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yoru no ame wa hisoyaka ni futari wo nurasu
ストーリーはね、よくあるやつです。
一人の男がもう一人に異常に執着していて、相手の何もかもを支配したいと願う。
執着された方は刑事としての矜持と、男としてのプライドがすてられず、
惹かれていくココロと、快楽を覚えさせられていく身体を持て余す・・・・・
羊としては鉄板設定ですが、設定だけでは萌えないのは「SH」で証明済み。
この飛田さんのは、セリフのいちいちが、なんだか胸に響くのと、余計な事件が起こらない。余計な登場人物がいない。
きちんとふたりの関係に絡むことだけが書かれているのに、もちろんドラマチックな展開もちゃんとあって・・・やっぱり「関係」に萌えないとね。
とうとう見城に別れを告げた西澤は、その直後、
見城に心酔する木田によって拉致されてボロボロになっちゃうんですね。
職も失い、自宅へも帰れず、都内の安ホテルを転々とする西澤。
見城に探しあてられて「どうして、お前なんだ・・・」といいつつ見城の匂いに安堵する
中盤のクライマックス。
逃亡用に与えられた別荘で静かに心を通わすふたり・・・
「それでも俺はもっと強くて確かな繋がりが欲しいんだ」
「もしそれが最初からないものだとしたら?」
「なかったとしても、俺は欲しがることをやめない」
終わりなんてないと見城は言っていた。
このシーンの余韻を心から愛しています。