お坊ちゃまにセクハラを

たんなるボンボンかと思ったら、裏切られました

御曹司の４男と、家庭教師をしたのをキッカケに付き合うことになった１０歳年上の恋人との、お付き合い中の切なさや甘々が詰まってる１冊です。

御曹司の香流の、家族からの溺愛ぶりと甘やかされぶりが半端ないです。何せ、御神との初エッチも、片思いに苦しんでる香流のために家族がお膳立てしたのですから（苦笑）。
だから、何もできないお坊ちゃまかと思っていたら、仕事も恋も一生懸命だったのが、イイ意味で裏切られて良かったです。
一方の御神も、最初は冷たい感じに見えたので、そんなに好きじゃないのかと思ったりもしたけど、香流の危機の時に見せた本気の怒りと焦った様子に強い愛情が伝わってきて安心しました。腹黒く、家族から香流を手に入れようとするところも萌えたし。おまけに、あとがきでの御神へのインタビューの様子が、香流への溺愛ぶりを窺わせてニヤニヤしました。

香流を狙う取引先の社長が本当に気持ち悪かったけど、御神と兄たちに思いっきり叩きのめされた時にはスッキリしました。
ひとつだけ、あんなに溺愛してくれる家族に対して冷たすぎる香流の態度が気になったけど、好きな人ができればそんなものかな～と思ったり…。

昔の作品だけど、とっても面白くて読後感が良かったです。