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inchousensei ni kuchiduke wo
須藤先生の医療ものは昔は結構好きで読んでます。
こう説明するのは、ここ何年も新刊にお目にかかっていないから…。
救命医のお話とか面白かったので残念。
今回のお話は医療ものでも少しテイストは違います。
現実にこんな病院あるのかなあと思ってしまいますけど…コメディタッチで面白かったです。
繁華街の片隅にある病院が舞台ということで、
色々事件も起こり、主役2人含めて訳ありな人物達が勢ぞろい、ストーリー展開は楽しめます。
内容は、貧乏で苦労人の新米医師•透×経験豊富な美人院長•幸樹のノンケ年下攻めのお話。
実兄の医療過誤で、実家の病院は負債を抱え、借金のカタに透は繁華街の病院に売られてしまいます。
借金のカタとして、昼は病院で働き、仕事が終われば美人院長のツバメとして忠実に慕います。
幸樹と一緒に生活する内に、幸樹の医者としての心得と腕、人間性にも魅かれていき好きになっていくお話。
幸樹は、美人なだけに怒らすと冷酷に怖く、患者にも厳しい口調だったりします。
でも、本当は心配だから苦言言う優しい人なんです。
透は、今時珍しい好青年。
年上の幸樹に振り回されているようで、幸樹自身をよく見て気遣い、仕事でも性生活でも一生懸命な真面目ないい男。
周囲から、幸樹の過去を聞いたりするうちに、その過去のトラウマが気になり始め、どうにかしてあげたいと思いながらも…ヘタに聞き出したりせず、見守る立場に徹し、今自分ができる事を精一杯して尽くす優しい姿は好感でした。
幸樹の過去はせつなかったです。
ニューハーフの麗奈や、小心者のおバカなチンピラのマサと、その奥さんで妊婦のエリカという脇キャラの絡みが面白く楽しめます。
最後のエリカの出産シーンは驚きの連続で、マサのおバカが原因でヤクザが乗り込んできて修羅場とかすんですけど…
幸樹や透の医師として人間として命を守ろうとする姿はかっこよく、このおかげで、マサも真っ当な仕事につけそうだし、家族の未来もいい方向に向かいそうな、ほのぼのな終わり方が良かったです。
やや文章の表現だったり、言い回しが気になる部分もあったんですけど、 ストーリーとキャラが面白かったので萌評価です。
エロ部分は、攻めが経験豊富な年上受け様に仕込まれていくっていう形なので、こういう設定が嫌な人には萌は感じられないかもしれません…。
中絶だったり、性手術だったり、いたい系のお話が出てくるので、そういうのが大丈夫な方で、医者もの、ツバメ系のお話が好きな方にはオススメです。