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文庫化シリーズ第2弾の再販本です。
父親の借金のカタでソープランドに売られた聡。
本当は母親が売られるはずだったが母親の代わりに
自分から志願、それはまさか男が商品になるとは思わない
聡の姑息な考えだったが、初め渋っていたオーナーの
秀一郎だったが仕事の相棒に新企画の説明をされ了承。
慌てたのは聡で、暴言を吐きまくり暴れるが子猫扱い。
店の男娼として秀一郎の仕込みを受ける事に。
売られてきているのにシリアスな悲壮感は皆無で
聡の秀一郎に対するテンポのいい悪態がなかなか愉快。
秀一郎の欲情のまったく感じない仕込みはかなりシビア。
聡の仕込みをするうちに秀一郎に変化が起きてくるんです。
生意気で手のかかる子猫を可愛いと思い始めてしまう。
最後の仕込みの風呂の使い方で仕込む予定が子猫に陥落。
聡の気持ちはまる無視で秀一郎は勝手に恋人に決めてしまう。
聡はバーコードデブ禿じじいか、秀一郎のどちらかを
選ばなければならない事に、苦渋の決断で秀一郎に。
この選ばせる展開は秀一郎の鬼畜さがかなり愉快です。
聡の逃げっぷりもやんちゃ全開です。
最後までベタな恋愛にならないのもまた面白いです。
別カップルのお話もあります。
秀一郎の仕事の相棒克己×克己の後輩でジャーナリストの彬。
彬は生粋のゲイで学生時代から克己を狙っていましたが
そんなそぶりも見せずに後輩として傍に・・・
男娼企画の協力者である彬に企画がダメになったお詫びに
なんと克己を餌食に!
彬の愛し方は怖かったですよ~、昔、アルバイトで男娼の
調教師をしていたようで恋人に対する仕打ちじゃないです。
でもそれがまた楽しかったりするんです。
コミカルなお話が好きな人向けの本です。