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可愛らしい挿絵と本文のイメージがよく合っている作品だと思います。
物語は、ごく平凡な家に生まれた主人公明里(あけり)が、豪邸に住む二つ年上のお隣さん廉と同じ高校にイヤイヤ合格が決まった、というところから始まります。
廉は普段は誰にも(教師、友人、親含め全て)良い顔をする成績有終な優等生ということになっていますが、明里だけには不遜で横暴、叩いたりつねったりという小学生のような意地悪ばかりするいじめっ子という設定で、小心者の明里は廉に逆らうことができません。
自分をいじめるのが生きがいのような廉と同じ学校なんて最低だ、しかも登下校まで一緒だなんて・・・というスタートで、そこから二人の関係が徐々に見えてくる作品。
物語の質はごく甘めです。攻めがいじめっこといっても、正直受けもおバカさんっぽいのでごく微笑ましいレベル。
「好きだからいじめちゃう」の典型で、最初は身体の関係などもなく、あまりに理不尽で鬼畜すぎる展開はないので安心です。
主人公の一人称で物語が進むのですが、逆に明里の鈍感すぎるボケボケっぷりが面白いです。
好きだからいじめてしまう廉と、優等生を演じているストレスを自分にぶつけていると勘違いしている明里のすれ違いが終盤近くまで続きますが、切なさもそんなに強調されていないので純粋に楽しめるのではないでしょうか。
中盤あたりから性描写が二箇所ほど入ります。
これは作者様がたくさん本を出されているだけあって、ハズレのない王道的な感じ。
全体的にぬるめなので、いじめられっこが抵抗する描写や、攻めが葛藤する描写が欲しい方には向いていないと思いますが、中々可愛らしくて面白い作品だと思いました。
甘々な内容です。
物語も王道で、好きだからいじめてしまう攻めに、
それを嫌いだからやっていると勘違いする受け。
こういう王道は好きなのですが、なんというかこの作品はあまり好きにはなれなかった。
主人公視点で進めて行くのですが、
“僕は~~だった。”など、
なんとなく表現が、というか文が、携帯小説っぽい感じがあった。
私が飽きっぽい事もあるのかもしれませんが、
途中で読むのを断念。