然、お人好しな性格が災いして、攻め様に美味しくいただかれ、最後は赤ずきんちゃんになっちゃったお話です(笑)
文章も読みやすくて、コミカルなお話なので、さらりと楽しく読めました。麻生海先生のイラストも好きなんですけど、このお話にもよくあって萌ます。
表題作と、それより少しながい続編の中編2本が収録されています。
「ウカツなハリネズミ」
涼(受け)は、フランス出張を機に、部長・綾部(攻め)に迫られることになった。断っていたけれど、社員旅行の夜に抱かれてしまい、恋人同士になる。涼は友人・川端と一緒にストーカーしている元彼女に会うことになるが、それを告げると綾部は不機嫌になり…。
「ウカツな赤ずきん」
後輩・杉浦が仕事でミスをし、涼はそのカバーのために綾部の友人・葛西と泊まりつきでデートをする羽目になってしまい…。
基本的に、涼の目線で進んでいくのですが、続編の序盤など、綾部の目線が混じっていて、ちょっと落ち着きませんでした。
題名は、涼がハリを立てて警戒するような姿をハリネズミに例えたのでしょうけれど、どちらかというとネコが毛を逆立ててフーッって威嚇する方が合っている気がしました。綾部が、可愛いなぁ…と目を細めて余裕で眺めている様が目に浮かぶようです。結構早い段階で食べられちゃいますし(笑)。
綾部が涼のどこが気に入ったのかが分からなかったのが、気にかかりました。フランス語が堪能で仕事がうまくいったから…って安直ですよね。綾部は元々がゲイなのかも不明でしたし。身体の関係を持ってからは、素直でエロい涼をちょっと苛めたりするのが可愛くて楽しいんだろうなと検討はつくのですが、実際ここがどうという発言がなかったのが残念でした。
涼は結構乙女的なので、男性的な受けがお好きな方はご注意下さい。頭の中とはいえ「悪いんだもん」という語尾は、ちゃんとした社会人というイメージにはキツかったです。料理に失敗して両膝を抱えてすねる姿も、可愛いと思うか微妙なところでした。川端や葛西に会うために、綾部に嘘をついたりごまかす場面もちょっとどうかなぁと思ってしまい、私は涼を魅力的には感じませんでした。
エロは全体的に大目だと思います。表紙イラストの解けかけのネクタイに口付ける綾部など、良いなぁと思います。
男前上司×可愛らしい部下、ほどほど仕事のリーマンもの、甘めの話がお好きな方にお勧めします。
松幸さんの投稿作だそうです。
そう思えば、荒さも目を瞑れる・・・か?いや、私はそれでもちょっと無理そうです。
リーマンもの・オフィスラブですね。ただ、上司と部下なんですが『オフィスでのアレコレ』がなかったのだけはよかったです。
え~、初Hのあといつの間に!?と戸惑ってしまうくらい、いきなりらぶらぶになってました。
涼(受)は最初は『ハリネズミ』だったはずが、ハリはどうした!『ウカツ』は最初から最後まで変わらなかったけど。
その初Hも、まさに綾部(攻)の『騙し討ち』みたいなものですよ。
いやもう、寝たらそれまでの葛藤も何もかもなかったことになっちゃうの!?と呆然。そんなもんか?
まあ、その前から涼は綾部に言い寄られていても本気で嫌がってはいなかったにしろ、『嫌いじゃない』→『成り行きのようにH』→『らぶらぶ』があまりにも簡単過ぎて、ちょっと着いて行けません。なし崩しラブって乗れないな~。
続編はさらに纏まりがないというのか・・・
涼の後輩社員・杉浦も、その元家庭教師で綾部の友人・葛西も、賑やかし程度にはなってましたが中途半端でイライラしました。
投稿・受賞作(つまりデビュー以前)だというのを差し引いても、何もかもが上滑りしてる感じでした。細部まで目が行き届いてないというのか。
ハッキリ言えばつまらなかったです。デビュー前後だから目一杯大目に見て『中立』で・・・